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2017年04月 | ARCHIVE-SELECT | 2017年06月

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夢にまで出てくる投資のルール?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンドです。

こういう仕事(相談業務)を長年していますと、
たまに『』に見ることがあります。

はい、
その・・、
夢の中で、
断片的にコンサルティングをしているのです(^^;)

ひとりの人ではなく、
何人かのお客様の、
さまざまな断片的な質問が、
四方八方から聞こえてきます。

さまざまな場面が
(なんと云うか)
突発的に再生されたりするのです・・。

10-emag-WP-friendship-iStock.jpg


「ETFってやったほうがイイのですか?」

ETFは、
インデックスファンドが上場したものです。
インデックスファンド(投資信託)と違う点は、

株式市場に上場しているので、
自分で「市場価格」を見て、
自分で指値をして、自分で注文を出す・・、

つまり、
自分で操作して、何事も自分でやる】
というタイプの人に向いていると思いますよ。



換言すれば、
「市場価格」を見て、
自分で指値をして、口数を指定して、
自分で注文を出すことに、

一種の【喜び】を見い出せる人が
やるべきではないでしょうか。

(アドバイザーの経験上で言うと)
インデックス投資をする人の、
10人のうち、2人くらいだと思います、
ETFが向いているのは・・。



「あのー、通常つみたて、iDeCo、積立NISA」って
どう捉えたらいいのですか?

状況やご本人の意思にもよりますが、
通常つみたてがまず「メイン」であり、

わたしは、
iDeCoだけで、
総運用資産の50%を超えることは
お勧めしません。


さまざまなメリットがあっても、
60歳まで引き出せないという
【流動性の低さ】は、
やはり留意すべきと考えるからです。



「あー、なるほど。
じゃあ、
特定口座からの投資を
メインにしているという前提で・・、

iDeCoと、積立NISA、
どっちを優先すべきですか?」

iDeCoを優先すべきでしょう。

どちらも税制優遇がありますが、
iDeCoは掛金を積んでいけば、
必ず『所得控除』が受けられます。

これって毎年確定の
『プラスのリターン』ですね。
(あっ、あなたが働いている、という前提ですよ)

ところが、
積立NISAは(売却益が)
非課税になる制度です。

これは『時間軸』でいうと
うんと先の話であり、
かつ、確定はしていません
(ココの違いは大きいと思います・・)



もちろん、
実際の夢の中では、↑
ここまで滑舌ではありません。

しかし、この程度まで
一所懸命しゃべろうとしてしまうのです(ため息)

そして、ひとつの夢が突然終わって、
また「別の夢」が突然始まったりします・・。

地球を抱いて眠る-3


「カンさん、うちは子どもいないから、
相続とか心配しなくていいよ。」

あっ、でも
遺言』書いておかないとダメですよ。

ご兄弟が『法定相続人』になり、
1/4 権利が生じるんですよ。


ほんとうは、
投資信託の
信託財産留保額って
他の「手数料」とは意味合いが違うんです


このコストは、
運用会社にも販売会社にも、行かないんです。
ファンド保有者全員で分け合うものですから・・。


あっ、ダメです!
「間もなく募集を締め切ります」とか、
「お申し込みの枠が残りわずかです」というのは、
販売側がクロージングするときの常とう手段ですよ。



くれぐれも・・、

あっ、それから、
わたしは、実物の不動産投資はお勧めしませんが、

もし、される場合でも、
『新築のアパートとか、新築のマンション』は
絶対ダメですよ。

収益を求めて資産を購入するのに、
最初から建築会社や不動産会社の利益が乗っている
ということは、
(それだけ)割高に買ってしまうということ。


もうその時点で、
長期的に利益を上げるのに
「不利」になってしまいますから・・。


それから、
都心部で中古のマンションを買っておけばよい、
という単純な発想も危険です。

ひとつひとつの建物は、
ひとつひとつ別の人格です。

建物という資産のメンテナンス状況を
事前に調査して知っておくのは「必須」でしょう。

建物の管理会社が発行する
『重要事項に係わる調査報告書』を入手すべきです。
(有料です)


この『報告書』には、
そのマンションの修繕工事の履歴、
大規模修繕改修工事に関する予定、
管理組合の借入金の有無、

修繕積立金の総額、
管理費、修繕積立金の滞納額


管理費、修繕積立金の
今後の改定予定などが記載されています。



・・と言っているうちに、
また、いくつかの言葉が交錯し、
そしてまた、お話がiDeCoに戻ります。

住宅ローンを組んでいる人が
iDeCoをするか否かで難しいのは、
住宅ローン控除』が絡んでくるためです。


???

