2016年09月 | ARCHIVE-SELECT | 2016年11月

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とよぴ~さんの記事でバランスファンドを『哲学』してみましょう


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

昨日、
第1回【バラつみ投資セミナー】を開催しました。

ほんらい的にシンプルで
(どちらかというと)
面白くもないことを、

それなりに面白くお話するために、
いろいろと工夫を凝らしたつもりです(^^;)

今、
どちらかというと面白くない』と
言いましたが、

【バランスファンド】×
【つみたて投資】というのは、

あなた自身が選べたり、
コントロールできたりする部分が
極端に少ないのです!

(退屈で、
面白みに欠けるというのは事実でしょう・・)

その反面、
悩みのタネを生み出さない】という
メリットもあります。


〇 何を買おうか?⇒ 世界の営みそのものを買う
〇 いつ買おうか?⇒ いつでも規則的に買っていく

ですから・・。

では、このような投資のやり方は
ほんとうに「つまらない」のか?

「いえいえ、
そんなことはないかもですよ。」

というのを再認識させてくれたのが、
実はとよぴ~さんの以下の記事でした。
投資上級者にもバランス型ファンド

いい文章です・・。


別に『正解』を求めなくてもいいんです。

網(あみ)を広く開けて、
しくみに任せることで、
大きく間違うことはないでしょう。
と言ってくれています。

また、
何を買うのか?
どう組み合わせるのか?は、

自分で判断するより、
不特性多数の利用を想定した
『標準形』に任せておいたほうが
案外うまく行くのではないですか?

と、
やさしく問い掛けてくれます。

 【以下、引用】

例えばインデックス投資の良書と言われる本を
何冊か読破すれば
低コストなETFや各アセットで
低コストな投資信託を知ることは可能です

それらを組み合わせることで
バランス型ファンドよりも低コストで

自分好みのまさに「完璧」な
ポートフォリオが完成するでしょう

・・・でこの努力の結晶の末に完成した
自作ポートフォリオが
世界経済インデックスファンドや
セゾンバンガード・グローバルバランスファンドに
勝てるのかと言ったらやっぱりわからんのです

 【引用、終わり】



上記の文章は『意味深』です。

そもそも、
ある特定の人にとって、
100%完璧なポートフォリオ』なんて
あり得るのでしょうか?

(あなたはどう思いますか?)

これって
なかなか難しいのでは・・。

今、この時点で
「ボクのこのポートフォリオは完璧だ!」
と感じているあなた自身に、
思い込み(バイアス)があったりしますから。

一方、
第三者(運用会社)に
作ってもらうポートフォリオでも
完璧はあり得ないでしょう。


asset-allocation.jpg


では、
〇 自分で決めて、自分で作るものと、
〇 第三者に決めてもらったものと、

どちらがベターなのか?

この【設問】をしっかり捉えるためには、
ポートフォリオの『意味合い』を
再確認してみる必要があります。


⇒ ポートフォリオとは?

「これだ!」と作って終わるもの?

NO です。

⇒ ポートフォリオとは?

「これだ!」と作って、
その状態を維持して(=メンテナンスして)
それを長期で続けて
はじめて意味を為すものです。



つまり、
ポートフォリオとは、

モノではなく、
時系列で続く『状態』そのものを
指すわけです・・。


この、ポートフォリオを
【維持させる】確実性が、

〇 自分で決めて、自分で作るケースと、
〇 第三者に決めてもらったケースで、
違ってくるのです・・。


自分で決めて、自分で作る場合は、
『リ・バランス』
自分でやる必要があります。

『リ・バランス』は、
仕事の量としては
まったく大したことはありません。

頻繁にするものでもないですから、
1年目、2年目は
難なくできたりします。

(最初は、やること自体が楽しかったりもします)

しかし、5年、10年と
(誰も見ていないにも関わらず)
『リ・バランス』を粛々と続けるのは
案外難しいもの・・。


(⇒ やらなかったからといって、
罰金を取られるとか、全然ないわけですから。)


