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毎月解約することを前提に作られた「バンガード・マネージド・ペイアウト・ファンド」(VPGDX)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

先日の記事、
【SBI証券の「投資信託定期売却サービス」は
もっと進化できるはず】
の中で、

ファンドの定期解約サービスのニーズについて
お話ししました。

資産運用という長丁場の「後半部分」、
つまり、
投資信託を効率的に取り崩しながら、
運用を続ける期間って、


(実は)けっこう長く、
そして、誰もが(いつかは)経験することです!


先日は、SBI証券という
販売会社が提供するサービスでしたが、

今日は、投資信託を運用する
運用会社が提供するサービスです。

実は米国では、
毎月解約することを前提に作られた投資信託
(ミューチュアルファンド)があるのです。

あのバンガード社が運用する、
「バンガード・マネージド・ペイアウト・ファンド」
(VPGDX)をご紹介します。

(※ 米国では投資信託にも
ティッカー(銘柄コード)が振られます。
投資信託のティッカーは最後が X となります)


1434454545-3867.jpg


たとえば、アメリカ人のスミスさんが、
当該ファンドに10万ドル投資したとします。

「バンガード・マネージド・ペイアウト・ファンド」
では、毎年1月に
「毎月の払い出し額(取り崩し額)」を決定しています。

ファンドのパフォーマンスにより、
払い出し額は毎年『変動』します。
(※ 払い出し率については、
ファンド評価額の「4%」をターゲットとしている模様・・)


もちろん、スミスさんが途中で
当該ファンドを追加購入したり、
ファンドを自ら一部解約したような場合も、
払い出し額は変動します。

前回の記事で解説したように、
【率】で取り崩しを管理していることが分かりますね。

ところで、
バンガード・マネージド・ペイアウト・ファンド」の
ページをご覧いただくと、
簡単なシミュレーションができるコーナーがあります。

1.月にいくら【引出し額】が欲しいか入力してください。


たとえば、1,000ドル/月 と入力します。

すると、当該ファンドに金額ベースで
いくら投資する必要があるかが示されます。

336,757ドル


(払い出し率でみると、約3.56% となっています)

2.当該ファンドにいくら投資するかを入力してください


たとえば、220,000ドル と入力します。

すると、毎月の【引出し額】が
いくらになるかが示されます。

654ドル/月


(もちろん、こちらも
払い出し率は 約3.56% となっています)


ポイントは、
ファンドの成績によって
毎年『払い出し額』を変えることであり、

前述した「4%」という数字は、
長期にわたってファンド元本を維持していくための
現実的な【目標引き出し率】と思われます。


では、「バンガード・マネージド・ペイアウト・ファンド」
(VPGDX)は、
具体的にどのようなポートフォリオなのでしょう。
バンガード

ほぉー、けっこう積極的ですね。
株式とオルタナティブ部分で76%強を占めます。

(オルタナティブ、代替投資とは、
不動産、未公開株(プライベートエクイティ)、
コモディティなどを指します)

そして実は、当該ファンドは、
『ファンド・オブ・ファンズ形式』なのです。

実際、どのようなファンドを内包しているのか
見てみましょう。

holdings.jpg


はい、ほとんどが「インデックス型のファンド」です。

興味深いのは、
「Vanguard Market Neutral Fund」6.9% でしょう。

これはロング、ショートを交えた
「マーケットニュートラル型」のファンドと思われます。

驚くべきは、
『ファンド・オブ・ファンズ形式』なのに、
年間経費率は 0.34%という低さ。

また、当該ファンドが
2008年5月に運用を始めて以来の成績は、
年率 +4.92%となっています。
(ターゲットの「4%」を上回っていますね)


このように、
ひとりひとりの顧客に対して、

ファンド自らが
「毎月解約」というサービスを提供できるのは、
バンガードが『直販』だからですね。


(『直販』のメリットは、運用会社が
お客様のデータをちゃんと持っていることです)

たとえば、わたしは
セゾン投信のようなところに、

他の金融機関に先駆けて
上記の先進的な資産管理サービスをぜひ
実践して欲しいと思います・・。

◆ 関連記事
【ポートフォリオの「出口戦略」について

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