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2019年01月 | ARCHIVE-SELECT | 2019年03月

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『売りたい病』にかかりやすいのは、つみたてNISAそれとも特定口座?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

(以下、
つみたてNISAが出来る前の話ですが、)

2017年、2014年や2007年当時、

つまり、
マーケットが好調だったときに
しばしば頂いた【ご相談内容】とは?

「カンさん、
わたしの投資信託どうしましょう?」


??


つまり、
株式市場がどんどん上昇して、

ふと気付いてみれば、
何十万円も【利益】が積み上がっている。

人によっては
その状況だけで「そわそわ」
してしまうものなのです。


「も、もしかしたら、
取りあえず
一回売ったほうがよいのでは?」


そういう心持ちになって、

売りたいという【誘惑】から
抜け難くなった人を
わたしは何人も知っています。

これって?

「儲けを確定させたい!」
という抑えがたい衝動ですね。


無題


お気持ちはよーく分かります。

何しろ、
何十万円、何百万円もの【利益】が
積み上がるなんて、
とても非日常的なことですから・・。

「じゃあ、売却されたあと、
そのお金はどうされますか?」


とわたしが伺うと、

答えに窮する人もいれば、

「また、
つみたて投資をします。」


という人もおられます。

えっ?

(これ、偽らざる心情なのです・・)


もちろんここまで
『悩みの海』には浸らずに、

「まだまだ
自分の資産運用は
(映画で云えば、10分、15分を
過ぎたところだから、)

慌てずにどっしり構えよう!」と、

自分に言い聞かせ
運用を続ける人もたくさんおられます。


もうひとつ。

利益が膨らんでも、
売りたいという【誘惑】から
逃れられる要因があります。

それは、
税金(TAX)です。



mig.jpg


利益が出ているときに
投資信託を売ってしまうと、
けっこうな【税金】を支払うことになります。

「あー、それってもったいないなぁ」


ということで、

私たちは
投資信託を
売ることを止めます。


そう、
これって、
通常の口座(特定口座)のお話ですね。


私たちはふだん意識しませんが、

特定口座は、
課税口座であるからこそ
解約に『抑止力』が働き、
長期投資を貫きやすいのです。



無題


では、つみたてNISAは?

つみたてNISA最大の障壁は、
非課税口座であるがゆえに
売りたい病』にかかりやすいことでしょう。


仮に、つみたてNISAで
月3万円のつみたてを10年続けて、

2028年末に
あなたの運用資産が
360万円 ⇒ 730万円くらいに
増えていたとしましょう。


けっこうな利益です。

売りたくなったりしませんか?


【今、売ったら、
370万円の利益がすべて非課税なのですよ!】


※ もちろん、2028年末に売却すると
それまでの「非課税枠」は
すべて使い切ったことになります。


つみたてNISAでは
長期投資に徹し、

投資信託の取り崩しを
【ルール化】するという、
気持ちの規律が必要になってくるのです。

『売りたい病』にかかりやすいのは
特定口座より、
つみたてNISAなのですよ。(ご注意、ご注意)


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    3月17日()in 長野 ← はじめて。
    3月21日()in 東京
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| つみたてNISA | 15:38 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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2月26日の「ひと言」


  インデックス投資家には

   スリム男子が多い?


baby-surprised-340x231_20170306144244226.jpg




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| 今日のひと言 | 17:46 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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株式市場は誰からも束縛されず、ズル休みもしません


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

株式市場とは、不思議なところです。

デイトレーダーとして
1分、1秒の
株価の変化を見逃さず、

ロング(買い建て)
ショート(売り建て)の両方から、

市場の一瞬の「歪み」を
突こうとする人がいます。

あるいは、
超長期保有で、
前回証券会社の画面にログインしたのが、
8年前という人も実際に存在します。


どのようなタイプの参加者に対しても、
Mr.マーケットは
いっさい気を遣いません。

もちろん、
誰の味方もしません。


超然として
無視(スルー)」を
決め込んでいるのです。

そういう姿勢を
わたしは格好いいと思っています(^^;


