ちょっと油断すると、投資家向けのリターンは下がってしまいます
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
コストというのは
塵(ちり)のようなもの。
あるいは、
摂氏20度でほんの少しずつ
溶けていく氷(こおり)のようなものです。
要は?
要は「実感しにくい」!
特にけいぞく的にかかるコストって、
いつの間にか、
自身の背丈が縮んでいるような
そんな「恐ろしさ」を孕んでいます。
(コストはあなたのリターンを蝕むのです。)
ウォール・ストリート・ジャーナルで
以下のような記事を見つけました。
「【バロンズ】投資家にとって最高のファンドとは」
当然ですが、
〇 投資信託そのものの名目リターンと、
〇 ファンドを保有する投資家の
実績リターンは「異なります。」
私たちファンド保有者は、
売り買い時のコストを払い、
けいぞくコストを払い、
税金も払ったりしますね。
おまけに
ムダな売り買いをしてしまう人もいます。
残念ながら、
そわそわしている人ほど、
ファンドそのもののリターンから
遠ざかってしまうのです。

上記記事内では、
米国モーニングスターの【調査】が
挙げられています。
分散型株式ファンドの
2016年12月31日までの
10年間における年率の
投資家向けリターン
(経費など控除後の投資家全体のパフォーマンス)は、
コストが低い方から
上位20%のファンドでは
4.59%だったのに対して
ファンド自体では5.83%で、
1.2%ポイント以上の差があった。
ナント・・。
諸々のコストが低いファンドですら、
投資信託自体のリターンに比べると
1%以上劣後していたのですね。

次も引用します。
コストの高いファンドでは、
ファンド自体のリターンが
4.34%だったのに対して
投資家のリターンはわずか1.78%で、
約2.6%ポイントの差があった。
嗚呼・・。
これでは投資家側の
【取り分】が少なすぎます。
(ところで、)
あなたの実績リターンを上げるためには?
〇 投資信託を保有したら、
意味のない売り買いをしない。
〇 できるだけ長く持ち続ける。
〇 (たとえば)つみたてNISAのような
税制優遇制度を利用する。
月並みですが、
地味で長続きする投資家になることが、
実績リターン向上の道なのです。
そしてもちろん、
けいぞくコストの高さと、
ファンド自体のリターンの高さには
「因果関係」がないわけですから、
スタートラインに立つ心構えとして、
コストが低いファンドを選ぶことが
(まずは)正解なのです。
〇 こちらの記事もご参考に!
【売りたい病を克服するには、トム・クルーズの『ミッション・インポッシブル』を観るべし】

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