ヒトの本能をうまく騙して『リ・バランス』
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
これまで、
『積み立て』をしっ放しで、
なかなか「リ・バランス」が出来てこなかった人、
いませんか?
(えっ、あなたですか?)
今のマーケット状況は、
「リ・バランス」を実行する
千載一遇のチャンスだと思いますよ。
投資を始めた当初、
あなたは、
【守りをしっかり固めながら、
リスクを取っていきたい。】
そう願っていたはず・・。
ところが、
知らず知らずのうちに、
守りが疎かになり、
(思った以上に)
リスクを取っている状態になっていませんか?
あっ、別に
あなたの行動が
変節してしまったわけではありません。
(あなたの行動は一貫しているのです)
ただ、
マーケットの好調が続いたために、
このような状態
(リスクを取り過ぎ状態)になっているのです。
仮に『株式』と『債券』で
資産配分を作っているとすれば、
『リ・バランス』をするよい機会でしょう・・。

あっ、でも、です。
万が一にも、
「株式を売って、
債券を買い増ししなきゃ!」
と声高に言ってはいけません。
『リ・バランス』する、
= もとの割合に戻してあげるよ。
とそっと呟くのです・・。
多くの人は、
利益が膨らんでいるときに、
【株式を売る!】と考えると、
途端に出来なくなってしまうもの。
★【儲かっているモノを売る】のは、
明らかに
ヒトの『本能』に反するためです。
突然で恐縮なのですが、
私たちは
高度な文明社会に生きていますが、
私たちの脳は・・
ほとんど5万年前のままです。
ヒトの歴史の99%は、
『狩猟採集時代』ですから、
「食べられるものがあるときに、
できるだけ食べておこう。
だって今度はいつ、
満足に食べられるか分からないから!」
という記憶はけっこう強烈なものです。
転じて、
「儲かっているときに
とことん儲けを追求しよう!」
という姿勢は、
生き物的に云えば「大正解!」であり、
何も間違ってはいません。
(本能、バンザイ!)
あっ、でも、です。

私たちはもう、
サバンナで
野生動物を追いかけているわけでは
ありませんよね・・。
さまざまな事象が入り乱れる
高度な文明社会に生きていますから、
そこでモノをいうのは?
理性的に、
『リスクを管理すること』ではないでしょうか。
ここで資産運用の定番、
「理性 VS. 本能の戦い」が起こります(^^;)
誤解を恐れずに言えば、
あなたの実直な本能を、
うまく騙してあげるために
【リ・バランス】は存在するのです。
表立って、
「儲かっているモノを売って、
そんなに儲かっていないモノを
買い増しする!」
なんて言うと、
あなたの本能が邪魔をしますから、
『リ・バランス』する、
= 割合がズレているから、
もとの状態に戻してあげるだけだよ。
と、
自分に言い聞かせるのです。
それは、
クルマのハンドルを調整したり、
本棚に不規則に並んだ本を
並べ直してあげるのと同じ・・。
もとの割合に戻すだけですから、
別に投資を止めてしまうわけでは
ありませんし、
リスクを取って「攻める姿勢」を、
放棄するわけでもありません。
(投資するマインドは、
今までとまったく同じなのです。)

『リ・バランス』のもうひとつの
パターンも理屈は同じ。
仮に、大きな下落があって、
〇 株式ファンドの価格が大いに下がり、
〇 債券ファンドの価格も少し下がった場合に、
「そんなに儲かっていないモノを
売って、
大きく損しているモノを買い増す!」
なんて口に出すと、
あなたの本能が大いに邪魔をします。
なので、
「いや、ズレを直して、
もとの状態に戻すだけだよ。」
と自身に言い聞かせてあげるのです。
【理性】のあなたが
劇団ひまわり的な演技をして、
【本能】のあなたをなだめてなだめて、
うまく操っていく・・。
あなたの本能は、
「『リ・バランス』してるだけだから・・」
と騙され続け、
そして結果として、
長い資産管理の中で、
定期的に何十回も、
『高いモノを売って、安くなったモノを買う』
という、【投資の王道】を実践することになるわけです。
(理性、バンザイ!)
◆ 関連記事
【「リ・バランス」の初歩的な考察・・】

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