株式市場は、
誰からも「支配」されません。

独立性を維持しています。

その国の政府でさえも、
「明日、必ず株価を上げる!」
なんて約束は出来ないはずです。

無数の投資家の
無数の資金によって
市場は動いているので、
それはまさに
小さな社会』そのものなのです。


あと、
マーケットに参加するのに、

国籍、年齢、性別、居住地、
出自、宗教、資産の規模、政治的信条
いずれも問われません。

(ただお金と口座が要るだけ。)

ここに参加する人たちには
『自由意思』があります。

(同時に、
恐怖と欲望をコントロールする
『自制心』も求められます。)


大株主にでもならない限り
匿名性が保持されますから、

市場参加者の具体的な面々を
私たちは普段意識しません。

個人、法人、素人、ベテラン
金融機関、各種基金
持ち金も
1000億円、600万円、13万円、さまざま。
投資スタイルも実に様々・・。


006.png


この個性豊かな
市場参加者たちは
みな、モノの見方が違います。

たとえば
市場が暴落を繰り返しても、

ひとつの会社の株価には
「値段が付きます。」

これは
株を売って、
でも(それを)買っている人がいる、
ということ。

『取引』が成立しているわけです。


逆に、市場が高騰する中でも、
株を売る人がいて、
また(それを)買う人がいます。

『取引』とは、
真逆の見方を持った、
市場参加者のかりそめの出会いのこと。



このような
無数の市場参加者の売り買いの結果、
その日の【株価】(数字)が現れます。


stock-prices.jpg


日々刻々と変わる「数字」は
決して特定の誰かの意思ではなく、
マーケットの総意、なのです。



また、
Mr.マーケットはズル休みをしません。


風邪を引かないで
ぎっくり腰にもならないで、

調子が良い日も
悪い日も、
必ず毎日、市場を【開けます。】

そう、「連続性」が
維持されているのです。

ですから、
株式市場がはじき出す数字は、
日々の温度、湿度のように
公の【物差し】となります。

あなたが持っている株式ファンドも
毎日独立して、連続して
開いている市場(マーケット)があるからこそ、

重みのある基準価格を
日々刻んでいるのです・・。

あ



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| 投資の発想法 | 18:16 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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春一番!4ヵ所縦断【投資の三重奏を学ぶセミナー♪】のお知らせ


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

当オフィスの投資ポリシーは、

グローバルに分散された
低コストの「インデックスファンド」を
積み立てていきましょう。


というもの・・。

この【お題目】は
これからも変わらないのですが、

iDeCo、つみたてNISAという
【便利な器(うつわ)】が登場したために、

「投資ポリシー」そのものを、

以下3つの器に、
バランスよく
落とし込む必要が出てきました。


〇 便利な器 (iDeCo)
〇 便利な器 (つみたてNISA)
〇 フツーの器 (特定口座)



無題


相談業務を重ねる中で、

iDeCo、つみたてNISAという
器(うつわ)ごとで、
「何を買おうか?」「どうしようか?」と夢中になり、

運用資産全体で見ると
『あれれ?』の状態になっている人が
増えてきているように感じるため、

「こりゃイカンな!」と思い
このセミナーを作りました(^^;

今回は春一番!
4ヶ所縦断』いたします。

3月17日()in 長野 ← はじめて。
3月21日()in 東京
3月23日()in 名古屋
3月24日()in 大阪



画像2


当セミナーでは、

1.iDeCo、つみたてNISAという
税制優遇のメリットの裏側の、

注意点】や
勘違いしやすいところ】も交えて解説いたします。


2.通常の口座(特定口座)と合わせた
3つの入り口の賢い活用法を
余すところなくお伝えいたします。



3.パワーポイントは使いません!


わたくしカンが楽しく、かつ
パッションを持ってお話しいたします。

4.事例満載。


個別コンサルティングの実績を生かし、
さまざまな【アドバイス事例】をご紹介します。


5.質問の時間をたっぷり設けます。


当日は『個別の
具体的な質問』をぜひご用意ください!
(質問コーナーを30分程度設けます)

あとはわたしが
体調管理に気を付けるだけです(笑)


 〇 3月17日()in 長野 ← はじめて。
 〇 3月21日()in 東京
 〇 3月23日()in 名古屋
 〇 3月24日()in 大阪

セミナーの詳細&お申し込みコチラからどうぞ。


465-125.jpg

 (ひとりでも多くの皆さまにお会いできることを
    楽しみにしております!)




