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ショート・ショート・ストーリー



ある春の日、
わたしは28階のレストラン街に行くために、
1階でエレベーターを待っていました。

そのとき偶然、高校時代の同級生、
五反田くんに会ったのです。

「えっ? なんで!」
「つうか、久しぶり。」

私たちは握手を交わしました。
彼も28階のレストラン街に行くと言います。

五反田くんはわたしの予想通り、
親父さんの水道工事店を継いでいました。

わたしがファイナンシャルプランナーの
仕事をしていると言うと、
少し興味を持った様子で、

「でもさ、投資って、けっこう難しいんだろ?」
と聞いてきます。

―ちょうどそのときエレベーターが来ました―。


わたしはエレベーターに乗り込みながら、
「いいや、そんなことないよ」と答えます。

「大事なのは3つだけ。
まず、バランスの取れた投資信託という道具を選ぶこと。
それから、一度に買わずに、少しずつ買い続けること。
最後に、低コストを心がけること。


「・・へえー、そうなんだ」

「ところでお前、もう結婚してるんだろ?」と聞くと、
五反田くんは少しはにかみながら、
娘さんの写真を見せてくれました。

「みのりっていうんだ」
「へえー、かわいい子だな」
「ちょうど1年生になったところ」

「今から結婚式が心配だな。ぜったい泣くよ、お前!」
ふたりは申し合わせたように笑い出します。

―エレベーターが28階に着きました。―


わたしも彼も仕事の会食だったため、
別の方向に歩き出します。

「じゃあ、そのうちな」
「おう、またな」

別れ際、わたしは彼に言いました。
「(投資のことだけど)途中で止めずに、
淡々と続けるだけだよ」

五反田くんは右手をあげて、
応えてくれました。

投資とは実に、30秒の会話の中で、
語り尽せるのです・・。


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| 投資の発想法 | 16:58 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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「あなたは、両親よりもお金持ちになれると思いますか?」


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

2015年に当オフィスの顧客属性の特徴を
包括的に公表させていただきました。
こちらこちらの記事が該当します)

その時点では、
コンサルティング、セミナーとも
1970年代生まれのお客様が
もっと多かったのですが、

2016年の後半あたりから、
年代がもう少し下がってきていると実感しています。

30代のお客様
特に1980年代生まれの方が増えているのです。

「なぜに??」
(正直)分かりません・・。


お金について、
投資について、
悩みがある】という、
潜在ニーズの基本的な特性は、

今も、10年前も
変わっていないと思います。

変わったことといえば??

はい、
わたしが年を取ったことです(^^;)


それと、
この10年を振り返って思うのは、

日本でも少しずつ
「資産運用」を自分ごととして
捉える人が増えてきて、

したがって、
その種のニーズに気付き、
行動を起こし始める【年代】が
下りてきている(若くなっている)

ということです・・。


さて、
弊所のコンサルティングをお受けいただく際に
あなたとお金の親密度を測るための55の質問】に
お答えいただくのですが、

32番目の質問が、

「あなたは両親よりもお金持ちになれると思いますか?」
(思う・思わない)


というものです。

(どうでしょう?)

あなたは、
両親よりもお金持ちになれると思いますか?



この質問に対する『答え』は、
5、6年前までは『思う』と答える人が
圧倒的に多かったと記憶しています。

まあ、そうですね、
一応、投資を志している人ですから・・。

ところが、
(ある程度まで年代が下がってくると)
【質問】に対する回答が違ってくるのです。


これは、わたしの感覚ですが、
今年、39歳になられるお客様が
ちょうど1978年生まれになります。

このあたりを【分岐点】にして、
「あなたは両親よりもお金持ちになれると思いますか?」
と聞かれて、

【思わない】と、
答えられる割合が増してきます。

(1980年代生まれのお客様では、
より明快にそうなります・・)


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ココ、わたし自身が
年取ったなと実感するのですが、

いちおう、投資を志しているのに、
「あなたは両親よりもお金持ちになれると思いますか?」
と聞かれて、
「思わない」と回答されるのは、

それだけ、
親世代が見てきた景色と、
自分たちの見ている【景色の中身】が違うのだ

と実感されているからでしょう。


たとえば、
今年30歳の鈴木さんがおられるとします。
1987年生まれ

お父様は59歳としましょう。
1958年生まれ・・

ふたりの歩まれた『時代的な背景』は、
まるで違います。

1958年生まれ ⇒ ⇒
            1987年生まれ ⇒ ⇒

お父様は
(その傾斜は緩くても)、
経済が右肩上がりになっていく
という感覚を刻みながら、年を重ねられたはずです。

一方、鈴木さんは、
(1987年といえば、
国鉄がJRになった年です)