上記はわたしの主観の中で
申し上げているのではありません。

長年の相談業務の中で、
たくさんのお客様に、
実際にとして伺ったことであります。

また、コンサルティングでは、

『リ・バランス』をいつ、
どんなタイミングですればいいのですか?
という質問も、しばしばいただきます。


rebalance_2016103017494173f.jpg


ほんとうはタイミングではなく、
【定期的に!】を
モットーにするべきなのですが、

『リ・バランス』は、
ファンドを売って、
ファンドを買って、
という【作業】を伴うため、

どうしても
【いつにしようか?】という
人の「欲」が顔をちらつかせるのです


そしてこの「欲」が、
かえって『リ・バランス』を
妨げてしまったりします。


一方、
ポートフォリオを
第三者に決めてもらった場合、

そのポを、
【維持していく】のは、
第三者(運用会社)の「仕事」になります。

(あなたが
ポートフォリオの【維持作業】を
外注しているわけです)

第三者にとって、
あなたはたくさんいる
お客様の1人に過ぎませんから、

もう、それこそ冷めた目で
機械的に(規則的に)
『リ・バランス』をしてくれます。


さあ、あなたはどちらを選びますか?

超低コストのインデックスファンドを
組み合わせ、自分で『リ・バランス』していく。

低コストのバランスファンドを
保有していく。

あなたが自分で決めた
『ポートフォリオ』を
自分で維持していける、

(= 定期的に『リ・バランス』を
続けていける)のであれば、
「A」を選択したほうがよいでしょう。


しかし、その自信がなければ、
「B」の選択のほうが利口かもしれません。

「A」を選択したものの、
『リ・バランス』が継続できず、
自分のポートフォリオが崩れてしまい、
(それを放置したままであれば)

たとえコストでは
(バランスファンドより)低くても、

「A」の成績が
「B」を下回る可能性が出てきます。

なぜなら、
運用のパフォーマンスを決める
【主要因】は、
資産配分そのもの、であるためです。


このように考えると、

一度決めた『資産配分』を
そのまま維持・管理してくれる効用は
決して小さくないことが分かります。


とよぴ~さんは、
上記記事の中で、
次のようにも言っておられます。

 【以下、引用】

自分は投資の才能がないと見極められたので、
個別株から卒業(脱落)しました

自分は、最適なアセットアロケーションは存在しない
という考えから「シンプルさ」を優先しました

バランス型ファンドなら、
どこかのアセットが飛び抜けたとしても
自分の意志で調整することが不可能ですし、

調整できないことや、自分の意志が及ばないことは、
デメリットではなくメリットとなっています

 【引用、終わり】



わたしはこの文章を拝見して、
京都、龍安寺の

【吾唯足知
(われ・ただ・たるを・しる)】を思い出しました。


img_0.jpg


バランスファンドって、
ちょっと哲学的なのです・・。


果報は寝て待て!
第2回【バラつみ投資セミナー】は1月28日(土)に開催予定。

似顔絵




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| バランスファンド | 17:41 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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今から10分間だけ、100億円持っている気分になってください


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

「お金」と「情報」は似ています。

なければ困りますが、
あればあるほど良い、というものではありません。
(量というよりは質?)

「お金」と「情報」は似ています

どちらも、
そのものに価値があるわけではなく、
それを生かして
価値を醸成していくものです。

(幸せのための「触媒」なのでしょう・・)


もしあなたが素直に、
「情報がもっと欲しい!」
「お金がもっと欲しい!」
と思えるなら、

それはあなたが
【精神的満腹】状態に陥っておらず、

まだやりたいことがあり、
まだまだ好奇心があり、
もっと高みを目指している
証拠ではないでしょうか。


でも、もし、ですよ、

何かのはずみで
【10億円とか、
所有することになってしまったら】、


あなたは、
「もっとお金が欲しい!」と
心の底から思えますか?