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| セミナーのお知らせ | 07:56 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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アメリカ人が最初から投資好きだったわけではありません(米国の投信の歴史)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

日本とアメリカを
「投資」という物差しで比べた場合
おそらく、

アメリカ人 ⇒  投資に馴染む
日本人   ⇒  投資が怖い?


という『印象』があるのでは?

でも、ホントにそうなのでしょうか?)


ベトナム戦争の泥沼にはまった米国は、
1970年代、
株式市場が「冬の時代」を迎えていました。

※ ダウ平均は1972年に
1000ドルに達しますが、
1982年になるまで
長期の停滞相場」から抜け出せませんでした。


graph1970-19791.gif


驚くなかれ、
当時、個人の金融資産に占める
【投資信託の割合】は
1%~2%ほどしかなかったのだそう。


規制緩和、抜本的な改革は
もっとも情勢が悪い時に起こるといいますが、

1971年、アメリカではMMF
【マネー・マーケット・ファンド】が誕生します。

MMFとは
アメリカ国債、譲渡可能定期預金証書(CD)、
コマーシャル・ペーパーなどを組み入れる
元本確保型投資信託のこと。



預金に比べ
高めの利回りが期待できるため、
株式にアレルギーがある当時の人たちに
好意的に受け入れられました。

何を隠そうこのMMFは
アメリカ人のお金が、

銀行業界から、
証券業界へシフトする
きっかけ』を作ったのです。

(その後、MMFの隆盛が逆に、
預金金利自由化への流れを作ります・・)

※ そういえば日本でも、
1980年代に、

中期国債ファンド、
公社債投信などの
元本確保型の『投資信託』が流行りましたね。


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現在、アメリカは
【投資信託王国】というにふさわしいほど、
投信のマーケット規模が巨大になっています。

○ 2011年の時点で、
世界の投資信託の純資産残高は
「23兆ドル」程度でありますが、

そのうち、
アメリカが半分近く、
およそ「11兆ドル」を占めています。



「やっぱアメリカ人って、
投資が好きなんだ。
リスク選好の人たちじゃん!」

と思われがちですが、
いえいえ、それって
単に国民の嗜好ではないのです。


ずばり、アメリカでは、
投資を促すような、
【4つの環境】が整っていました。

1.1975年に、
株式の売買委託手数料が自由化。
(金融市場に『競争原理』が起こり始めた)

2.1978年に、
確定拠出年金制度
401(k)プランが導入される。

3.1974年、税制優遇がある
個人退職口座(IRA)が誕生。

4.1980年代以降、
アメリカ株式市場が長期の右肩上がりに。




senro.png


正直、
2.と3.に関していえば、

【便利な制度】を作って
【税制優遇】というメリットも見せてあげ、

「毎月定額で、
投資を続けてくださいよ!」
というアナウンスを徹底しただけ・・。


実は米国の
【投資信託の保有者】うち、

企業が提供する
「確定拠出型年金」(401K)を通じて
「はじめて投資信託買ったよ。」
という人が、
6割近くに上っているのです。

この【事実】は重要です・・。


また、
投資信託の「純資産残高」を見ても、

米国では、

○ 確定拠出の年金制度(401(k)プラン)
○ 個人退職口座(いわゆるIRA)


この2つの制度を通じた
投信の「保有残高」は、
投資信託全体の【4割強】を占めています。


「つまり?」

つまり、アメリカ人が特別
投資に詳しいとか、
リスク選好型とかではなく、

【便利な制度】が作られ、
【税制優遇】というメリットもあり、

投資をコツコツやっていこうという
文化』が育っていっただけなのです。




daidougei_juggling1.png


翻って日本ですよ!

日本でも、
個人型、企業型を問わず、
「確定拠出年金」を通じて

投資信託とはじめて出会う人が
どんどん増えています。
(あっ、つみたてNISAも。)

〇 個人型・確定拠出年金・・ 100万人突破!
〇 企業型・確定拠出年金・・ 650万人突破!
〇 つみたてNISA・・    100万人突破!



今後、
利用者の潜在ニーズに寄り添った
『大胆な改革』を実行すれば、

(自然と)投資信託を保有し、
長期投資にいそしむ人が
増えていくのではないでしょうか?

わたしは以前、
こんな記事を書きました。
NISA口座 + 個人型確定拠出年金 = 投資優遇口座!


