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2016.08.29 Mon
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
バランスファンドの保有のしかたって、
「あのバランスファンドにしよう!」
「このバランスファンドがいいかな?」
という、
【一者択一】のみではありません。
少しでも自分にフィットした
『資産配分』に近づけるため、
複数のバランスファンドを組み合わせた
【合成ポートフォリオ】を、
貴方の『資産配分』と認識しても
別に構わないわけです。
たとえば、
あなたが楽天証券で、
【SMT インデックスバランス・オープン】
の積み立てを
毎月2万円で始めるとしましょう。
当該バランスファンドは、
「株式」「債券」「REIT」が
40 : 40 : 20
の基本比率となっています。
詳しく見ていきますと、
国内株式 4%
先進国株式 22%
新興国株式 14%
国内債券 4%
先進国債券 22%
新興国債券 14%
国内REIT 2%
先進国REIT 11%
新興国REIT 7%
となります。
同ファンドの運用管理費用は
年率0.54%です(税込)
「いいバランスなんだけど、
ちょっとREITが多すぎるような・・」
えっ、そうですか?
だったら
上記に加えて、
ちょうど同じ金額、
毎月2万円を、
【世界経済インデックスファンド】
に積み立ててみてはいかがですか?
当該バランスファンドは、
「株式」「債券」が 50: 50
の基本比率ですよ。
詳しく見ていきますと、
国内株式 5%
先進国株式 27.5%
新興国株式 17.5%
国内債券 5%
先進国債券 27.5%
新興国債券 17.5%
となります。
同ファンドの運用管理費用も
年率0.54%です(税込)

仮に、
SMT インデックスバランス・オープン 1/2
世界経済インデックスファンド 1/2
という『混ぜご飯』で
自分の「ポートフォリオ」を認識すると、
資産配分は、
株式) 45%
国内株式 4.5%
先進国株式 24.75%
新興国株式 15.75%
債券) 45%
国内債券 4.5%
先進国債券 24.75%
新興国債券 15.75%
REIT) 10%
国内REIT 1%
先進国REIT 5.5%
新興国REIT 3.5%
となり、
その【基本比率】が
「株式」「債券」「REIT」
45 : 45 : 10
となります。
リートをほんの少し組み入れつつ、
株式と債券を
等分に保有したいという人には
向いているかもしれませんね・・。
◆ 参照記事
【バランスファンドの『混ぜご飯』 その1)】
【バランスファンドの『混ぜご飯』 その2)】
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| バランスファンド
| 13:35
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2016.08.28 Sun
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
相談業務を行っていると、
ときどきお客様の口から
次のような言葉が発せられます。
カンさん、
ETFにも挑戦しようと思っているんです。
この、
【挑戦】という言葉の中には、
ETFという道具の
ハードルの高さが見え隠れします。
【株主優待】ってありますね。
(あなたは好きですか?)
もちろん、アメリカには
【株主優待】はありません。
「おいおい、株主優待で
商品や割引券くれるんだったら、
そのぶん配当を増やしてよ・・。」
と思っているのは、
あなただけではありません。
賢明な投資家は(実は)、
配当が
払い出されることにも、
理不尽さを感じているのです。
そう、これって
ETFの『分配金』も同じ。
「あーあ、
配当や分配金もらっても、
意味ないんだけどなあ・・」
と思っているのは、
あなただけではありませんよ。
ETFが
(インデックスファンドに)
挽回するためのポイントの1つ目は、
ETFの「分配金」が、
【自動的に、
無手数料で
再投資できる】
ようになることだと思います。
実は上記しくみは
通常の投資信託では、
ふつうに実践されていますね。
(なにも特別なことではありません)
しかし、ETFは
株式市場に上場する
『銘柄』であるため、
(ETFの)分配金の
自動再投資のためには、
証券会社のシステム変更が
必要になってくるのです。
また、上記は、
個別株式の配当が
自動再投資できるようになること。
あるいはREITの分配金が
自動再投資できるようになることと
【セット】で行われることです。
(なぜなら、ETF、
個別株、REITとも、
証券取引所に上場する
『銘柄』であるためです・・)
(ご注意:
わたしはETFの分配金を
「受け取る」ことを
否定するわけではありません。
「受け取り」or「自動再投資」
というふうに、投資家が
選択できることが重要と考えます。
武田薬品工業の『配当』もそうでしょう。
配当を「受け取る」か、
「自動再投資」するかを
選べるようになったほうが
いいと思いませんか?)

