インデックス投資って、戦略の結果生まれたタマゴみたいなもの?
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
さわかみ投信の創業者、澤上篤人さんは
日本の社会に『長期投資』という言葉を広めました。
ちょうき・とうし。
そう、
長い時間スパンで投資に取り組む
姿勢そのもののことです。
逆の視点から見ると、
(澤上さんが登場するまでは)
『長期』と『投資』という言葉を
結び付けて率直に語る人が、
(少なくとも金融業界側では)
皆無だったということです。
投資という物語において、
『長期投資』を主人公にすると、
その脇役として思い当たる『道具』とは・・?
個別株、債券、不動産、
コイン、金・貴金属、FX(通貨)でも
長期投資は可能です。
もちろん、
アクティブファンドから、
絵画・骨董、ブリキのおもちゃに至るまで
長いスパンで投資は出来ます。
☆ あっ、もちろん、
インデックスファンドでも、よいわけです。
また、投資という物語において、
『つみたて投資』を主人公にすればどうでしょう。
脇役として、
さまざまな『道具』が思い浮かびます。
(一部証券会社では)個別株もOKです。
アクティブファンドも積み立ては出来ますし、
金・貴金属でも『つみたて』は可能です。
(最近、田中貴金属が
「みんなでコツコツ」というテレビCMしていますね)
☆ あっ、もちろん、
インデックスファンドでも、OKですよ。

では、仮に
投資という物語において、
『国際分散投資』を主人公にすればどうでしょう。
その『道具』としては・・?
もし、あなたがすごくお金持ちなら、
「個別株」も不可能ではありません。
また、『国際分散投資』を謳う
アクティブファンドはたくさんあります。
☆ あっ、もちろん、
インデックスファンドでも、OKなのですよ。
「あのー、カンさん。何が言いたいの!?」
すみません・・。
【長期投資】
【つみたて投資】
【国際分散投資】は、
別に、インデックスファンドの
『専売特許』ではないのです。
(実はこの記事は、
NightWalkerさんの
以下記事に触発されて書いています。
【インデックス投資っぽい話の中で良く聞く言葉】)
「あのさ、○○さんは、
どんなふうに投資をしたいの?」
と、
味噌ラーメンを食べているおじさんに
もし聞かれたら、
あなたは、どう答えますか?
〇 ぼく、グローバルに分散する!
〇 つみたてで投資をやり続ける!
〇 ワタシ、長期で投資をするの!
投資のスタイル選択において、
【何をいちばん重視するか】は、
人によって異なるでしょう。
(※「優先順位」が違うわけです)
そして間違いなく、
【長期投資】
【つみたて投資】
【国際分散投資】は、
自分の投資を
どんなふうに行っていくのかという
『戦略』部分の話になるでしょう。
(もちろん、投資の『戦略』は、
たったひとつだけで
成立しているわけではありません。
たとえば、
【つみたて投資】を重視する田中さんは
自ずと【長期投資】になるでしょうし。
「なんか資産とか、地域とか分けたほうがいいかな」
と思ったら、【国際分散投資】にもなるでしょう・・)
ところで、
コンサルティングの仕事をしていますと、
「カンさん、わたしインデックス投資をしたいんです!」
というお声をよくいただきます。
あっ、はい、了解です。
でも、ちょっと、深呼吸してみませんか?

インデックス投資って、
【長期投資】
【つみたて投資】
【国際分散投資】とは、
「別物」なのでしょうか?
インデックス投資とは、
(狭い意味では)
特定の資産市場の「平均値」との連動を目指す
投資スタイルのことを指します。
あるいは、特定の資産価格との連動を
目指す投資スタイルのことでもあります。
(キーワードは『連動を目指す』・・)
しかし、これでは↑残念ながら、
インデックス投資の実体の
【一部】しか表現していないと思います。
たとえば、
たった「一ヶ国の市場」の平均値との
連動を目指す投資は、
果たして
『インデックス投資』と云えるのでしょうか?
YES or NO ?
わたしはNOだと思います。
あっ、
この部分は、
吊ら男さんが書かれた記事
【インデックス投資とはどのような投資方法か】に
触発されて書いていますよ。
吊ら男さんはキーワードとして、
「広く分散」という言葉を使われています。
(以下、引用です)
TOPIX(日本株)+MSCI Kokusai (先進国22カ国の株式)
くらいになれば,
「広く分散」と言えるのはないでしょうか。
更に分散を進めて,
ここにMSCI Emerging (新興国株式)を
含めてもいいですし,株式だけではなく,
債券やREITなど
他アセットのインデックスファンドへ
分散投資してもよいでしょう。
そうです、
厳密な意味でいう
『インデックス投資』とは、
【広い分散を伴いながら】、
かつ「広範な市場の平均値」との
連動を目指すものであるべきでしょう。
この、
【広い分散を伴いながら】は、
〇 国・地域の分散
〇 資産の分散
両方を指すと考えます・・。
さらに言えば、
〇 一定の『資産配分』を維持させることも。
つまりは・・、
【国際分散投資】のことです(^^)

【国際分散投資】をしっかり行って、
かつ、
【広範な市場の平均値】との連動を目指せば、
結果として、
『インデックス投資』になるだけなのです。
先ほど、
国際分散投資も、長期投資も、
つみたて投資も、
インデックスファンドの『専売特許』ではない、
と言いました。
わたしは、
【長期投資】
【つみたて投資】
【国際分散投資】こそが『戦略』であって、
【インデックス投資】は
『戦略』の熟慮の結果、
タマゴのように生まれてくる
『戦術』であると考えます・・。
筋向いの斎藤さんは、
あなたと同じ『戦略』を有しながら、
【アクティブ投資】を
『戦術』として採用しているかもしれません。
なぜなら、
アクティブファンドを用いて、
【長期投資】
【つみたて投資】
【国際分散投資】を行うことは可能だからです。
「えっ、カンさんがそんなこと言うなんて
意外―――!」
とあなたは思われるかもしれません。
わたしが『インデックス投資』に
こだわる理由は、
この『戦術』が
シンプルであり、かつ低コストであるためです。
竹を割ったようにシンプルで
理解がしやすく(従って続けやすく)、
低コストであるがゆえに、
『潜在のマイナスリターン』が小さくなる・・
これらの【メリット】が、
わたしを捉えて離さないのです・・(^^;)

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