ほんとうは
20歳以上の全国民を横断する、
NISA+確定拠出年金というイメージの、

シンプルでフラットな
『投資優遇口座』を作るべきだと思います。

(企業型DC、iDeCoとかNISAとか、
複数の税制優遇制度に分かれていては
周知徹底上、「もったいない」と思うのです。)

あ




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| 投資信託をディープに理解する | 16:58 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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iDeCoこもごも、人情紙芝居・・


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

相談業務を重ねていると、
iDeCo(個人型確定拠出年金)について
さまざまなエピソードを伺うことになります。

イデコハラスメント?)

うわさには聞いていましたが、
ホントにあるのですね。

(一例ですが・・)

相談者の方が
会社の担当部署に
「iDeCo」に入る旨伝えると、

あからさまに
イヤな顔をされたのだそう・・。

これは俗に
イデハラ(イデコハラスメント)
呼ばれる現象です。


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職場の担当部署、
担当者の人が

「iDeCo」について知らなかったり、
知識が不足していたり、
単に勘違いしていることで、

加入の手続きが
円滑に進まない事態を指します。


では、
どんな【勘違い】なのか・・。


「従業員の年金資産の管理を、
自分がやらないといけない!」


「掛金の引き落としも
必ず会社経由でしないといけない!」


「ということは、
記録&書類の作成など
自分の仕事が増えてしまうじゃないか!」


という『勘違い』なのです。
お疲れさま・・。

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別の事例・・


相談者は(たまたま)
社内ではじめて
「iDeCo」を利用する方でした。

「なんかあの人、
拠出の年金するらしいよ・・。」
「投資するのね」
「情報に長けた人なのね・・。」

みたいに
陰でいろいろと言われて、
不愉快な思いをされたそう。

※ 別に悪いことするわけではないのに・・。


お役所、学校にお勤めにしろ、
民間の会社にお勤めにしろ、

そう大きくない職場だと
事業主の証明書』をもらう過程で

自分が「iDeCo」に加入するのを
職場の人に知られてしまう可能性が出てきます。


※ 別に悪いことするわけではないのに・・。


同じく、社内ではじめて
「iDeCo」を利用するケースです。

相談者は都内にお勤めなのですが、
本社が福岡市にあるため、

担当者(本社勤務)に
事情を理解してもらうのに、
恐ろしく時間がかかってしまったのだそう。


(閑話休題・・)

もちろん、逆に
『微笑ましい事例』もあります・・。

奥様が先に「iDeCo」に加入していて、
「節税になるから!」ということで
ご主人にも入ってもらい、

それが『きっかけ』で
ご夫妻の間で、
お金について話をする機会が増えたのだそう。



proud-couple.jpg


(その方々は
どちらも楽天証券の「iDeCo」なのですが、)

毎年はじめに【取引状況のお知らせ
(書類)が来るじゃないですか。

あれを見ながら、
「あーでもない、こーでもない」と、
ご夫婦それぞれ、
書類を見比べたりしているのだそう。

(なんとも微笑ましいですね(^^;


たまたまそのご夫妻は
毎月の拠出額が『同じ』であるため、

互いの運用状況や
年間成績の比較もしやすいのです(^^;)


(ただし運用している商品は別々。
ご夫妻でリスクの許容度等が異なるため。)

また、
『取引状況のお知らせ』を見れば、

制度としてのiDeCoに
どのくらい【手数料】がかかっているかも
一目瞭然です。


そして最後に
iDeCo最大のメリットは
『所得控除』ですが、

実際「iDeCo」に加入すると、
どんなふうに節税されるかというと、

会社員の人なら、
『年末調整』で12月分の給与が
少し増えることになります。

(所得税が還付されるため・・)

そしてその結果、
翌年の住民税の負担が減るわけです。

ココ、
巻き戻して考えてみましょう。


〇 12月分の給与が少し増える。
〇 翌年の住民税が少し減る。


どちらも、
手元に残るお金が増える】わけです。


嬉しいですよね(^_^)

ついつい豪華に外食したり
レジャー用品などに走ってしまいがちですが、
ここは『節税効果』をしっかり噛み締めましょう。

同じ支出額をキープしながら、
(少しでも)追加投資をするべきだと思いませんか?


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    3月21日()in 東京
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