ETFが(インデックスファンドに)
挽回するためのポイントの2つ目は、
ETFが、
毎月定額で、
積み立てられるようになることでしょう。
株やETFなどを
毎月定額で積み立てるなんて、
ちょっとイメージしにくいかもしれません。
でも、
たとえば『持ち株会』ってどうでしょう?
多くの株式会社では、
従業員の人たちが
自社株を毎月積立てられるしくみが
あります。
(上記は個別株を
定額で買い付ける典型例です・・)
あるいは
大手証券会社では、
「るいとう」(株式累積投資)という
サービスを有するところもあります。
(毎月↑定額で個別株を買っていけるのです)
ETFを
毎月定額で積み立てることは
(やろうと思えば)
システム的にできることです。
ただし、これも、
個別株式を
毎月定額で積み立てる、
あるいはREITを
毎月定額で積み立てることと
【セット】で行われることでしょう。
ただ、問題は、
毎月買い付けるたびに
かかってくるであろう、
『売買委託手数料』というコストを
どうするか?ということ。
(インデックスファンドでは
毎月の積み立てで
買付け手数料はかかりません・・)
端的に言って、
わたしは日本の証券会社は
ETFの定額積み立てや、
ETFの分配金の自動再投資に
積極的ではないと思います。
心のどこかで、
どちらも
労多くして、実少なし・・。
と感じているのではないでしょうか?
しかしながら、
上記のサービス改善が
為されない限り、
(個人の投資家の道具として)
ETFがインデックスファンドに
追いつくのは難しいと思います・・。
◆ 参照記事
【カンさん、ETFとインデックスファンドって、どっちが良いのですか?】
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| ETFのお勉強
| 19:50
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2016.08.26 Fri
働いて、働いて、
定年退職後、
再雇用の契約を結んで、
なおも働いて、
年金も繰り下げ受給にして、
まだまだ働いて、
4年くらいで
身体の自由が効かなくなり、
近所のデイサービスだけが
唯一の訪問地になってしまうことは
(切に)避けたいものです・・。
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| 今日のひと言
| 12:49
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2016.08.25 Thu
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| 投資信託をディープに理解する
| 15:50
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2016.08.21 Sun
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
実は賞品の
ギフトカード10万円分に目がくらみました(笑)
多数のブロガーさんが記事にされていますが、
わたしもついさっき、
『個人型確定拠出年金制度愛称募集キャンペーン』に
応募しました。
本日21日が締切ということで、
ぎりぎりセーフ!
わたしが考えた愛称は・・、
『オソイネ』です。
??
「もっと早く歩いて。遅いね!」
ではなく、
「遅い稲(の収穫)」
でもありません・・(^^;)
『オソイネ』は、
大きく・育てる・意思ある・年金
の略です。
「ふーん、悪くないんじゃない?」
と思われたあなたは、
拍手をどうぞ(笑) ↓↓
これはわたしの推測ですが、
今後、個人型確定拠出年金は、
『税制優遇投資口座』として、
デファクトスタンダードになると思います。

それほど、
2017年1月から実施される
個人型確定拠出年金の対象者拡大は
大きなインパクトを持つと思うのです。
(できれば
『ハヤイネ!』と言われるくらい、
拠出額の拡充を急いで欲しいですね。)
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| 確定拠出年金(iDeCo、企業型)
| 18:11
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2016.08.18 Thu
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
お盆とお正月は
普段あまり話さない人たち
―つまりは『親族』なのですがー
と、話をすることになります。
雑談の中で
たまたま「投資」なんて言葉が出てきて、
なにか聞かれたりすると、
わたしは答えに窮してしまいます (-_-;)
そう、わたしは
安易に投資を勧めるような言動は
慎むようにしているのです。
だって、
すべての人に
投資が向いているとは
限りませんから・・。
投資に対して
まったく垢がついていない人は、
えてして
『早急な回答』を求めがちです。
いわく、
何がいいの?
(=何を買ったら正解なの?)
どれくらい儲かるの?
<もとい。>
世の中には
さまざまな考え方があると
思いますが、
フツーの市民としては、
投資 =
【資産形成】に至るプロセスそのもの。
と捉えるべきでしょう。
(すなわち、
じっくり時間をかけて
育てるべきものなのです・・)
仮に、
投資に対して真っ白な人に、
出来るだけ偏りのない
投資のスタートのしかたを
アドバイスするとしましょう。
わたしなら、
こう言いますよ。
まずは、
1.特定口座を開いて、
2.バランスファンドを
3.月に5000円ずつ
積み立ててみましょう。
ハイ、
それを6ヶ月間、続けてみるのです。
(それが出来れば、)
もう6ヶ月、続けてみましょう。
そう、これって、
【お試し(トライアル)期間】のこと!
上記の12ヶ月間は、
できれば
アップダウンがあって、
損失が出たりして、
芳しいニュースも
あまり流れていなくて、
という『状態』が好ましいのですが、
ともかく、
「ワタシ、投資には向いていない。」
「続けられそうにない。」
と仮に思ったとしても、
『特定口座』であれば、
なんの縛りもなく、
途中ですんなり(投資を)
止めることができます。
(この柔軟性の高さって
とっても重要!)
もし、
1.特定口座を開き、
2.バランスファンドを
3.月5000円ずつ積立てて、
それを12ヶ月間続けられて、
【うん、
これから投資というものと
長く付き合えそうだ。】
と思えたら、
その次にどうすべきか?
(NISAではなくて)
個人型DCの口座を開く。
というのが、
『次のステップ』だと思います。
資産形成をしようとする人なら、
特定口座の次には、
(NISAではなく)
個人型DCがふさわしい【窓口】です。
NISAは
その制度上の縛りから、
投資の実態が
『2000メートル走』くらいに
なってしまう恐れがあります。
一方、
個人型DCは
間違いなく『マラソン』です。
資産形成という名の
マラソンなのです。