お父様とは違って、
(世の中が)どちらかというと、
年々厳しくなっていくプロセスを
肌身で感じながら、
年を重ねてきたはず・・。


端的にいって、
鈴木さんにとっては、
(お父様以上に)
インデックス投資は難しいはずです。

なぜなら、
インデックス投資は、
【経済が右肩上がりになるという前提】で
市場全体に隈なく投資を行う手法だからです。

換言すれば、
「長い目で見れば、良くなっていくよね!」
という楽観論が、
インデックス投資を支えているわけです。


では、
このような「デメリット」があるにもかかわらず、

どうして若い世代で
少しずつ(ほんとうに少しずつですが)、
インデックス投資が広がりつつあるのでしょう。


それは、鈴木さんのような人たちが、
国・地域を超越して、
世界という名の市場全体に投資を行う発想に、
切り替わっているからだと思います。

親世代よりお金持ちになれるかどうかは、
偶然の、時代的な産物でしかありません。

なれる・なれない にかかわらず、
わたしたちは自分のため
長い道のりの上で、
粛々とお金を育てていくわけです・・。

似顔絵




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| 人生をプランニングする | 19:18 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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6月23日の「ひと言」



あなたが世界中で別荘を持つのは難しいです。

でも、あなたのお金を

世界中に住まわすことは出来ますよ。


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| 今日のひと言 | 13:05 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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自衛官専門のファイナンシャルプランナー、佐々木拓也さん


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

なるほど・・。
『家計防衛隊長』と名乗っておられます。
元自衛官の方です。

その人がファイナンシャルプランナー(FP)をやっていて、
自衛隊の迷彩服を着て、

つみたて投資の動画に出ていたら、
あなたはどう思われますか?

積立投資は月いくら積み立てればいい?
【自衛官のための確定拠出年金講座】




そう、この人は、
自衛官専門のファイナンシャルプランナーなんだって
思いますよね?

この方のお名前は、
佐々木拓也さんといいます。

(動画を観ていただくと、
とても穏やかな感じで、間の取り方もうまいですね)


オフィシャルブログはこちらになります。
【自衛官のための貯蓄講座!】

ファイナンシャルプランナーの仕事で
いちばん難しいのは、

無機質なお金というトピックに対して、
いかに『温度感』を持っていただけるかということ。

『温度感』を持つ、とは、
要するに、
いかに「自分ごと」としてイメージしてもらえるか・・。



たとえば、呼びかけ方として、
〇 ただ単に「お金で悩んでいる人??」
ではダメなのです。

〇 公務員の人で、お金に悩んでいる人?

〇 いや、自衛官の人(またはその家族で)
お金について悩みがある人??


もっと言えば、
その悩みを聞いてくれる人が、

〇 実際に自衛隊にいた元自衛官の人で、
自衛隊の福利厚生とか、預金、保険とか、
独自の制度に精通していて、

その人が
ファイナンシャルプランナーをやっていて、

あなたの悩みをじっくり聞いてくれ、
解決策をアドバイスすることを
ちゃんと【有料サービス】として提供してくれていますよ!

という「呼びかけ方」をして、
はじめて【温度感】を持っていただけるわけです。

わたし自身、とても勉強になります・・。


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久々に、
確かなニーズをしっかり見据えている
ファイナンシャルプランナーさんを
見つけたような気がします。

このように、
さまざまな個性を持った
ファイナンシャルプランナーが
切磋琢磨することで、

ふつうの人が持っている
細やかな『潜在ニーズ』を、
しっかり掘り起こすことができるのではないかと
わたしは思います。

(実は)この3、4年で当オフィスでも、

【あのおー、別のFPの人にも
以前相談したことがあるのですが・・

というお客様がずいぶん増えています。

(セカンドオピニオン、大歓迎です!)

追記)
ちなみに佐々木さんが発行するメルマガは、
陸海空自衛隊1204名の方が購読中なのだそう。

似顔絵




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| わたしのFP修行 | 18:47 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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電子書籍を書いています!(タイトルは『バラつみ投資のはじめ方』の予定)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

(恥ずかしながら)
7年間もサボっていました。

言い訳はしません・・。

が、ようやく、
もうすぐ、本を出します。

(今、一所懸命書いています・・(^^;)

今回は『電子書籍』です!
アマゾンのKindle(キンドル)を利用して出版します。

ebook_reader.png


今回は、
投資は苦手。でも必要かも』という、
超々ビギナーな人を想定して書いています。

したがって、
このブログをお読みのあなたには、
既知の内容が含まれるかもしれません。

誤解を恐れずにいえば・・、
『あなた』ではなく、

わたしは『あなたの知人や友人』に向けて、
書いているイメージなのです。

【(どうせ)わたしには、投資は分かんない。】
【(どうせ)わたしには、関係ないことでしょ。】


という、
(どうせ)の部分を、

(もしかしたら・・)に、
転換してもらえたらなあ、という思いで書いています。


電子書籍ですが、
「紙の本」と同じくらいのボリュームになりそうです。

詳細が決まりましたら、またお知らせしますね。

【追記 07.09】タイトルは、

ラクして増やそう!
バラつみ投資

やさしい投資の答えは
バランスファンド
 × つみたて!

