分散投資ってラディカルな思想?
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
あなたは・・、
(すごく儲けることを)『諦める。』
(一番ふさわしいモノを
探せるぞ!という自信を)『手放す。』
あるいは、
(人の思惑を超えたところで
市場は動くものと)『達観する。』
なんて、出来ますか・・?
ひと口に分散投資(ぶんさん・とうし)
と言いますが、
その『意味合い』は意外に深いもの。
分散投資の考え方は、
なかなかに
ラディカルかもしれません。
なぜなら、
分散投資では、
自分があまり知らない、
馴染みがないモノや場所に、
(馴染みがあるモノと同じように)
お金を託すわけですから・・。
新興国の、
南米チリの株式とか。
先進国の、
オランダのREITとか・・。
まさに「大胆不敵」。
また、自らの投資を
ポートフォリオ(資産の配分図)で
認識します。
これって、
感情論や予想よりも、
理性で「バランス」を整え、
それをひたすら維持していく姿勢そのものです。
分散投資って、
「コレにしよう!」
「アレを選ぶ!」
「コチラに行くよ!」
みたいな、
ヒトが生き延びてきた要因である
【選ぶ・絞り込む】という行為を、
意識的に遠ざけているわけです。
(だって、選び切らないわけですから・・)
指揮者のごとく
各演奏者(資産)を振り分け、
(国・地域)も振り分け、
そして(時間)までも
振り分けようとする孤高の人です・・。

そして、
この分散投資の【メリット】ですが、
普段は、ほとんど認識されません!
たとえば、
「コレにしよう!」
と投資対象を絞り込んだ友人の、
華々しい投資成果に比べて、
あなた(分散投資家)のリターンは
あまりに地味です・・。
分散投資家は、
ただ枕を高くして眠るために、
日々面白くもないことを粛々と実践するのです。
大きく儲けることをあきらめて、
大損しないしくみ作りに専念する。
素晴らしい天気が続いているときに、
いつもカバンの奥に
「折り畳み傘」を忍ばせるような人。
それが『分散投資家』なのです。
【蛇足・・】この3~5年、
(先進国株式に比べ)
新興国株式のパフォーマンスが
冴えませんが、
それは
先進国株と新興国株の
【値動きの違いが現出している】
ということであり、
分散投資家にとっては、
決して悪いことではありません。
◆ 参照記事
【行ったこともない、見たこともない、名前すら知らない会社に投資を行う私たち】

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