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2019年04月 | ARCHIVE-SELECT | 2019年06月

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投資信託を買い換える(お引っ越しの難しさについて)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

誰でも「違う服」を着るのは、
けっこう勇気がいるものです。

でも(いざ)
新しい服を着てしまうと、

服に合わせて
あなた自身の見映えも変わってくるもの。

同じことは
資産運用でも起こります。


あなたはメモ帳片手に
これまで保有してきた
投資信託の「問題点」を列挙します。

〇 Bファンドは投資対象がちょっと狭い
〇 Dファンド、Fファンド、Hファンドは
けいぞくコストがちょっと高い

〇 あれ?「投資対象」が同じファンドを
3本も持っているわ

〇 AファンドとEファンドで
一部「投資対象」が重なっているなど・・。



そこで、あなたは

「これまでの投資信託たち」から、
「これからの投資信託たち」に
お引っ越し】をし、
(すなわち『買い換え』をし)

「新たな運用の体制」を
目指すことにしたのです。


investment.jpg


ところが・・、

あなたはこの機に及んで
身動きが取れなくなります。

「あーあ、わたしは今持っている
債券ファンドや株式ファンドを
いったん売らないといけないんだ・・

そう考えると、
なかなか重い腰が上がりません。


それに今は、
米中の貿易摩擦、そして
次世代のハイテク覇権の争いで、

株式市場はこの先、
どんな反応を示してくるか読み切れません。
(大きく下がって来るかもしれません・・)

〇 果たしてこんなときに
【引っ越し】をしてもいいのか?

〇 もうちょっと待ったほうがいいのでは?

〇(そもそも)
どんなふうに引っ越しをすればいいの?

〇(そもそも)
「これまでの投資信託たち」を
ホントに全部売っちゃっていいの?


これって、誰もが思い悩む『問題』でしょう。


まず、申し上げたいのですが、

現時点での「ベスト」と思われる形に、
自分の資産運用を進化させようとしている
あなたの姿勢がまず、素晴らしいです!

bravo.png

(向上心を持っておられる証拠!)


で、
わたしなら、以下のようにアドバイスいたします。

仮に、

〇 従前に背負っていた「リスクの量」と
新たに背負うことになる「リスクの量」が
それほど変わらず、

〇 この先、資金を入れていく年月が
15~20年以上あるのなら、


「これまでの投資信託たち」から、
「これからの投資信託たち」に
きれいに【お引っ越し】をすることに賛成であり、

今、
エイヤー!といっぺんに
「売って」 ⇒「買って」の
【お引っ越し】をしてしまって問題ありません・・。



仮にあなたが
複数のインデックスファンドを組み合わせて、

「これからの投資信託たち」で
ポートフォリオを作るなら、

「eMAXIS Slim シリーズ」(三菱UFJ国際投信)
「購入・換金手数料なしシリーズ」(ニッセイアセットマネジメント)の中から選ばれれば問題ないでしょう。


あなたがやることは、
ファンドを「売る」ことではなく、

あくまで、
「売って」⇒「新たに買って」という、
【お引っ越し作業】です。

引っ越し後も、リスクを負って
資産運用を続けることに
なんら変わりはないわけです。

(ただ、間違っても、
「売って」と
「新たに買って」の間に
『タイムラグ』を空けたりしないよう・・)


尾瀬


市場(マーケット)の動向が
気になるのは重々分かりますが、

市場が、
あなたのために
存在すると思ってはいけません。


幸か不幸か、
マーケットのほうは
まったく『あなた』のことを、気にしてはいないのです。


あなたが、
「これまでの投資信託たち」を
保有し続けようと、

6月の第一週に
「これからの投資信託たち」に
きれいに【お引っ越し】をしようと、

市場(マーケット)そのものの動き方に
1ミリの違いも生じません・・。


ですから、
あなたはあなたの都合で、

ファンドの買い換えをしたり
新たに資金を入れたり、
ファンドを一部解約したりして良いわけです。

先は長いですから、
現時点で「ベスト」と思われる
運用体制に移行しようとする
あなたの選択は正しいのです。

あ

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| ポートフォリオ運用 | 17:32 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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確定拠出年金(企業型)の「制度移行金」にご注意