わたしは、
住宅ローン控除が適用の期間も
iDeCoはやったほうがいいと思いますが、

細かくいうと、

〇 iDeCo ⇒ 所得控除のメリット
〇 住宅ローン控除 ⇒ 税額控除のメリット

になるので、

iDeCoを利用することで
(所得税の金額が減り)、

住宅ローン控除のメリット
(= 所得税から直接控除できるというメリット)
が少なくなってしまうという面もあります・・。


はい、えっ、あのー、
それはいったん置いておいて・・、

保険会社にしろ、
証券会社にしろ、
あまりに執拗に商品を勧めてくるようなら、

金融庁の
金融サービス利用者相談室』に電話しますよ!
と言ってあげてください。



あれ?
なかなか夢から覚めません。

地球を抱いて眠る-3


どんどん違う場面に移り変わっていきます。

カンさん!
まとまったお金は
やっぱり一括で投資しちゃったほうが、
効率がいいんでしょ。

(期待リターンが高くなるって聞きましたよ!)

たしかに、理論的には、
まとまったお金は「一括投資」したほうが、
投資の効率がよい面はあります。

しかし・・、
投資ってほんらい
「個人的な行い」ですよね。


【あなたの生活】を向上させるために、
【あなたの大事なお金】を投じるわけです。


一例ですが、
500万円を一括で投資する・・。
すると、あなたは(いきなり)

ゼロから 500 の運用を行う人になります。
このスピード感って、大丈夫ですか?


はたまた500万円を分割して、
20万円×25ヶ月という
「つみたて投資」にするとしましょう。


この、毎月20万円ずつ積み上がる
リスク資産の増え方と「スピード」が、

あなたが投資という行為に慣れていく
「スピード」と果たしてマッチしているでしょうか?

ココ、よーく考える必要があります・・。



えー、実際の夢の中では、
ここまで滑舌ではありません。

しかし、一所懸命
しゃべろうとしてしまうのです・・(ため息)

今日は、もう、寝ます。
おやすみなさい・・・。

似顔絵




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| 投資の発想法 | 12:21 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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5月18日の「ひと言」



婚約指輪は給料の3ヶ月分で!

株式の割合は100から年齢を引いた数字で!

・・どちらも根拠がありません。


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| 今日のひと言 | 20:20 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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ファイナンシャルプランナーは『KKS』で仕事をする人?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

ファイナンシャルプランナーとは、
「書く」「聞く」「しゃべる」
ぐるぐる回る人のことです。

またの名を『KKS』と云います。
(注: 秘密結社ではないですよ・・)

○ 書く(K)→ 執筆
○ 聞く(K)→ 相談業務
○ しゃべる(S)→ 講演・セミナー

で、『KKS』です(笑)


わたし個人としては、

○ 聞く(K)→ 相談業務
○ しゃべる(S)→ 講演・セミナー
○ 書く(K)→ 執筆

の「順」に好きです・・。


「書く」ことは(実は)不得手で
すごく時間がかかるほうですし、

「しゃべる」については、
今のパフォーマンスを維持するのは、
体力的にキツくなってくると思います。

(たとえば今から10年後!)

わたし自身が鍛錬すれば、
の話ですが、

もっとも伸びしろが大きいのが、
【聞く(K)→ 相談業務】と考えています。

ともかくこの【KKS】そのものが、
FPの「業務ポートフォリオ」と云えるかもしれません。


『KKS』は、
それぞれ違った色彩を放ちます。

この仕事を17年近くやっていますと、
たとえば、書く(K)と、しゃべる(S)は
「対極」にあると実感します。

書くとは、
どちらかというと、
内向き」にのめり込んでいく行為です。

(たったひとりで、
暗い空間を突き進んでいくイメージ?)

なんと言いますか、
感覚的には
ネクラ」っぽくなるわけです。


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それに対して、
しゃべるとは、明らかに
外向き」に拡散していく行為です。

(テンションが上がって、
自ら周りを盛り上げていくイメージ・・)
感覚的には「ネアカ」、躁の状態ですね。

仮に、

昨日・・ ハイテンション(しゃべる)、
今日・・ 引きこもってネクラ状態(書く
というスケジュールになったりすると、

これはちょっと「二重人格っぽいなあ」と
自分で感じたりします(^^;)