じゅうおくえん・・。


(多分)
思わなくなるのでは?

(想像の域の話なので、
わたしにも
実際のところは分かりませんが・・(-_-;)


わたしは仕事柄、
資産家と呼ばれる方に
お会いする機会があります。

たとえば、
○ ストックオプションが付与され、
その後、自分が勤めている会社が上場した人。

○ 相続した株式や不動産をお持ちの人。
○ ご自身で事業を営まれている人。

○ お仕事を真面目にこなし、
倹約を心掛け、
資産運用を長年行っている人。


わたしが相談業務を通じて
お会いする(いわゆる)
資産家と呼ばれる方々は、

資産の規模でいうと、
だいたい1億円~5億円くらいの
ご資産をお持ちの方です。


Mutual funds


これが一桁違ってくると
いったいどうなるのでしょう。

10億円~50億円のご資産をお持ちの方?

いや、
もしかして100億円をお持ちだったら?

(いったいどんな気持ちになるの・・?)

100億円の資産をお持ちの人は、
消費という観点でいうと、

使い切れないほどのお金を持っている人
ということになります。

現実的に、
欲しいものがなんでも手に入り、
買えないものが
思い浮かばない状態ではないでしょうか。


本当にそういうことが
起こってしまうと、

人は【精神的満腹感】に
陥ってしまうのでは・・。


(わたしの勝手な想像ですが、)

人として『精神的な成長』が
止まってしまう恐れがあるのではないでしょうか。

何もしなくても、
欲しいものが手に入るなら、
なんのための人生、
なんのための努力なのでしょうか・・。


つまり、

お金がありすぎることで、
ご本人にとっては
「つらい」、「きつい」状態に
なってしまうこともあるわけです。


money lesson


ところが、
いわゆる
『スーパー富裕層』と呼ばれる人の中にも、

上記のような、
【精神的満腹感】に陥るリスクを跳ね除け、

多額の資産を持ちながら、
もっと自分はこうしたい!」という
知的好奇心を失わない人がいます。

そういう人こそ、
真の、事業家なのでしょう・・。

心に秘めたアイデアを
まるで少年のようにぶち上げ、
太い幹のような精神で
その事業を拡大させ、

ひとつの会社を、
社会の公器(上場)にまで
仕立て上げてしまう・・。

(しかも、)それを
何度も何度も繰り返す人さえいます。


事業家の人たちは
自ら産み育てた会社の価値(株式)を
保有することで、

その資産が
50億円、100億円になったりします。

ちょっと考えてみてください・・。

100億円を使い切るためには、
毎年4億円使っても、
25年かかる計算です。

1年に4億円使うためには、
毎日、毎日100万円以上使う必要があります。


(特別な才能が必要かも・・)


好きなことをしても、
使いきれないくらいのお金があり、

(実際的に)
もう何もする必要はないのに、
さらなる高みを目指せる人にとって、

50億とか、100億という
数字上の資産」はもう
あまり意味を成さないのでしょう。

(手元から離れた状態にある「お金」を
穏やかな表情でただ見つめている、
という状態なのでしょうか・・)


尾瀬


このような事業家の人にとって、
お金はすでに
社会的な財 となっており、

もう、プライベートな個からは
切り離されているのでしょう。

ただし、問題もあります。

世界中で
『格差社会』が進行していることです。

『格差社会』が進むということは、
全世帯の消費、支出に占める
超富裕層の割合が増す、ということです。

これは、
超富裕層の、
お金の使われ方が
社会全体に大きく影響してしまう
ということ。


つまり、先ほどお話ししたような、
超富裕層が
社会的な財 として
お金を使えば使うほど、

たとえば、
たくさんのお金を寄付に回したり、

たとえば、
ある一定業種への投資のみが
大きくなり過ぎると、

それが、
これからの【社会のあり様】に
直接影響を与えてしまう・・

ということです。

(決して寄付そのもの、
投資そのものが良くない、
という意味ではありません。)