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

今までコンサルティングの中で、
何十もの「確定拠出年金(企業型)」の
商品ラインナップを拝見してきました。

中には月の拠出額が
5000円程度しかなく、

「カンさん。これだと一所懸命運用しても、
増えるのは雀の涙くらいですね。」


と言われるお客様もおられました。


が、あえて断言しますが、

確定拠出年金(企業型)という器は、
あなたにとって
格好の『練習台』となります。



ファンドを組み合わせ、
あるいはバランスファンドで
実際につみたて投資を経験していく・・

その中であなたは、
〇 「毎月の掛金」の配分割合を
維持していくだけでなく、

〇 積み上がっていく
ご資産ベース」でも
資産管理を行うことの重要性を学ばれるはず。


厚生労働省のこちらの資料によりますと、
3月31日現在で
「確定拠出年金(企業型)」に加入する人は  

ナント689万人を超えています。


無題


日本では
確定拠出年金(企業型)= 企業型DCを通じて
『投資』と出会われる方が圧倒的に多いのです。


この2019年度中に
新たに「企業型DC」をスタートさせる企業も
多いことと思います。


導入の『経緯』でもっとも多いパターンとは?


これまで確定給付型の企業年金や
退職一時金制度を導入していた会社が、

その一部、または全部を
企業型DC』に移行するケースです。

もちろん、従業員であるあなたには
「大きな出来事」ですよ!


(あなたにとって)一番分かりやすい導入例は、
将来分のみの移行」でしょう。

??

これまで積み上げた
確定給付型の企業年金等における「原資」は
維持しながら、

今後の勤務で発生する分のみを
企業型DCに移行するパターンです。


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「はい、田中一郎さん、
企業型DCでのあなたの拠出額は
月額9800円になります。

これが「配分指定書」です。
商品ラインナップの中から選んで
「%」で配分の指定をしてくださいね」


と言われるわけです。

田中さんは配分指定をして、
書類を提出すればOK!


定時拠出

(ウェブサイト上で行うケースもあり)

このような
定時拠出の『配分指定』のみなら、
(通常の)投資信託のつみたてと同じですね。

シンプルに毎月「掛金」を
積み立てることから、
投資をスタートさせるわけです。



ところが・・、
注意が必要なのは?

「まとまったお金」の移行もあるケースです。


??

これまで確定給付型の企業年金や
退職一時金制度で積み立てた「原資分」も、
企業型DCに移行しますよ!
というケースですね。

この移されるお金のことを
『制度移行金』と云います。



たとえば
勤務してすでに10年~20年以上
経っているような場合、

この過去の「原資分」が
相応のまとまったお金になることがあります。


このケースでは、
あなたは『ふたつの決定』を
しなければなりません。


pillthumbnail.png


1.毎月の掛金について、
【金融商品】と【配分の指定】

2.制度移行金について、
【金融商品】と【配分の指定】


おそらく紙ベースであれば、

・毎月の掛金用の「配分指定書」と、
・制度移行金用の「配分指定書
2通をもらうはずです・・。


さて、ここからです。
ふつうに考えれば、

〇 毎月の掛金の「配分指定」と、
〇 制度移行金の「配分指定」は
『同じ』にするのが正解ですね。

(もちろん「同じ投資信託」にして・・)


が、しかし、
ここは三歩下がって、
ちょっと深呼吸をしてみてほしいのです。


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田中一郎さん(43歳)が、
仮にふつうの資産運用・・、
すなわち「特定口座」を用いて

これからはじめて運用に取り組むと
想像してみて欲しいのです。

(超ビギナーですよ。)

田中さんは
毎月2万円で「つみたて投資」を始め、

まとまったお金440万円についても
運用を始めようかと考えています。

その際、440万円分、
いっぺんに投資信託を買い付けるでしょうか?


どうでしょう?)


わたしなら、
『分割投資』を強くお勧めしますよ。


別に企業型DCの導入で
440万円の「制度移行金」が入るからといって、

一度に、
投資信託を
買い付けなくてもよいのです。



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〇 毎月の拠出については
配分割合を指定し、
粛々と投資信託を積み立てていきますが、

〇「制度移行金」については
わざと「定期預金 100%」に指定して、

その後、
たとえば一例ですが、

17.6万円 × 25カ月のように
「つみたて投資」をすると認識し、

毎月規則的に
・『定期預金』を17.6万円分売却し、
・『投資信託』を17.6万円分購入していくことで、

資産配分(ポートフォリオ)を
作っていったほうがよいとわたしは思います。


そのこころは?

