『売りたい病』にかかりやすいのは、つみたてNISAそれとも特定口座?
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
(以下、
つみたてNISAが出来る前の話ですが、)
2017年、2014年や2007年当時、
つまり、
マーケットが好調だったときに
しばしば頂いた【ご相談内容】とは?
「カンさん、
わたしの投資信託どうしましょう?」
??
つまり、
株式市場がどんどん上昇して、
ふと気付いてみれば、
何十万円も【利益】が積み上がっている。
人によっては
その状況だけで「そわそわ」
してしまうものなのです。
「も、もしかしたら、
取りあえず
一回売ったほうがよいのでは?」
そういう心持ちになって、
売りたいという【誘惑】から
抜け難くなった人を
わたしは何人も知っています。
これって?
「儲けを確定させたい!」
という抑えがたい衝動ですね。

お気持ちはよーく分かります。
何しろ、
何十万円、何百万円もの【利益】が
積み上がるなんて、
とても非日常的なことですから・・。
「じゃあ、売却されたあと、
そのお金はどうされますか?」
とわたしが伺うと、
答えに窮する人もいれば、
「また、
つみたて投資をします。」
という人もおられます。
えっ?
(これ、偽らざる心情なのです・・)
もちろんここまで
『悩みの海』には浸らずに、
「まだまだ
自分の資産運用は
(映画で云えば、10分、15分を
過ぎたところだから、)
慌てずにどっしり構えよう!」と、
自分に言い聞かせ
運用を続ける人もたくさんおられます。
もうひとつ。
利益が膨らんでも、
売りたいという【誘惑】から
逃れられる要因があります。
それは、
税金(TAX)です。

利益が出ているときに
投資信託を売ってしまうと、
けっこうな【税金】を支払うことになります。
「あー、それってもったいないなぁ」
ということで、
私たちは
投資信託を
売ることを止めます。
そう、
これって、
通常の口座(特定口座)のお話ですね。
私たちはふだん意識しませんが、
特定口座は、
課税口座であるからこそ
解約に『抑止力』が働き、
長期投資を貫きやすいのです。

では、つみたてNISAは?
つみたてNISA最大の障壁は、
非課税口座であるがゆえに
『売りたい病』にかかりやすいことでしょう。
仮に、つみたてNISAで
月3万円のつみたてを10年続けて、
2028年末に
あなたの運用資産が
360万円 ⇒ 730万円くらいに
増えていたとしましょう。
けっこうな利益です。
売りたくなったりしませんか?
【今、売ったら、
370万円の利益がすべて非課税なのですよ!】
※ もちろん、2028年末に売却すると
それまでの「非課税枠」は
すべて使い切ったことになります。
つみたてNISAでは
長期投資に徹し、
投資信託の取り崩しを
【ルール化】するという、
気持ちの規律が必要になってくるのです。
『売りたい病』にかかりやすいのは
特定口座より、
つみたてNISAなのですよ。(ご注意、ご注意)

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