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先に走った人がいるから、『道』ができているのです


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

30~40年といった『スパン』で
日本の資産運用を振り返ったとき、

澤上篤人さんの果たした役割は
とても大きなものだと思います。
(さわかみ投信の「創業者」です)

1990年代の終わりに、
『個人』のほうを向いて、

長期投資が大事
積み立てで投資を続けよう
コストを低く抑えます

という、
分かりやすい『メッセージ』を掲げたのは、
当時、画期的なことでした。

何より、

投資とは【生活者】のためにある。

生活者の【財産形成】のために、
投資信託という道具は存在するのだ。


という言葉は、
他の(賢そうな)金融機関関係者からは、
つゆほども聞けなかったことなのです。

驚きでしょう?


それくらい、
日本の運用業界は、
お金持ちだけを見て、
刹那的に利益を稼ぐ
「閉鎖的な空間」だったのです。

わたしはファイナンシャルプランナーとして
一から資産運用のことを勉強する中で、

山崎元さんの
お金がふえるシンプルな考え方」という本に
出会いました(2001年)

「あっ、投資のことって
こんなにはっきり言っちゃっていいんだ!」



なんだか冷水で顔を洗って、
目の前でズバッと
スイカを切ってもらったような、
爽快感がありました。

中でも、
分からない金融商品には手を出さない!】
(そんな金融商品は笑って見送ろう)

という表現のしかたは、
今でも鮮明に覚えています。

あっ、そういえば2001年は、
木村剛氏の名著「投資戦略の発想法」も出ていますね。


尾瀬


また、内藤忍さんは、
「資産配分」(アセット・アロケーション)という概念を
世に知らしめました。
この功績もとてつもなく大きいと思います。

2005年に内藤さんは、
内藤忍の資産設計塾」という本を出されますが、

当時、アセット・アロケーションの「重要性」を
なかなか理解してもらえず、
いくつもの出版社に出版を断られたことを、
以前自身のブログで書かれていました。


どんな業界にも
「暗黙のルール」がありますが、

いつの世も、
既成の枠から距離を置き、
「新たな考え」を発信しようとする人が出てくるもの。

(そこに【変化の芽】が生まれるのです)


わたしがセミナー、コンサルティングの仕事を
本格化させ、インデックス投資について
取材を受けるようになった頃、

竹川美奈子さんの
投資信託にだまされるな!」(2007年)が
出版されました。

この本は、男女、世代の違いを超えて、
「あなたがイメージしている投資信託は、
ホントの投資信託じゃないかも!」


という一大テーゼを
世間に投げかけた一冊です。

80歳に近い弊所のお客様が、

「あの竹川さんの本は、
読んでて気持ちがスカッとしますね。」
とおっしゃっていたのを思い出します。


また、メディアのほうでは、
日本経済新聞の田村正之さんの活躍は
誰もが知る通りです。

「分散投資の有効性」「金融商品のコスト」
「リスク・リターンのデータ検証」等について、
すぐれた記事をたくさん書いておられます。

わたしの最近のお気に入りの記事はこちら。
米欧で進む投信販売改革 日本は周回遅れ


なぜ、IFA(独立系アドバイザー)では、
真に「第三者的」なアドバイスを提供するのが難しいのか。
(それは『手数料収入』があるからですね)

米国をはじめ、
イギリス、オーストラリア、オランダで起きている

アドバイザーのコミッション(手数料)から
フィー(報酬)への【転換】について、
さまざまなインタビューを交えて多角的に論じています。


どんなフィールドでも、
先人の『新たな考え』の発信がなければ、
現在という風景は、
まったく違った色になっていたはず・・。

たとえば、わたしという一介の人間も、
FPという仕事はしていなかったでしょうし、
今、これだけの知見を持つこともなかったでしょう。

誰かが走ってくれたから、
私たちの前には『道』があるのです。


その『道』を少しでも
強固なものにするために、
僭越ですが、
自分も何らかの貢献が出来ればなあ
と思っています・・。

似顔絵




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