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先進国債券インデックスファンドって不要なの?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

ここ、2、3年で
個別相談」において
以下のような質問が増えています。

「カンさん、こんな低金利だから
この先、金利が上昇すれば、
債券価格が下がってしまいます。

債券ファンドって、
ポートフォリオに入れる必要ないのでは?」


皆さんはどう思われますか?


たとえば、こんなケース

〇 仮に、あなたが
投資に回さない
『安全資産』を十分お持ちで、

かつ、投資における
『リスクの許容度』が高いならば、

―具体的には、
マーケットが暴落した際、
保有する株式ファンドが
マイナス50%程度になるという
ご覚悟をお持ちなら―、

投資 = 株式ファンドのみでも
よいと思います。

(実際に、弊所のお客様でも、
上記スタイルを採用されている方がおられます)


〇 ただ、もし、
最悪の状況(暴落)に遭遇した場合に、

(たとえ、
投資に回さない安全資産が
あったとしても、)

「投資に回している資産が、
マイナス50%程度になるなんて
とても耐えられないよ」という人は、

債券ファンド』も併せて持つべきでしょう。

(※ 人はどうしても、
資産管理画面に現れる
各投資信託の損益のみで、
自分が取っているリスクを
認識してしまうものなのです・・)


運用資産の中で
「株式」と「債券」を組み合わせれば、
株式のみを保有する場合と比して、

あなたが背中に背負う「リスク量」を
軽減させることが可能です。


が、日本債券については、
先進国債券と比べても、
異様とも云える「超低金利」ですね。

たとえば、
「eMAXIS Slim 国内債券インデックス」を
チョイスしたとしても、
0.139%(税抜)の運用管理費用がかかるため、

日本債券については、
『個人向け国債10年もの』で代用してもよいと思います。


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※ ここからは
先進国債券インデックスファンド』を想定して
お話ししますね。

再び、「株式」と「債券」で
ポートフォリオを作るという
基本】に戻ってみましょう。

冒頭の文言にあった、

「カンさん、こんな低金利だから
この先、金利が上昇すれば、
債券価格が下落してしまいます。」


ですが、

これ、↑【事実】です。


では、
日本を除く「世界の主要国」では、

〇 この先、長期金利って
どんなふうに推移するのでしょうか?

<たとえば向こう10年で考えてみると・・>

1.右肩上がりで上がっていく?
(= 連続的に、債券価格も下落し続ける?)

2.5年目まで上がって、後半はまた下がる?

3.いったんは上昇するが
意外と低金利が長期化し、
たとえば2~3%台で上昇と下落を繰り返す?


もちろん、
どれが【正解】かは
現時点では分かりません・・。



そもそも、
あなたが
「先進国債券イ・ファンド」を買う理由って?


国債の「利息収入」を得るため?

そこ、ちょっと違いますよ。

先日書いたこちらの記事では、

〇 個別の債券と、
債券ファンドはまったく異なる投資対象です。


と述べました。


そもそも、
「債券インデックスファンド」では、
【分配金】という名のインカムは、

指数との連動を考慮して
「おまけ」程度にしか出ません。

「先進国債券インデックスファンド」も、

ファンドが内包する何百という
国債の利息収入(インカムゲイン)を
ほとんど受け取らずに、

わざわざファンド内で再投資して、
ファンドそのものの
『値上がり益』(キャピタルゲイン)を
得ようとする投資対象なのです。


そして、
あなたは、
「株式」との相性が良いから、
「債券インデックスファンド」を
組み入れるわけですよね?


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考えてみますと、
「債券」のリターンって
(株式に比べて)うんと低いですし、

「先進国債券イ・ファンド」だけを見たら、
「為替のリスク」も取るのに
リターンは大したことないし、

これだけを見たら正直、
投資妙味に欠け、あまり魅力はありません。


じゃあ、なんで保有するの?


ひとえに、
じゃじゃ馬のように上下する
「株式」のリスクを抑える効用が
期待できるから。

あなたが背中に背負う「リスク量」を
軽減することができるから。

(たとえば歴史的に、
「日本株式」と「先進国債券」の
相性の良さは顕著です。
いわゆる、負の相関となっています)


「今、すごく低金利で、
この先、金利が上昇すれば、
債券価格が下落してしまいます。
なので
債券ファンドは買わないほうがよいのでは?」


という文言は、

わたしには、

「今、すごく株式市場が上がっていて、
この先マーケットが下落すれば、
株式の価格も下がってしまいます。
なので
株式ファンドは買わないほうがよいのでは?」


という文言
連想させます。


ココ、
とっても重要なのですが、


世界の主要国の「長期金利」が、
ずっと右肩上がりで上昇し続ける。

(= 国債価格が、ずっと下落し続ける)
なんてことは、
あり得ません。



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(上図は2007年から2017年にかけての、
アメリカの【長期金利】の推移)

なぜなら、
【金利】とは長期的に、
上がったり、下がったりを
繰り返すものだからです。


= 国債価格も下がったり、上がったりを
繰り返すもの・・。 ← ココ、重要!


「今、すごく低金利で、
この先、金利が上昇すれば、
債券価格が下落してしまう。」


という見方は、
(直近では合ってはいるのですが、)

個別株のチャートを見るが如く、
あまりにも「近視眼的」で、
ちょっと、
「長期投資」っぽくないと思いませんか?


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〇 ポートフォリオを組むとき、
私たちは何を心掛けていますか?


株式も、債券も、
今後の価格の推移のしかたは
正確には予測できないけれども、


目先のアップダウンに惑わされず、

〇 各資産を
〇 決められた「割合」で
〇 しっかり保有し続ける!


(= 資産配分を守っていく)と
思っているはず・・。


この先、
金利が上がろうが下がろうが、
ポートフォリオの【1パーツ】として、

「先進国債券インデックスファンド」を
保有し続け、
割合が下がれば、買い増し、
割合が上がれば、その分だけ売却する。


すなわち、
ポートフォリオ管理』を続けるだけなのです。

これって、
株式インデックスファンドを、
ポートフォリオの「1パーツ」として、

当初決めた「割合」分のみ、
粛々と保有し続ける【マインド】と、
まったく同じだと思いませんか?


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【追記】

※ 日本以外の「世界の主要国」という
言い方をしたのは、

「先進国債券インデックスファンド」が
連動を目指す、
FTSE世界国債インデックス
(旧 シティ世界国債インデックス)は、

北米、西ヨーロッパ、オセアニアだけでなく、
ポーランド、マレーシア、南アフリカも含めた
世界の主要国22ヵ国(日本除く場合)の国債を
構成銘柄としているためです。


もちろん、
組み入れには
厳格な『採用基準』を設けています。

銘柄(国債)の入れ替えも
随時行われていますし、
国の入れ替えも当然起こっています。

◆ 関連記事
個別株と株式ファンドがまったく違う投資対象であるように、個別の債券と債券ファンドもまったく異なるのです

あ




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