そしてまた、
この事実に当の超富裕層の方が
気付いてしまうと、

自分の、
いや、半ば社会的な財となったお金を
どう扱うのか・・


さらに頭を悩ますことになってしまうと、
わたしは思うのです。

似顔絵




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| ヒトは1万年前からお金と付き合ってきた | 14:15 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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10月25日の「ひと言」



お客様 「今年は何をすればいいですか?」
アドバイザー 「何もする必要はありません」

次の年・・。
お客様 「今年は何をすればいいですか?」
アドバイザー 「今年も何もする必要はありません」

「では、いったい何のためにあなたはいるの?」
「はい、お客様に、余計なことをさせないようにするためです」


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| 今日のひと言 | 12:07 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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ネバダ州のスティーブさんは、インデックス投資家の鏡


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

はい、
たしかに『デル』のパソコンです。

モニターはふたつありますが、
ふつうのデスクトップ型のパソコン。
(モニターから配線が何本も伸びていますから・・)

その部屋にいるのは、
スティーブさんというアメリカ人です。
(ちなみに建物は平屋です・・)

スティーブさんはノータイで、

休みの日にはふつうに
家でビールを飲んで
フットボールの試合を観戦しているような、
そんな中年のおじさんです。

ランチはタッパーに入れた、
昨日の残り物やサラダで、

奥さまが作ってくれた
BLTやツナのサンドイッチが入っていれば、
その日は『素晴らしい日』になるのだそう・・。

スティーブさんはこう言います。

「1回の昼食に10ドルも使いたくない」


ちょっと、
インデックス投資家っぽくないですか?


今、お話ししたのは
わたしの空想ではありません。

ウォール・ストリート・ジャーナルの記事
【3.6兆円運用担当者は1日何しているか 「何も」】
に基づいています。

実は、
スティーブ・エドマンドソンさんは
個人投資家ではありません。

運用総資産350億ドルを誇る
【ネバダ州職員退職年金基金】の
最高投資責任者(CIO)なのです。

そう、
仕事として投資を行っている人なのです。

もちろん、ネバダ州に住んでいます。
(でも、そんなに偉そうには見えない・・)


わたしは今朝、
上記記事を読んだのですが、

この記事内に書かれている一行一行が、
まるでインデックス投資の【エッセンス】を
ギューッと凝縮した
金言』のように思えてきたのです・・。


まず、記事の一行目から、
いきなり、
インデックス的パンチがさく裂します(^^;)


スティーブ・エドマンドソン氏には同僚がいない。


えっ!?

image.jpg


運用総資産は、
(日本円でいうと)
3.6兆円規模の年金基金なのですよ。


そして、こちらも
ちょっとじーんと来るような二行の文章が・・。

エドマンドソン氏の日々の投資戦略は、
取引を最小限に抑えるというもので、通常は何もしない。




何もしない。


わたしはネバダ州に行ったことはないですし、
スティーブさんにお会いしたこともありませんが、
すでに『お仲間』のような意識が芽生え始めています。


たとえば、
6月のイギリスの国民投票、
―EUを離脱するのか残留するのかー
この結果が知れ渡った日も、

スティーブさんは定時(5時)で
帰宅されたのだそう・・。


英国のEU離脱(ブレグジット)が決まった日、
同氏はいつも通りの時間に眠りに落ちていた。


株式市場で数パーセントポイントの急落があっても、
「私の心拍数が増加することはないだろう」と同氏は言う。


嗚呼、ますます
インデックス的ストレートさが伝わってきます!


同氏にとってニュースはあまり重要ではない。

2016年の米大統領選挙は
同氏のポートフォリオに影響するだろうか。「ノー」

原油価格はどうか。やはり「ノー」だ。


もう、惚れ込んでしまう?