ある程度時間を掛けて、
リスク資産を積み上げるということ。



企業型DCという箱の中でも
資産運用を行うマインドは、

(通常の投信つみたてと)
まったく同じなのです・・。

追記)

退職一時金からの制度移行金については、
制度導入年度から4~8年をかけ、
均等分割して資金を移行させるようになっています。



 【真夏の・4ヶ所縦断・セミナー開催!】
 
465-125.jpg
    
    7月13日()in 名古屋
    7月14日()in 大阪
    7月15日()in 福岡
    7月20日()in 東京

※ 確定拠出年金(企業型)に加入しているあなたにも、
  有益なセミナー内容です。
  (できれば『商品ラインアップ』をご持参くださいませ)




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| 確定拠出年金(iDeCo、企業型) | 18:15 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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ジャパネットたかたが金融商品を販売する日も近い?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

「・・とうとう来たか」と思いました。

ジャパネットたかたが
日本一周クルーズ10日間の旅を
販売し始めたのです。


ジャパネット

(参照記事はこちら


ジャパネットって?
「家電の」テレビショッピングという
イメージがありますが、

あらゆる商品・サービスを取り扱う
ショップチャンネルそのものと
捉えたほうがよいでしょう。

ジャパネットが
トスカーナ地方のワインを売ったり、
お風呂の椅子を売ったり、
そして・・「金融商品」を売ってもよいわけです。

わたしは上記クルーズの旅のLIVE番組を見て、
ジャパネットが遠くないうちに
保険商品を売る日が来ると確信しました。


願わくば・・、
投資信託を売る日も来てほしいと思います。

そういえば昔、
こんな記事を書いていましたね(懐かしい・・)
ジャパネットたかた+投資信託 「何を」売るのか・・

あ



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| 投資信託をディープに理解する | 20:38 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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『リ・バランス』まで実行してはじめて、「ぼくはポートフォリオを組んでいます」と言えるのです


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

ファンドの組み合わせを行う、
すなわち『ポートフォリオを作る』って
なかなかにスゴイことです。

かなり高度な分散(Diversified)の実践、
と言っていいでしょう。

「ポートフォリオで運用しているよ」という人は、
これで最強のリターンが達成できるぞ!」と
思っているわけではありません。


じゃあ、どう思っているの?


カンタンです。

ポートフォリオを組んでいる人は、
「ちゃんとリスクをコントロール出来ているわ!」と
自負している人なのです。


この、
リスクをコントロール出来ているわ、は、

「いつも同じ程度のリスク(量)を負っているわ」
という意味です。


この自負が、
体の隅々まで行き渡っていれば、

毎年の【リ・バランス】
生活のルーチンとして
何気に出来てしまうはずなのです。


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ここ、
とっても大事なところですが、

ファンドの組み合わせ
「= ポートフォリオを作っています」
の真の意味は、

「資産バランスのズレの補正も、
定期的にやっています」という行為を
含みます。

ただ、複数のファンドを選んで、
「つみたて」を続けているだけでは、
『ポートフォリオを組んでいる』とは言えません。



なぜ『リ・バランス』が必然かというと、
これを行わないと、

いつも同じ程度のリスク(量)を負っているわ!
にならないためです。

それはたとえるなら、
会議室の机がズレたままの状態であり、

運転中、右に引っ張られても
ステアリングで調整しないままの状態であり、

ソーサーに傾いたままコーヒーカップが
乗っている状態と同じです。


日頃、お客様のお話を伺っていると、
『リ・バランス』の作業を、

なにか、
自分から仕掛けないといけない能動的な作業、
新たな、プラスアルファの行いであると
勘違いされている人がいます。

これ、間違いですよ。

『リ・バランス』とは
単なるズレの補正です。

ズレをもとに戻すだけのこと・・。



それは会議室の机を
定位置に戻すことであり、

クルマのステアリングで
進行方向のブレを調整することであり、

コーヒーカップとソーサーを
正しい位置に置き直すのとまったく同じこと。


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しかも・・
(毎週するとかではなく、)

ほんの、半年、1年ごとの補正です。

「・・・・・実は、
リ・バランス、一度もやったことがなくて・・・」


という、そこのあなた。


このままだと、
マーケットが上り調子のときは
リスクの取り過ぎで、

マーケットが下り調子のときは、
(ほんとうはチャンスなのに)
過小なリスクしか
取っていないことになりますよ。


どうも『リ・バランス』が苦手で・・・
という人は、

あなたの資産を、
「バランスファンド」という器に
入れ直す
ことを検討しましょう。


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これも念のため、申し添えますが、

『リ・バランス』を自前でするか、
(バランスファンドで)外注するかは、

単なる選択の違いであり、
そこに優劣は存在しません・・。


(要はどちらでも、あなたに
「フィット」するほうを選べば良いのです)

〇 こちらの記事もご参考に!