また、しゃべる(講演)と、
聞く(相談業務)の対比も「面白い」です。

しゃべるはちょっと「男性的」です。
「オレについてこい!」的に
皆を引っ張っていくのですが、

聞くは、
きわめて「女性的」です。

「大丈夫ですよ、すべてを受け入れますから、
どうぞおラクになさってお話しください・・」
みたいなイメージですね。


つまり、セミナーでは
ワクワクしてもらい、
相談業務では
リラックスしてもらう必要があるわけです。

わたくしカンを客観視してみると、
『しゃべる』と『聞く』では、
自分の表情や姿勢まで違うことが分かります。


無題


○ 書く(K)→ 執筆
○ 聞く(K)→ 相談業務
○ しゃべる(S)→ 講演・セミナー


の『KKS』は、
三極」が互いに絡み合っています。

書くことがときに、
しゃべることの「インフラ」になり、

聞くことが、
書くことの「補強」になったりします。


ただ、当オフィスとしては
明確な長期目標を持っておりまして、

今から10年後には、
【聞く(K)→ 相談業務】に
特化していたいと考えています。


ただし、です。

『相談業務』と云っても、
わたしのオフィスの場合、ちょっと特殊です。


<同じ人に、何度も何度もお会いする>
というカタチではないのです。

※ それはそうでしょう・・、
シンプルで続けやすい
『インデックス投資』を推奨しているのに、

お客様が5回も10回も
コンサルティングに通って
相談しないといけない、
というのは【おかしなこと】ですから!


当オフィスを
【病院】にたとえると、

(おそらく)一生に数回しか通わない、
そして、その数回の通院で
「症状が良くなるであろう」ニッチ型の医院です。


ですから、
ビジネス的にいうと、

わたしにとっては
【新しいお客様とお会いしていくこと】が
仕事の中核となります。



『新しく、人と出会う。』

これを仕事に出来ている自分は、
ほんとうに恵まれていると思います。

世の中には、
好奇心を掻き立てるものが
たくさんありますが、

【人との出会い】ほど、
質、量とも計り知れないものはないのでは。

わたしは、
知り合いばかりの小さな町で暮らすことは、
おそらく出来ません。

知らない人がいない、
というのは、
新たな人との【出会い】もない、ということですから・・。


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ちなみに、

○ 書く(K)→ 執筆
○ 聞く(K)→ 相談業務
○ しゃべる(S)→ 講演・セミナー とも、

そのファイナンシャルプランナーが
【どこから報酬をもらっているか】は
とっても重要だと思いますよ。

似顔絵




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| わたしのFP修行 | 12:46 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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投資信託、秘伝のメリットとは?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

あなたは「日本コーリン」という会社をご存じですか?

2003年の7月、
当時の店頭市場に上場していた
日本コーリンが突然倒産しました。

民事再生手続きの
開始を申し立てた日の「株価」は・・、
553円でした。

これって、
「株価」が反応しないうちに
企業が「破たん」してしまった典型例です。

また、
相談業務の現場を振り返ってみると、

2010年に破たんしたJALは、
その株を持っておられたお客様が
けっこうおられたように思います。

(ところで、)
『今、東芝の株を持っている人は、
夜ぐっすり眠れているでしょうか・・?』


この仕事を始めて間もなく、
スーパーマーケットの「マイカル」の
経営破たんがありました。

ちょうどマイカルの【社債】をお持ちの
お客様がおられて、
「実際に、倒産リスクが発生してしまうとは・・」
と驚いたものです。

マイカル社債の利率は(たしか)
3.25%だったと記憶しています。

「3.25%! それはすごいですね!」と、
あなたは
(よもや)
喜びませんよね?


結局、2000年に
『マイカル社債』を購入されたお客様は、
(マイカル社の更生計画によって、)

最終的に購入した社債の額面の
『30%のみ』が弁済されるという
結果になりました・・。


上記は、私たちが『資産運用』において、
会社の【倒産リスク】を負う一例です・・


意外に思われるかもしれませんが、
生命保険商品も、
(生保会社の)【倒産リスク】を負います。

個人年金保険などの
貯蓄性の高い保険商品は、
生命保険会社の【倒産】によって、

支払われるはずの『年金額』が
大きく【削減】される可能性があります・・。


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これも相談業務での経験例ですが、
千代田生命、協栄生命等の
『経営破たん』が起こったとき、

個人年金保険を契約していた弊所のお客様で、

年金額を3割 削減された、
4割近く削減されたという『実例』を
わたしは見ています・・。



(そして酷いことに、
破たんが明らかになったあと、
保険契約を解約しようとすると、

『解約控除』という別途のペナルティー料を
課せられたため、
泣く泣く解約をあきらめられたのを
今でも思い出します・・)