無題


こんなに【動かない投資】をして、
成績は大丈夫なの?」
思われるかもしれませんが、

『ネバダ州職員退職年金基金』の
直近10年間の運用実績は、

米最大の公的年金基金である
カリフォルニア州退職年金基金(カルパース)や

その他の州で多くのスタッフを抱えている
年金基金の運用実績を
上回っているそうです。


実は、
スティーブさんが2005年に、
ネバダ州職員退職年金基金に
アナリストとして採用されたとき、

保有する株式の約60%がすでに
「インデックスファンド」に組み込まれていました。

2012年にスティーブさんがCIOに就任すると、
彼はその運用をさらに『パッシブ』にシフトさせ、
外部の運用マネジャー10人を解雇したのだそう

記事の最後は、
次のような文章で結ばれています。

仮にネバダ州職員退職基金が
典型的なウォール街の運用会社に委託していたら、
年間の運用委託料は
約1億2000万ドルになっていただろう。

同年金基金の2016年の運用手数料は
1800万ドルである。


(何もしないことが、低コストにつながっているのです)

2015年には、
基金が保有するすべての株式と債券を
パッシブファンドに組み入れる決断を
スティーブ・エドマンドソンさんは行っています。

(ポートフォリオに変更を加えるのは、
1年に1度ぐらいなのだそう・・)


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○ 運用の母体は、
大きければ大きいほどいいの?
○ たくさん働く人がいればいいの?

○ 頻繁に情報をチェックし、
○ 頻繁に意思決定(売買)をしたほうがいいの?

○ できるだけ遅くまで
オフィスにいたほうがいいの?

○ 洒落たレストランで、
 業界内の人たちと情報交換しながら
 ランチしたほうがいいの?

○ 重要なイベント、
大きな出来事があるたびに、
何か【意思表示】をしたほうがいいの?


これらすべてに対して、
スティーブさんは平常心で明るく
「NO」と云っているわけです。


これぞ、
【市場にすべてを委ねる】
インデックス投資の真髄ではないでしょうか。

ウォール・ストリート・ジャーナル
【3.6兆円運用担当者は1日何しているか 「何も」】

似顔絵




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| インデックス投資全般 | 13:22 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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ニッセイアセットマネジメントが再度、信託報酬を引き下げ!(低コスト競争はいよいよ最終局面に)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

本日のプレスリリースで
ニッセイアセットマネジメントが、

<購入・換金手数料なし>シリーズ
7本のインデックスファンドの
信託報酬引下げを発表しています。
【リリース】はこちら


<購入・換金手数料なし>シリーズの
手数料引き下げは、
15年の11月に次いで2度目となります。

以下、各ファンドの
引き下げ後の信託報酬(運用管理費用)です。
(数字は税抜きです)

<購入・換金手数料なし>
ニッセイTOPIXインデックスファンド
0.18%(変更日 11月18日)

<購入・換金手数料なし>
ニッセイJPX日経400インデックスファンド
0.195%(変更日 11月22日)

<購入・換金手数料なし>
ニッセイ国内債券インデックスファンド
0.145%(変更日 11月22日)

<購入・換金手数料なし>
ニッセイ外国株式インデックスファンド
0.20%(変更日 11月22日)

<購入・換金手数料なし>
ニッセイ外国債券インデックスファンド
0.17%(変更日 11月22日)

<購入・換金手数料なし>
ニッセイ Jリートインデックスファンド
0.25%(変更日 11月22日)

<購入・換金手数料なし>
ニッセイグローバルリートインデックスファンド
0.27%(変更日 11月22日)


