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人の寿命を超える投資信託、早く見てみたいです


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

たとえば、今日の夜、
最寄り駅のスーパーマーケットに行って、

脇目もふらずワイン売り場に直行し、
赤ワインの『生産の年(西暦)』をチェックするのは、
わたしだけではないでしょう・・(^^;)

【ほぉー、2003年か。
そこそこ古いモノだなあ。
どんな芳醇な味がするのだろう・・】

ふつうワインというものは、
<年齢がいったもの = 価値があるもの>
と解されます。

一方の投資信託はどうでしょう?


「年齢」がいったものって、
その多くが
単純に忘れ去られてしまいます・・(-_-;)

もったいなーい!

スマートフォンに次々と登場する
『新しいゲーム』のように、

なぜか、
日本に存在する投資信託は、
<新しいもの = 良さげなもの?>
と解されてしまいがちです。

たとえば、
野村グローバルAI関連株式ファンド」みたいに。


わたしがこの仕事を始めて間もない頃、
ちょうどメルマガをスタートさせたあたりで、
アジア製造業ファンド』を知りました。

1996年3月運用開始。
運用はベアリング投信投資顧問。
(もちろん、今でも現役です!)

今から思えば、
1995年から1996年あたりって、
最初の「中国株式ブーム」のころ。

(上海証券取引所が開設されたのが
1990年の終わりだったのです)


『アジア製造業ファンド』の
月次レポート(PDF)をお読みいただくと、

設定来の【騰落率】は
ナント・・590%を超えていることが
分かります(1月31日現在)

丸21年経ったとはいえ、
590%!です。


いつも思うのですが、
ネット証券の投信ランキング表の中に
「直近のリターンランキング」って
ありますよね。

あれ、直近ではなく、
過去10年、過去20年の
『トータルリターンランキング』を
前面に押し出すべきでは・・。


まず、
ファンドが長く続いているってスゴイ。
しかも成績が伴っているってスゴイことですよね?


Challenge-1024x584.jpg


この『アジア製造業ファンド』、
驚異的なパフォーマンスを
上げ続けてきたわけですから、

さぞかし純資産額が
すごいことになっていると思いきや、
たったの・・66.4億円です(1月31日現在)

んー、さびしい。

きっと、ファンドの存在が
知られていないのですね。
販売会社もけっこうあるのですよ。


私たち自身も、
このような『いぶし銀の投資信託』を
いちいち探そうとしないですし、
金融機関側の情報発信も皆無に等しい・・。

なので、
誰にも知られない状態」に
置かれてしまっているのです。

(まるで『情報』が封鎖された状態)


言い方を換えれば、
このような「情報の点在性」のため、

ファンドの運用会社、販売会社側は、
意図して売りたいファンドの情報を流布させ、

思惑通り、特定のファンドを
売ることが出来てしまうのです。


たとえば、
「野村グローバルAI関連株式ファンド」みたいに。


そこには、金融機関のトークを
安直に信じて受け入れてしまう
『うぶな消費者』がいっぱいなのです。

もっと自分で情報を取りに行って、
自分で判断をする、
そういう投資信託保有者を
増やす必要があるのです。

このような投資信託ホルダーが増えれば、
彼ら/彼女らが探し求める
情報」そのものも多様化してくるはず。

その結果、人気のある投資信託も
通り一遍ではなく、
バラエティー豊かになるのです・・。


ThankYou_02.jpg

米国に
ドッジ&コックス・バランスド・ファンド』という
投資信託があります。

当ファンドは、
株式と債券のバランスファンドなのですが、

(アクティブ型であるため)
株式の組み入れ比率を、
「最低で25%、最高でも75%」と謳っており、
かなり幅を持たせています。

ファクトシート(運用レポート)を
ご覧いただくと、
年間経費率も 年0.53%と低廉です。

そして、運用開始年は
ナント1931年。
(だっ大恐慌の最中、ですよ!)


アメリカでは人の寿命を超える
運用年数を持った投資信託が
少なからずあります。

古くから運用を続け、
長く継続する中で、
その成績とともに「評価」が上がって、

そして、ファンド保有者が増え、
まるで波紋のように
草の根的に投資信託の純資産額が増えていく。

それがファンド本来の姿でしょう・・。

(ちなみに、
ドッジ&コックス・バランスド・ファンドの
純資産額は150億ドルを超えています)


日本の場合、
たとえば『大型株ファンド』ですら、
1961年の設定です。

でも、
2041年から見れば、
1961年設定の投資信託は「80歳」になるわけです。

年月を重ねることで、
人の寿命を超える投資信託が
日本でもきっと出てくるはずです。

(わたしはもう、あの世に行っていますが(^^;)

◆ 参照記事
歴史がある投資信託に敬意を払おう

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