になりました・。

追伸)
今回、力を入れているひとつが
イラスト』です(20枚以上入れるつもりです)

14-いい加減-3




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| 抱負・個人的に思うこと | 17:28 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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灯台下暗し。証券会社のマーケティングって間違っていないですか?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

「どこに」
どんな需要」が存在するのか。

それを体系的に捉え、自分なりの予想図を描くのが
マーケティングだと思います。

以下、使い古された例で恐れ入りますが・・。


あなたは靴メーカーの部長さんです。
(いつも靴を売ることを考えています!)

出張でとある国に降り立ちました。
なんと、誰も靴を履いていません!

あなたはどうリアクションしますか?

A うわあー、誰も靴を履いてないってことは、
膨大な市場(マーケット)が
まだ手つかずで残っているんだ。


B えー、誰も靴を履いてないんだ。
こりゃあ、市場がゼロってことか?
(まあ、この国は「なし」だな)


どうでしょう。
ちょっと悩んでしまいますね。

では、少しアレンジして、
こういう『例』はどうですか?

出張でとある国に降り立ちました。
なんと、
10人のうち、8人がまだ靴を履いていません。



これだと、
10人のうち、2人は
すでに靴を履いているわけですから
(需要があることは確認済み)

あとの8人に頑張ってアプローチしよう!と
思えるのではないでしょうか。

実は、これ、
日本における、

10人のうち、2人は
すでに「投資」をしているのと同じ状況です。

(8人はまだ「投資」をしていない・・)


さて、今の状態、
「10人のうち、8人が靴を履いていない」
というのは、

まだ、
靴(くつ)の効用が
正しく伝わっていないからです。



shoes_kusai.png


あなたは、
すでに靴を履いている
10人のうち、2人の人たちの靴を
つぶさに観察しました。

靴をよーく見てみると、

〇 先がヘンに尖がっている。
〇 底の部分が(意外と)ペラペラ。
〇 甲皮の部分は、
柔軟性がない硬い素材を使っている。

等々の「問題点」が見えてきました。

フム。
まだまだ改善の余地がありそうです・・。

(ここを改善することが、
あと8人の、まだ靴を履いていない人への
アプローチにつながるわけです・・)


しかし、
10人のうち、2人の人たちに
わたしからインタビューをしてみると、

「オレ、けっこう満足してるぜ」

「ワタシ、何しろ最先端の
「靴(くつ)っていうものに身を包んでいますから!」
と、
わりと満足感に浸っているようです。

そう、
ココ、あなたが
気を付けないといけないところなのです


決して、
10人のうちの、2人の人たちの
「満足感」を過大評価しないこと・・。

マーケティングの目的はあくまで、
10人のうち、残り8人の人たちに、
靴を履いてもらうことなのですから・・。


これを【投資】に置き換えてみますと、

すでに投資をしている
2人の人たちの「満足感」に惑わされず、

★ まだ投資を行っていない8人の人たちが、
いったい何を求めているのか?』
ココを、
真摯に追い求めないといけないわけです。


ネット証券というところは、
(店舗を構える大手証券会社や、
大手銀行に比べると)、

残り8人の人たちの
「真のニーズ」を追い求められる
柔軟性を持ち合わせているはず。

しかし、こと株価の推移で見ると、
とても成長産業の一翼を担っているような
軌跡にはなっていません・・。


SBI.png

マネックス


20世紀の終わりに
華々しく登場したネット証券という
新しい金融サービスのカタチも、

いつの間にか、
10人のうちの、2人の人たちの
「満足感」を満たすための
存在になってしまっているのでは・・。

すごく・もったいないと・思います。


わたしは投資の相談業務を始めて
丸17年になりますが、

独立した当初から
疑問に思っているのが、
金融機関に属する人たちの、
以下のような言葉なのです・・。

「いやあ、どうしたら
もっと投資が広まるのでしょうね?」



10人のうち、
残り8人の人たちに
真にアプローチするためには、

まず、既存の2人の人たちへの
サービスのあり方、
「問題点」を明らかにする必要があるのでは。

ー2人の人たちが喜んで履いている「投資」は、
ほんとうに、普遍性を帯びた「投資」なのでしょうか?―

what is indices


より具体的に言えば、
既存の2人の人たちの多くが嗜好する、

(かつ、それはとりもなおさず、
金融機関自身が洗脳してきた)

「なにかを選んで、選んで、
そして売り買いすること。それが投資です」

というメッセージを、
半ば【否定】する必要があるのではないでしょうか。

そして、
投資そのものが
私たちの暮らしに与える効用を、
より正しく伝える努力をすべきでしょう・・。



残り8人の人たちは、
(よい意味で)
遅れて投資に入ってくる人たちですから、

この方々の多くは、
シンプルに、
自分の将来のため、
資産形成をするための、
もっとも理に適った方法を知りたいだけなのです。

別にリスク志向でもトレード好きでも
ないわけです。

そんな人たちの需要に応えることこそ、
これからの金融サービス業に
求められることだとわたしは思います・・。

似顔絵




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