これで、国内債券を除いて
業界最低水準のコスト体系となります。

kenzさんが
10月15日にアップされた記事、
主要資産クラス毎の信託報酬最安のファンド一覧】と
見比べてみると分かりやすいですよ。


今回のニッセイアセットさんの行動は、

業界最低水準の手数料を設定して
新たにインデックスファンドを
立ち上げるのとはわけが違います

既存のインデックスファンドの
信託報酬率を引き下げるためには、
販売会社、受託会社の『了解』を
取り付ける必要があるためです。


(そういう意味でも、
ニッセイアセットマネジメントの
【本気度】が伝わってきますね)


business_crowdfunding.png


これでインデックスファンドの
『低コスト競争』は、
いよいよ最終局面に
近づいてきたのではないでしょうか・・。

ただし、
新興国株式(MSCIエマージングマーケッツ指数)
については、
まだ引き下げの余地がありますし、

国内株式(TOPIX、日経平均株価)については、
規模の大きなマザーファンドを用いれば、
0.1%程度の信託報酬も可能であると考えます。


大まかな点で見れば、
今後、低コスト競争の主戦場は
「バランスファンド」に移っていくと考えます。

アルパカ2号さんが、
低コストとは言えないセゾン投信の資産残高が増えるのはどうしてか?】の記事内で、
以下のように言及されていますよ。

たわら・グローバルバランスファンド、
ニッセイ・グローバルバランスファンド、
iFree・グローバルバランスファンドが見てみたい物です。

決して不可能ではないはずです。
そして信託報酬は
おそらく0.2〜0.3%ぐらいで設定可能でしょう。


(わたしも見てみたいです!)


とにもかくにも、
新しい【標準】が
多くの消費者に
「当たり前」になってくれば、

サービス提供側の意識も、
もっともっと変わってくると思います。

わたしは今回の決断により、
<購入・換金手数料なし>シリーズの
販売会社が増えるかどうか
に注目しています。


最後に、
ふと、2010年に実施された

「STAMインデックスシリーズ(現 SMTインデックスシリーズ)」の、信託報酬引き下げを思い出してしまいました。
(こちらは税込み)

STAM TOPIXインデックス・オープン 
0.483% → 0.4725%
STAM グローバル株式インデックス・オープン 
0.777% → 0.63%
STAM 国内債券インデックス・オープン 
0.462% → 0.42%
STAM グローバル債券インデックス・オープン
0.672% → 0.5775%
・・・・・・・・・

いやはや、隔世の感あり、です。

【追記。16年11月5日】

<購入・換金手数料なし>
ニッセイ日経平均 インデックスファンドが
新たに設定されます。信託報酬0.18%(税抜)
詳しくはこちら
(なお、ベンチマークは日経平均株価(配当込み)です)

◆ WATANKOさんの以下記事も秀逸。
【(続)ニッセイ、信託報酬最安値の座 2016】

似顔絵




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| インデックス投資全般 | 19:16 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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150年前に投資の民主化が始まった?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

物事が変化するには
【長い時間】が必要です。

七つの海を制したイギリスでも、
19世紀、庶民の生活は過酷を極めていました。

それがよく分かるのが、
エンゲルスの著書、
イギリスにおける労働階級の状態』です。
(原著は1844年から45年にかけて刊行)

上記は今でいうところの
ルポルタージュのはしりと云えるでしょう。


今では考えられないですが、
19世紀のイギリスでは、
16時間~18時間の長時間労働も珍しくなく、
(もちろん児童労働も当たり前で)、

トイレも水道もない狭い部屋で、
5人、6人がすし詰めになって寝起きするような
貧民街があちこちにありました。

(特に地下部分の住居は川の水位より低く、
じめじめとして不衛生極まりなかったと云います)


もともと農民だった人たちが
都市に出てきて労働者となり、

国そのものの発展と合わせて
それなりに分別のある『市民』になるには、
長い時間が必要だったのでしょう・・。


そのうち労働者の中にも
少しずつ小金を貯めて、
小さな商売を始める者が現れてきます。

たとえば、
都市に住む労働者を相手に

パン屋を始めたり、
洗濯屋を始めたり、
雑貨商を営んだりして、

少しずつ少しずつですが、
【中産階級】が育ち始めます。

そのような状況下で生まれたのが
『投資信託』(ファンド)だったのです。


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19世紀ごろまで、
投資といえば
資本家】のためのものでした。