「リ・バランス」の初歩的な考察 1
「リ・バランス」の初歩的な考察 2
「リ・バランス」の初歩的な考察 3
「リ・バランス」の初歩的な考察 4

あ




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| リ・バランスとは? | 16:15 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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元本維持を目指しながら、毎月自動的に「引出し」を行ってくれるバンガードのバランスファンド


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

増やしたお金を「どのように使うか」は
永遠の課題です。

(ひとつ確かなことは、)

あなた自身が
投資信託を規則的、継続的に
「解約」していくって、
なかなかに難しいことなのです。

お金を増やす際に
「自動のしくみ」を利用したように、
お金を使う際も
「しくみ」を作ってしまうほうがよいと思います。


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バンガード社のミューチュアルファンドの中で、
計画的に「使っていく」ことに主眼を置いた
バランスファンド(ファンド・オブ・ファンズ)を
見つけました。

その名は
Vanguard Managed Payout Fund」(VPGDX)です。

vanguard.jpg


いくつか特徴があります。

1.最低投資金額が25,000ドル。
(これって相当高い金額ベースですね)


2.運用チームによって毎年1月、
その時点のファンド資産(時価)に応じた
『引き出し金額』が決定されます。

(引き出し率4%をベースにしています)



3.この『引き出し金額』は
ファンドの運用成績によって「毎年」見直されます。

(つまり、同じ投資元本でも、
ファンド資産(時価)は変動するため、
年によって引き出し額が
「増えたり」「減ったり」するわけです)

なお、年間経費率は0.32%です。



米国ではリタイアメントにおける
4%引出しルール』が広く浸透しています。

※ 上記は1994年、
著名な金融アドバイザーである
ウィリアム・ベンゲン氏が発表した、

william bengen

「引き出し期間を30年、
資産配分を株式50~75%(残りを債券)とする前提で
過去の収益率を計算すると、

初年度の引出率を4%までとすれば
少なくとも30年間は資産の維持ができる」とする
研究論文に基づきます。



が、
ここでの注意点は、

リタイアメント後の
『アセットアロケーション』でも
株式が50%以上となっている点でしょう。


そういえば、
「Vanguard Managed Payout Fund」の
アセットアロケーションも・・・


アセットアロケーション

やはり株式は50%以上になっています(^^;

画像元:Vanguard Managed Payout Fund


また、
Vanguard Managed Payout Fund」(VPGDX)の
ページでは、

以下のように予め
シミュレーションしておくことも可能です。

〇 投資元本を入力して、
毎月の【引出し額】がいくらになるかチェックする。

〇 毎月の引き出し額を入力して、
いくらの【投資元本】が必要になるかをチェックする。



このバンガードのバランスファンドは、
複数のバンガードのファンドを組み合わせる
「ファンド・オブ・ファンズ」です。

実際、どんなファンドを組み合わせているのでしょうか。


ポートフォリオ

画像元:Vanguard Managed Payout Fund


さあ、ここからは
『株式部分』にフォーカスしてみましょう。

1は、世界株式(除く米国)のこと。
  (新興国株式を含みます)

3は、米国株式全体です。
5は、世界ミニマムボラティリティ株式。
  (米国、そして新興国株式を含みます)

8は、米国のバリュー株式。
9は、新興国株式です。


このように見ると、
まんべんなく
グローバルに分散していることが分かります。


illust14.gif


念のため、
申し添えておきますが、

当該バランスファンドは、

グローバルソブリンオープンなどの
日本の「毎月分配型ファンド」とは
まったく商品発想が異なります。


当ファンドは、
長期に渡って極力『投資元本』を
減らさないよう留意しながら、

ファンドから資金を
コンスタントに『引き出す』ことを目的としています。


2008年5月に運用を開始した
当バランスファンドのパフォーマンスは、
設定来、年率で5%となっており(4月30日現在)、

継続的に年4%の『引き出し』を
行ってきたとしても、
名目上の元本は維持できている状況です。


が・・、最後に付け加えさせてください。

これは私見になりますが、

〇 長らく続く先進各国での超低金利状況。
〇 人の期待寿命の断続的な延び。


この二点を鑑みると、

4%ではなく、
3.5%の引出しルール』としたほうが
より長く投資元本の維持が可能になると考えます。


あ




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| 定期解約 | 14:30 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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投資信託の『あるある』!あなたも誤解していませんか?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

たしか去年の3月だったと思いますが、
金融庁と個人の意見交換会(つみップ)の中で、

投資信託の「あるある!」(勘違い)
取り上げられていました。

今日はちょっと
それを『復習』しておきたいと思います。

あっ、念のため・・。
(今からお話しする『あるある』は、
すべて「誤解」なのですよ!)