★ 貯蓄型の保険商品は、
 【超長期の契約】であるため、

下手をすると30年後、40年後まで、
保険会社の【倒産リスク】を、
背中に負い続けないといけません・・。


シンプルに考えましょう。

あなたが、どこで、
どんな金融商品を保有しようが、

その金融商品の『供給元』が潰れてしまい、
(そのせいで)

あなたの資産が大きく減ってしまうのは、
とってもイヤなことですね。

投資信託という道具の
もっとも優れた点は、

「あなたの資産が、
ゼロになる心配をしなくてよい」

ということ・・。

具体的には、
投資信託は金融機関の
【倒産リスク】を隔離(かくり)するしくみが
整っているのです。


以下が、その【スキーム】です。


信託
運用会社は文字通り
ファンドを運用する会社なのに、

ファンド資産をわざわざ
信託銀行(受託会社)にすべて預けます。


この『スキーム』、すなわち、

(運用会社)委託 → ファンド資産 → 受託(信託銀行)

を、信託と呼ぶのです。


なぜ、運用会社のことを
委託会社』と呼ぶかというと、

【ファンド資産】を、
信託銀行に「委託」しているからです。

⇒ 信託銀行は
資産を「受託」する会社なので、【受託会社】と云います。


もちろん、ネット証券などの
販売会社も、ファンド資産を保有することは
ありませんから、

運用会社、受託会社、販売会社
いずれの会社も、
直接的に
ファンド資産を保有していません。

(※ 受託会社である信託銀行も、
ファンド資産は自行の資産と分別して管理します)


質問!)

どうしてわざわざそんなことを?

答え)
万一、どこかが潰れても大丈夫なように!


投資信託は、
この【信託のしくみ】を内包するため、
『投資・信託』と呼ばれるわけです。

そして、あなたは
自分の資産がゼロになる心配をしなくてよい。

これは、
とっても(地味ですが)
とっても大きな【秘伝のメリット】なのですよ・・。

似顔絵




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| 投資信託をディープに理解する | 17:44 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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Googleトレンドによると、インデックス投資はまだまだ・・


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

Googleトレンドは、
グーグル上で、特定の単語(言葉)が
どれだけ検索されたかを時系列で調査できる
サービスのことです。

以下、2004年から現在に至るまでの、
「インデックス投資」という言葉のトレンドです。


インデックス投資


んー、インデックス投資は、
ピーク時の2007~2008年当時に、
やっと戻っただけの模様・・


わたしはグーグル検索が、
社会のトレンドを知るうえで、
かなり有効な手段だと思っています。

インデックス投資は(社会全体から見ると)
(まだ)ハンガリー料理くらいマイナーなのです・・。

(ハンガリーの皆さん、ごめんなさい。)

道のりはまだまだ遠そう・・。

似顔絵




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| インデックス投資全般 | 13:18 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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資産運用だって、親子間でキャッチボールできます


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

きょうび親子で
『共通の行い』ってあまりないのでは・・。

一緒にご飯を食べに行ったり、
旅行に出掛けたりはあると思いますが、

そもそも年齢が離れているため、
共通のこと】って意外に少ないもの。

たとえば、
お子さんがお母さんに
「スマホの設定方法」を教えてあげたりって
ありますよね。

逆に、

「あのさ、親戚の〇〇さんの子どもさんの
結婚式だけどさ、
いくらぐらい包んでいったらいいんだろう?」
というのは、

子どもが親に聞いて
教えてもらったりします。

(そう、必要なときは
当然、助け合っているわけです)



では、『お金のこと』って?

『お金のこと』を共通の話題にして、
話し合ったり(助け合ったり)
することってあるの・・?

YES、もちろんあります。

わたしは仕事柄、
上記の『具体的な場面』に遭遇しています。

子どもさんがお客様で
親御さんのお話を伺ったり、

逆に、
親御さんがお客様のケースで
お子さんの話を伺ったり・・。


たとえば、ご自身は個別株などで、
わりとアグレッシブな投資を好まれる方が、

娘さんお二人には、
「セゾン・バンガード」の積み立てを勧められ、

「カンさん、これはね、
もう親の命令で強制的にさせてるの」


みたいに言われたりしています。

⇒ お客様(お父様)です。

親御さんから子どもさんへの、
『暦年贈与』のご相談もしばしばあります。


また逆に、
娘さん、息子さんが
親御さんの状況を
心配されているケースもあります。

⇒ お客様(子どもさん)です。

【典型例】

〇 親御さんが、
銀行、証券会社で勧められたものを買っている。

〇 保有商品の内容を理解されていない。

〇 勧誘を断る理由もないので、
惰性で付き合いを続けてしまっている。



上記でいちばん怖いのは、
ご本人自身が、

そこそこ大きな「リスク量」を
背中に負われているのを、
ご自覚されていない点でしょう。

ある日、各々金融商品の時価を知ると、
そのアップダウンの大きさに・・。


たとえば、
25歳のお子さんと、
64歳の親御さんの資産運用というのは、
まったく「別物」なのでしょうか?

