投資信託を買い換える(お引っ越しの難しさについて)
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
誰でも「違う服」を着るのは、
けっこう勇気がいるものです。
でも(いざ)
新しい服を着てしまうと、
服に合わせて
あなた自身の見映えも変わってくるもの。
同じことは
資産運用でも起こります。
あなたはメモ帳片手に
これまで保有してきた
投資信託の「問題点」を列挙します。
〇 Bファンドは投資対象がちょっと狭い
〇 Dファンド、Fファンド、Hファンドは
けいぞくコストがちょっと高い
〇 あれ?「投資対象」が同じファンドを
3本も持っているわ
〇 AファンドとEファンドで
一部「投資対象」が重なっているなど・・。
そこで、あなたは
「これまでの投資信託たち」から、
「これからの投資信託たち」に
【お引っ越し】をし、
(すなわち『買い換え』をし)
「新たな運用の体制」を
目指すことにしたのです。

ところが・・、
あなたはこの機に及んで
身動きが取れなくなります。
「あーあ、わたしは今持っている
債券ファンドや株式ファンドを
いったん売らないといけないんだ・・」
そう考えると、
なかなか重い腰が上がりません。
それに今は、
米中の貿易摩擦、そして
次世代のハイテク覇権の争いで、
株式市場はこの先、
どんな反応を示してくるか読み切れません。
(大きく下がって来るかもしれません・・)
〇 果たしてこんなときに
【引っ越し】をしてもいいのか?
〇 もうちょっと待ったほうがいいのでは?
〇(そもそも)
どんなふうに引っ越しをすればいいの?
〇(そもそも)
「これまでの投資信託たち」を
ホントに全部売っちゃっていいの?
これって、誰もが思い悩む『問題』でしょう。
まず、申し上げたいのですが、
現時点での「ベスト」と思われる形に、
自分の資産運用を進化させようとしている
あなたの姿勢がまず、素晴らしいです!

(向上心を持っておられる証拠!)
で、
わたしなら、以下のようにアドバイスいたします。
仮に、
〇 従前に背負っていた「リスクの量」と
新たに背負うことになる「リスクの量」が
それほど変わらず、
〇 この先、資金を入れていく年月が
15~20年以上あるのなら、
「これまでの投資信託たち」から、
「これからの投資信託たち」に
きれいに【お引っ越し】をすることに賛成であり、
今、
エイヤー!といっぺんに
「売って」 ⇒「買って」の
【お引っ越し】をしてしまって問題ありません・・。
仮にあなたが
複数のインデックスファンドを組み合わせて、
「これからの投資信託たち」で
ポートフォリオを作るなら、
「eMAXIS Slim シリーズ」(三菱UFJ国際投信)
「購入・換金手数料なしシリーズ」(ニッセイアセットマネジメント)の中から選ばれれば問題ないでしょう。
あなたがやることは、
ファンドを「売る」ことではなく、
あくまで、
「売って」⇒「新たに買って」という、
【お引っ越し作業】です。
引っ越し後も、リスクを負って
資産運用を続けることに
なんら変わりはないわけです。
(ただ、間違っても、
「売って」と
「新たに買って」の間に
『タイムラグ』を空けたりしないよう・・)

市場(マーケット)の動向が
気になるのは重々分かりますが、
市場が、
あなたのために
存在すると思ってはいけません。
幸か不幸か、
マーケットのほうは
まったく『あなた』のことを、気にしてはいないのです。
あなたが、
「これまでの投資信託たち」を
保有し続けようと、
6月の第一週に
「これからの投資信託たち」に
きれいに【お引っ越し】をしようと、
市場(マーケット)そのものの動き方に
1ミリの違いも生じません・・。
ですから、
あなたはあなたの都合で、
ファンドの買い換えをしたり
新たに資金を入れたり、
ファンドを一部解約したりして良いわけです。
先は長いですから、
現時点で「ベスト」と思われる
運用体制に移行しようとする
あなたの選択は正しいのです。

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