1.販売額ランキング上位のファンドは、
みんな買っているから良い商品なのです(^^)


【あるある!!】


〇 えー、たくさん売れているから
それがよい商品とは限りません。

特に、店舗がある
銀行や証券会社の場合・・。

投資信託という商品は、

私たち消費者の「知識レベル」と、
商品提供側の「知識レベル」の差が
けっこう大きく、

また『正しい知識』の流布が
まだまだか細いために、

たとえ粗悪な商品であっても、
商品提供側が
自分たちのシナリオ通り売りやすい」という
側面があります。

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以下「みずほ銀行」における、
投資信託『4月のお買い付けランキング』です。


みずほ

画像元:みずほ銀行サイトより


もしかすると・・
男性のあなたには「女性の人」が、
女性のあなたには「男性の人」が、

上記『ランキング』を
わざわざプリントアウトして、

「今、多くの皆さまにご支持されているファンドですよ」
とアプローチしてくるかもしれません。

(ご用心、ご用心。)




⇒ 次です!

2.店舗のある大きな銀行や
大きな証券会社のほうが、

専門家の人もいて、
どの投信がよいか教えてくれて、
サービスもきちんとしていそう。


【あるある!!】


〇 えー、それは
単なる誤解かもしれません・・。

わたしは冷めた目で
この19年間「大手金融機関」を
見てきましたが、

・メディアを通じて
醸成される【ブランド】のイメージと、

・金融機関の現場、
つまり実際そこで【何が為されているか】
のギャップは、

相当に大きいものです。



資産運用の前提となる
『窓口』をどうするか?

ここはもう、
→ 有店舗の金融機関は『窓口』としない。
と決めたほうが、

ストレスもなく、
間違いも起きにくいとわたしは思います。


3.ファンドの基準価格は
資金流入額が大きいほど、
上がっていきます。


【あるある!!】


あっ、上がりません・・。

資金の流入が多くなればなるほど
増えるのは、【純資産額】です。

純資産額とは、
投資信託の規模、大きさのこと。

投資信託の基準価格は、
ファンドの【成績】に関係しますから、

「ボリューム」(大きさ)とは
まったく違う話になります。


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たとえば・・、

【純資産額】が40億円くらいしかなくても、
ファンドの【基準価格】が
42,680円になっている投資信託は
存在しうるわけです。



4.インデックスファンドは、
基準価格が高いほうが優秀です。


【あるある!!】


〇 これも明確に間違いです。

たとえば、
同じ「トピックス(TOPIX)」との
連動を目指すインデックスファンドなら、

単に【いつ運用を始めたか?】で、
ファンド価格に違いが生じるだけ・・。


5.分配金が出ないファンドは、
分配金を出すファンドより儲からない。


【あるある!!】


〇 そんなことないですよ。

リンゴの木から
【実】をもぎ取るとして、

あなたならいつのタイミングで、
どのくらい実をもぎ取りますか?

投資信託の場合、

将来の大きな実りのために、
今の【小さな実】を

いかに『もぎ取らずに
放置できるかがポイントなのです。

要は【時間】を味方に付けられるかどうか・・。


6.ノーロードは
道路と関係があるのか?


【あるある!!】

〇 関係ありません・・(-_-;)

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7.投資信託の販売会社が経営破たんすると、
自分のお金は戻ってこない。


【あるある!!】


〇 大丈夫です。
ちゃんと戻ってきますよ!

と言いますか、

販売会社が潰れても、
あなたのファンド資産には
なんら影響がありません。

別の金融機関が
(あなたにとっての)
新しい販売会社となり、

ファンドの運用は
そのまま続く可能性が高いでしょう。


ちなみに、
運用会社が潰れても、

ファンド資産は
すべて信託銀行で
【別途管理】されているため、

あなたの資産は守られます。

どうか枕を高くしてお眠りください(^^;)

あ




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