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バロンズの記事。『ETF業界、大手3社寡占の是非』より


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

ウォール・ストリート・ジャーナルに
以下の記事がありました。
【バロンズ】ETF業界、大手3社寡占の是非

結論から申し上げると、
ETFやインデックスファンドのマーケットは
(そもそも)「寡占化」しやすい市場です。

なぜかというと、
扱っている商品が
『市場平均』をなぞる道具であるためです。



この種の商品は
〇 他社とは違う運用
〇 差別化する運用が「しにくい。」

というか「ほぼ不可能」です。

なぜなら、
運用のゴール
(= 市場平均との連動を目指す事)が

同じであるため・・。


ということは・・、

最初のほうは
ETFやインデックスファンドの運用を
たくさんの会社で競っていても、

そのうち「資産の規模」と
「低コスト化」で差が生じ始め、
最終的には
大手の数社に収斂していく・・。


これは
時と場所が違っても、
そんなに違わない傾向でしょう。

(冷徹な言い方をすると、
『勝者総取り』の側面があるのです)


MW-HF901_Barron_NS_20190318160602.png


バロンズの上記記事には
次のような「数字」が出てきます。

〇 ETF業界の規模は4兆ドル。
〇 そのうち上位3社で
資産全体の80%を占める。


・・すごいですね。

その上位3社とは?

・ブラックロック(iシェアーズ)
・バンガード
・ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズです。


(ちなみに、ETF全体では
運用会社は100社以上あります)

もちろん、
寡占化が進んでいるのは
インデックスファンドも同様です。


今のところ大手の間では
苛烈な『コスト競争』が起きており、

あなたとわたしのような
個人投資家が、
その恩恵に浴しているわけですが、

米国の監督当局は
(少なくとも)米国内のETFの状況に
危惧を抱いているようです。


globalcurrency_mainbanner.jpg


以下、引用)

この状況に対して
米証券取引委員会(SEC)は、

業界のイノベーションの力をそぐ、
もしくは投資家の選択肢を
少なくしているのではないかとの
疑問を抱いている。

引用、終わり)


運用業界に限らず
あらゆる産業で、

「寡占」と「競争」は長く
綱引きを繰り返してきました。

「独占(寡占)」⇒「それを抑止」⇒「創造的破壊」
⇒「新たな競争」⇒「独占(寡占)」・・


たとえばコンピュータ業界では、
かつてIBMが独占禁止法により
マイクロソフトを買収することができず、

(結果、)
健全な競争が維持されたという例もあります。


dont-have-to-worry-about-money-anymore-sm.jpg


バロンズの記事内には、
SECで投資運用部門の責任者を務める
ダリア・ブラス氏のコメントが
紹介されています。

以下、引用)

「中小規模の
資産運用会社という選択肢が
業界統合と運用報酬低下の波の中で
失われている点が、

一般の投資家にとって
どのような状況をもたらしているのか懸念される」

引用、終わり)



低コストだけではない、
あるいは規模の追求だけではない、

広くファンドという商品の
多様性の確保』を促すような発言に
わたしには聞こえました。

それだけ
ETFやインデックスファンド自体が
巨大なプロダクトになっている証左なのです。
(少なくともアメリカにおいては・・。)

あ




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