「じゃあ、この3人であの貿易船に投資しよう」
から、
「この新興国に金を貸しておこう」
「今のうちにこの会社に出資しておこう」
という話まで、

資本家が集うサロンの中では、
投資に関するホットな情報が行き交います。

原始資本主義では
価値ある情報の流布も、
それにともなう重要な決定も、
まさに『密室』で行われていたのです。


ふつうの市民には、
どこで何が起こって、
何が決まっているかという類の情報は
ほとんど降りてきませんでした。

(実際、当時は
今とは比較にならないくらい、
『超・格差社会』だったのです・・)


これはわたしの推測ですが、
資本主義の勃興時には(今でいう)
胡散臭い話が
山のようにあったと思います。

特に海外の情報は
限られていたため、
投資に関連した詐欺や犯罪は
今よりずっと多かったのではないでしょうか。


そんな中、
世界最初の投資信託、
「フォーリン・アンド・コロニアル・ガバメント・トラスト」
がイギリスで誕生します


1868年のことです
 今でいう【外国債券ファンド】だったのです)

投資信託というツールは、
(今から振り返ってみますと)、

ふつうの生活者に『投資を行う』
という道を切り開いた功労者であり、
紛れもなく【世紀の発明品】であったと云えます。


この【道具】は、
さまざまな点で革新的でした。

○ 資本家ではなく、
当時勃興しつつあった
中産階級をターゲットとしたこと。
(まさに <投資の民主化> と云えるのでは。)

○ 複数の外国及び植民地政府の証券を
パッケージ化して、
国の分散、銘柄の分散を可能にしたこと。

○ 購入単価を低く抑えたこと。


世にいう「分散投資」を、
はじめて体現にした金融商品と云えるでしょう。


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あれ?
まだピンと来ていませんか・・?


ちょっとタイムスリップして、
19世紀後半の
ロンドンに飛んでみましょう。

あなたはロンドンの下町で
洗濯屋を営むスミスさんです。

一生懸命働いて得た
この小金を殖やしたいとは思うけれど、
そんなに大きなお金ではないし、

○○の株だけを買うとなると、
もうそれだけで
小金の大半がなくなってしまうし、

それ以外で
投資のネタを探してみても、
どうも胡散臭い話ばかりで、

自分の性格からいうと
結局のところ、

「究極のハイ・アンド・ロー
みたいな投資はイヤなんだ!」

という気持ちになってしまうのです・・。

そんなときに、

投資信託という道具が
ちょうど折よく登場してきたと想像してみてください!
(どれほど有り難いことだったか・・)


実際、時代背景的にも、
「フォーリン・アンド・コロニアル・ガバメント・トラスト」
に対する【実需】があったのです。

19世紀後半のイギリスは
先進の工業国でしたが、
供給 > 需要の状態で、
緩やかなデフレになっていました。

国内で投資を行って
高い利潤を期待できるような状況ではなく、
低金利が常態化していました。

一方、外国のほうは
まだまだインフラ投資が旺盛で、
したがって資金需要も強く、

(つまり)供給 < 需要の状態で、
総じて高金利だったのです
(投資対象として魅力的ですよね)


「フォーリン・アンド・コロニアル・ガバメント・トラスト」
は(イギリスにとって)
植民地にあたる政府の債券、
外国の債券に投資を行いましたが、

いったいどんな債券(国債)を
組み入れていたかというと・・。


アルゼンチン債、
オーストリア債、
ブラジル債、チリ債、エジプト債、

イタリア債、
ニューサウスウェールズ債
(↑オーストラリアの地域名。
今でいう『州債』に近いイメージでは。)

ペルー債、ポルトガル債、ロシア債、
スペイン債、トルコ債、
アメリカ債などでした。

(立派に『外国債券ファンド』でしょ?)


この世界最初の投資信託が、
およそ150年前に生まれ、

【リスクをコントロールする】という発想を、
多くの投資家に根付かせるきっかけを作ったのです。

◆ 参照記事
【壮大なふたつの収益を求めて・・

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