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1標準偏差 = リスクの大きさではありません


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

最近は、さまざまな
『ポートフォリオ作成ツール』が
無料で利用できます。

たとえば、
「わたしのインデックス」の
資産配分ツール』などもそうです。

このツールを用いれば
あなたが作ったポートフォリオが、

どのような『リスク・リターンの特性』を
持っているのか、

具体的にイメージできます。

たとえば、こんな感じ・・。


平均リターン


分かりやすいですね!


ただし、
注意点】もあります。

このような
ポートフォリオ作成ツールは

過去の実績データ】を用いて、
リスク・リターンの数字を
弾き出している場合が多いのです。

すなわち、
〇 過去のリターンの平均。
〇 過去のリスクの平均。


そもそも、
上記図表では、
リスク 12.4%』と記されていますが、

資産運用の世界でいう
リスク】とは、
いったい何を指すのでしょうか?

答えは・・、
カンタンです。

過去のリターン(損益)が、
どのくらいの大きさで
ブレてきたのか、

その『ブレ幅の大きさ』を
【リスク】というのです。



ブレ幅の大きさって、
「なんとなくこれくらい!」
ではダメですから、

何かしら【物差し】を用いて、
数値化してあげる必要があります。

その際に用いる
【物差し】が 標準偏差 なのです。

ひょうじゅん・へんさ?

そうです。


上記図表の
12.4%とは、
いわゆる「1標準偏差」のこと・・。

さあ、ここから少しだけ
本格的になりますよ・・(^^;


【標準偏差】とは、
リターンのブレ幅の大きさを表す指標ですが、

この12.4%という数字は、
この物差しが指し示す
数字の「ひとつ」に過ぎません・・。

えっ!?

(突然ですが、)
あなたは【振り子時計】って
見たことがありますか?

こんな感じ・・。


2_448_1_large.jpg


今、この時計の『振り子』は
真下で止まっていますね。

この真下あたりを、
あなたのポートフォリオの
『リターン』としましょう。

仮に今、
ポートフォリオの『リターン』を
プラス5.1%とします。

(これが今の振り子の位置、
真下」ですよ・・)


ここから、

『振り子』が振れるその振れ幅】を、
リスクの大きさ】と
イメージしてみるのです。


2_448_1_large.jpg


先ほどの図表が示す
平均リターン』 5.1%
リスク』 12.4%とは、

ちょうど真下に位置する『平均リターン』、
すなわちプラス5.1%から、

良いほうに、

つまり、
振り子時計でいうところの右側のほうに、
12.4%ブレるかもしれないし、


2_448_1_large.jpg

悪いほうに、

すなわち、
振り子時計でいうところの左側
12.4%ブレるかもしれない、
という「意味」なのです。

伝わっていますか?)


     【プラス5.1%】

マイナス側へ ← → プラス側へ
12.4%ブレる     12.4%ブレる


ただし、
上記の意味合いは、

おおよそ、
68%の確率で!
という条件付なのですが・・・・・・・(-_-;)


ハイ、これが
1標準偏差』の意味なのです。


「じゃあ、カンさん。

およそ32%の確率で、
『1標準偏差』以上に、
リターンがブレてしまうってこと?」


はい、まさにその通りです。


ポートフォリオ作成ツールで
リスク12.4%」と、
示してしまうことが怖いのは、

多くの人が、
「自分のポートフォリオの
【リスクの大きさ】って、
12.4%くらいなんだ・・」


と勘違いしてしまうことなのです。

★ これは、
リスクの【過小評価】につながります。

事実、
2008年から2009年にかけては、

『2標準偏差』を少し超える
リターンの振れ幅が

実際、起こってしまったのですから・・。



わたしは、
資産運用を行う
【実際的なイメージ】を養うためには、

リスクの大きさを、

『1標準偏差』ではなく、
(少なくとも)
『2標準偏差』で捉えるべきだと思います。



1616 マーケットのアップダウン


すなわち、
『ロボアドバイザー』をはじめとした
さまざまなサイト上で

ポートフォリオ作成ツールを利用する際に、
「リスク12.4%」と表示されたら、

いや、本当は、
リスクの大きさって、
12.4%× 2 = 24.8% くらいなんだと、
(最低限)認識するべきでしょう・・。


その他【注意点】として・・。

「わたしのインデックス」の
『資産配分ツール』では、

データとして、
過去のリターンを用いていますが、

「リターン」に関しては、

『過去の実績は、
未来の成績を
保証するものではない。』


すなわち、
過去のリターンと、
未来のリターンって【別物】なんだ、
という認識は、重要です。


いっぽう、
過去のリターンのブレ幅を示す
「リスク」(標準偏差)に関しては、

過去の数字を
そのまま未来に置き換えても
差し支えないと考えます。

皆さん!
ポートフォリオ作成ツールは
あくまで【参照】程度のものとして
利用すべきものなのです・・。

似顔絵




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