なにしろ60歳になるまで、
口座からお金を
いっさい引き出せないわけですから・・。
まさに
<超長期の投資を強いられる!>
状況。
個人型DCなら明確に、
退職後に、
お金に困らないようにするため、
自分で自分の資産を育てていく「しくみ。」
と位置付けることができます。
よく考えてみてください。
非課税のメリットというのは、
金融商品を売らないと
実現しませんが、
(もちろん儲かっていないとダメ。)
【所得控除】というのは、
掛け金を拠出するたびに、
確実なメリットとして
あなたのもとに跳ね返ってきます。
いちばん最初、
特定口座で投資を始めた時点では
半信半疑だった
【資産形成という長期の行いの本質】を、
個人型DC口座を開くことで
あなたに実感していただきたいのです。
いや、分かりますよ。
NISAのほうが、
実にいろいろな金融商品を選べて、
運用の途上でうまく売却とか出来れば、
個人型DCより
ドラマティックな展開が
期待できるのは間違いないでしょう。
でも、あなたは
ドキドキわくわくするために、
今を楽しむために、
投資を行うのですか?
(違い、ますよね。)
でも、もちろん、
個人型DCでも
気を付けないといけないことが
あります。
個人型DCは、
どの金融機関を【窓口】として
選ぶかで、
継続的にかかるコスト
(口座維持のための手数料)が
違ってきます。
※ 現時点でのお勧め【窓口】は、
SBI証券と楽天証券でしょう・・。
そして、
【窓口】(運営管理機関)によって、
買える金融商品が
ぜんぜん違ってくるのです。

また、
どの【窓口】を選んだとしても、
「金融商品の選択肢は
すごく多いよ。」
というわけではありません・・。
だいたい、テレビのCMで、
個人型DCのことが流れたりしないですし、
金融機関が個人型DCの
PR活動に積極的なわけでもありません。
(ひと言でいえば『地味』なのです・・)
上記、
『金融商品の選択肢が
多いわけではない。』という点ですが、
あなたには
デメリットに聞こえますか?
これ、決して
悪い話ではありません。
もし、あなたが、
インデックスファンド、
あるいは、
インデックス型のバランスファンドを
選ぶという『前提』であれば、
【選択肢がある程度
限られているほうが、】
あちこちに目移りしたり、
(金融商品の選択で)
ヘンに悩んだりせずに、
真っすぐ、
粛々と、
資産形成が行いやすくなると
わたしは考えます。
NISA口座よりも、
個人型DC口座のほうが、
心理的に
『遠い、遠いところにあるモノ』
と思いやすいのではないでしょうか。
また、政治的にいっても、
その影響力は、
個人型DC(厚生労働省)のほうが、
NISA(金融庁)よりも強いと
わたしは推察します。
なにせ、
『省』と『庁』の違いがありますから。
たとえば、
今後の非課税枠の拡大の折衝で、
○ 厚生労働省 ― 財務省
○ 金融庁 ― 財務省
上記二例を比べると、
(財務省に対して)
より交渉力を有するのは
どちらの監督官庁なのでしょうか?
ということで、
【まとめ】です。
NISAより
個人型DCをお勧めする4つの理由
1.老後のお金を育てるのに適した
投資の時間軸。
2.所得控除という、
即効性、確実性が高いメリット。
3.商品ラインナップが絞られている利便性。
4.監督官庁の政治力の違い。
【追記】楽天証券での
「個人型DC」商品ラインナップが決定し次第、
このブログでも詳細を解説したいと思います。
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