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「ライフセトルメント」、米国では生命保険契約が売買されている?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

どの映画だったのか、
ちょっと失念してしまったのですが、
デンゼル・ワシントン」が出ていたことは確かです。

その映画の中で、
生命保険を売買するくだりがありました。
「アメリカってスゴい国だなあ・・」と思いました。

米国では、
生命保険契約の売買が行われています。
ライフセトルメント」と呼ばれます。

たとえば、
わたしが1億円の保険金額の
生命保険に入っているとしましょう。

その契約そのものを、
わたしが生きているうちに、
第三者(投資家)に売却できるのです。

(※ ちなみに日本では、
このようなことは出来ません)


わたし)・・ああ、生きているうちに
お金が欲しいな。

投資家)・・儲けたいなあ。

互いの合意が得られれば、
「契約」が成立します。

アメリカでは、
生命保険契約という商品に対して、
数多の売り手、買い手が存在するため、
マーケット』が厚みを持って成立しています。

要は、生命保険会社に
解約を申し出て、
「解約返戻金」を受け取るより、

市場で(契約を)売却したほうが
実入りが大きいという現実があるのです。


ところで、
わたし(49歳)が
1億円の生命保険に入っていて、

わたしの保険契約そのものを
(あなたが買い手として、)
果たして5,000万円で買いますか?

NO、ですよね。

なぜなら、
わたしは(おそらく)
まだまだ死なないですから・・。

では、
わたしが今年70歳ならどうでしょう?


ちょっとほの暗い話になりますが、
買い取る側としては、

保険契約の売り手(わたし)の
精査』を行い、
買い取り額を算出する必要があります。

わたしの、
〇 今の健康状態、居住状況。
〇 病歴や職歴や、家族関係その他。
(親や祖父母の死亡年齢も調べられるのでは?)

そこから、
【あと何年くらい生きそうか・・】
数値化して、

もちろん、売買成立後の
買い手側の「保険料の負担」も計算して、
適正な【買い取り額】を算出するわけです。

(保険契約の買い取り額は、
契約を売る人(わたし)が、
年老いていればいるほど、高くなるはず・・)

roujin_ninchisyou_man.png


仮にわたし(70歳)が、
【あと10年と6ヶ月で死ぬだろう】と
計算されたとします。

買い手にとっては、
これは『投資』に他なりませんから、

わたしが
10年と6ヶ月よりも「長生き」すれば、
投資の回収にそれだけ時間がかかり、
かつ、リターンも減ってしまうわけです。

逆にわたしが、
10年と6ヶ月より「早く」死ねば、
それだけリターンが増し、
資金も早く回収できます。

そういった類の商品なのです・・。

ちょっと寒々としますね


同じく【人の死】を利用して、
考え出された金融商品に
『リバースモーゲージ』があります。

(これは一種の「不動産担保ローン」です)

高齢者が居住する住宅(建物+土地)を担保とし、
年金の形で定期的に『融資』を受けるのです。

通常は、ローン利用者の死亡によって
契約が終了し、

その時点で担保となっている不動産を
処分することで、

元利一括で「借り入れ」を返済する制度のこと。


こちらは、
「ライフセトルメント」に比べると、
ずいぶん明るく健全なのではないでしょうか。

(通常、ローンは変動金利であること。
また定期的に、担保価値の再評価が
行われることに注意が必要ですが・・)


house_2f.png


さまざまな考えがあると思いますが、

不動産を、
【生きている間に利用するだけの箱】
と割り切れば、


『リバースモーゲージ』によって、
(自分の家に住みながら)
お金を借りて、
セカンドライフをより楽しく暮らすことも
可能になります。

また、相続のとき、
不動産が存在しなくなると、
資産の継承もずいぶんシンプルになるのでは?
(争いのタネがひとつ減ることになりますから)


「ライフセトルメント」
「リバースモーゲージ」に限らず、

資本主義の世の中は、
あらゆる需要を「商品・サービス化」
しようとする、
強力なインセンティブを持っています。


(ちょっとSF的な妄想に入りますが、
将来、

「時間を持て余している人」と、
「忙しくて時間が足りない人」が
時間】という資産を売買し始めたら、
世の中どうなってしまうのだろうと
考えてしまうことがあります・・蛇足。)

似顔絵




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