(ご本人に『リスクの許容度がある』
という前提ですが、)

『お金を増やす』というニーズに、

25歳の人も、
64歳の人も、関係ありません・・。

日本に住んでいようが、
南米のチリに住んでいようが、
トルコに住んでいようが、
これも関係ありません。

5,000万円のお金を持つ人も、
280万円のお金を持つ人も、
関係ありません。

お金を堅実に増やしたいというニーズは、
【普遍的】でしょう・・。


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ですので、
(これは山崎元さんが再三言われていますが、)

年代別で
ふさわしい投資信託はコレ!」とか、

教育費、セカンドライフなど
目的別で
「ふさわしい投資信託はコレ!」という、

メディア・金融機関の言説に、
騙されないようにしないといけません。


★ お金を育てること(そのものが)
まず大事であって、

それを何のために用いようかという
【目的】は、
別に「後付け」でも構わないのです。← ココ、重要!



今年64歳になられるあなたも、
これから、

人類史上最長の『セカンドライフ』を
経験されることになります。

『毎月分配型ファンド』のような、
目先の小さな実をつまみ食いするような
金融商品に固執していると、

83歳になったときに、
「あれ? あれれ・・」と
冷や汗を掻くことになりますよ。


考えてみますと、

『お金を増やしたいな。
どうしたらいいのだろう?』
というトピックは、

「旅行」や「食べ物」と同じように、
年齢や状況に関係なく、

ご家族みなに【共通の問題】なのだ
と気付かされます・・。


親御さんからお子さんに
資産運用の話をされる際は、
「投資」という言葉を極力用いずに、

「お金を育てる」⇒ 資産形成 という
言葉を使われたほうがよいと思います。

(もちろん、
「お金を貯める」という延長上に、
資産形成も存在するのよというニュアンスも込めて。)

やり方としては、
『低コストのバランスファンド』を、
月500円、月1,000円でいいから
積み立ててみなさい、というアドバイス・・。

★ ここでは
金額ベースが大事なのではなく、
「つみたて投資」という習慣を
身に付けることが重要なのです。



また、娘さん、息子さんが
親御さんを心配されるケースの場合、

(保有している)金融商品の良くないところや、
リスクについて、率直にお話しされることをお勧めします。

次に、『コスト』について説明してみましょう。

担当者がその金融商品を勧めてくるのは、
もしかすると(親切さからではなく)、
この手数料収入の分厚さからでは・・。


ただし(ここ注意点ですが)、
アドバイスするのではなく、

★ あくまで「意見」としてお話ししてみる、
という【姿勢】をお忘れなく!

なぜなら、
親御さんは親御さんなりに、
「なにか思いがあって」
お金を増やそうとされているわけです。


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わたしが、60代、70代のお客様と
お話ししていて感じるのは、

★ 今のシニアの方々は、
【子どもさんに迷惑を掛けること】を
とても・気にされています。


たとえば、自分が認知症になったら・・
体が不自由になったら・・

そういうことに備えて、
自分のことは自分でケアできるように、
今からお金を増やしておきたい・・。

こういった「動機」から、
投資信託、保険商品などを
買っておられるかもしれないのです。


この、
「自分のことは自分でケアできるように、
今からお金を増やしておきたい」
というお気持ちも、

『親が、子を想っている』
立派な具体例のひとつでしょう・・。

とにかく【お金のこと】も、
親子の間で
話し合いの機会を持つことって重要。



息子さん、娘さんも、
お父様、お母様も、

金融商品、お金を増やす、
投資のこと、投資信託のことを介して、

親子間で共通の【話題】が持て、

「これってなんだか(悪いことではなく)
けっこうイイことだよね」という、
ポジティブ思考で捉えていただきたいのです。


また、
世代間を貫いて、
マネーリテラシーの【共有】ができれば、

今後、銀行や証券会社、
投資のインフラを提供する会社の態度も、
ずいぶん変わってくるのではないでしょうか・・。

『おまけ』
親御さんにひと言・・。

息子さん、娘さんが
実家に帰ってきたときには、
「結婚」について
都度都度尋ねるより、

「お金のこと、ちゃんと気にしてる?」
というお声掛けを優先してくださいね。

◆ 参照記事
証券会社もマネー雑誌もその本質は変わっていない?

似顔絵




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