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2019.07.31 Wed
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
なにも特別なことではありません。
たとえばB5の紙に、
どんな方針(やり方)で
あなたの投資を実践するのか、
その概要を「明文化」するだけで、
暴落が襲ってきたとき、
あるいはマーケットがバブル状態に陥ったときに、
あなたが、
あなたの投資のやり方(方針)を
裏切る可能性がうんと低くなります。
ここではあえて
方針とか規則とかという言葉は使わず、
「投資のやり方メモ」と名付けましょう。
この【メモ】の内容は
大きく分けて
『3つの項目』に分かれます。
1.投資の「時間軸」
2.投資に回すお金の「量」
3.投資で経験する「波の大きさ」
○ 投資の時間軸
「投資のやり方メモ」は
あとで更新できますから、
最初は頑張り過ぎず、
(とりあえず)5年続ける!
でも結構です。
10年後、2029年まで今の方針を堅持する!
でもOKです。
ちょっと欲張って、
リタイア予定年(2044年 65歳時)まで
必ず続ける!と書いてももちろん構いません。
「5年続ける!」でも、
60ケ月、同じスタンスを
堅持することですから、
自分の資産配分
(ポートフォリオ)に対する『責任』
という意味では、
なかなかに立派な意思表示なのです。

次に、
〇 投資に回すお金の「量」。
まず分かりやすいのは
『毎月のお金』でしょう。
あくまで大枠の決定が大事!
毎月のお金のうち、
どのくらいの割合を
「投資」(つみたて投資)に回すのか?は、
どのくらいの割合を「貯蓄」に回すのかを
決定することでもあります。
ざっくり、
毎月のお金の、
1/2 を 貯蓄に。
1/2 を 投資に。
たとえば、
ボーナスがある方は、
年間ボーナスの、
1/3 を年単位の支出に
1/3 を 貯蓄に
1/3 を 投資に。などと記します。

もうひとつは「まとまったお金」ですね。
たとえば生活防衛資金として360万円。
(月30万円支出で1年分)
その他、まとまったお金は、
1/2 を 貯蓄に。
1/2 を 投資に。などと記します。
上記の数字はあくまで「一例」ですよ!
このように整理してみると、
投資にまわすお金の【全体像】が
浮かび上がってくるはずです。
上記の例の場合、
毎月のお金のうち、
1/2 を 投資に。
ボーナスのうち、
1/3 を 投資に。
まとまったお金のうち、
1/2 を 投資に、回すことになるわけです。
(これが全体図!)
いっぽう投資の窓口として、
・特定口座
・iDeCo
・つみたてNISA を利用するとすると、
投資に回す【トータル金額】まで
落とし込むことができれば、
・特定口座
・iDeCo
・つみたてNISA、
それぞれの窓口で
投資を行う「比率」および「金額ベース」まで
導くことが可能になります。
(もちろん、ここまで「投資のやり方メモ」に
書いてしまってもいっこうに構いません。)

最後に、
〇 投資の中で経験する「波の大きさ」
です。
これは「波の大きさ」= リスク そのもののこと。
ズバリ、
投資を長く続ける秘訣は、
『あなたにフィットした
波の大きさを選ぶこと』でしょう。
【波の大きさを決定する】とは、
ポートフォリオ(資産配分)の骨格を
決めるということです。
波がどれくらい大きくなるかは、
ひとえに、
あなたがポートフォリオ内で
【株式をどの程度持つのか】に
かかっています。
たとえば、
○ 投資のポートフォリオを
安全資産(国内債券)20%
海外債券 20%
株式 60%
と記したとします。
あるいは、
海外債券 60%
株式 40%
でも構いません。
大切なことは、
あなたの投資(ポートフォリオ)が
もっとも悪い1年に遭遇した場合に、
-〇〇%になる可能性がある。
とイメージすることです。
2008年のリーマンショックに習いますと、
⇒ 最悪の1年に遭遇した場合
〇 安全資産 ・・ 減らない
〇 海外債券 ・・ マイナス20%
〇 株式 ・・ マイナス50%
くらいを【想定】しておいたほうが
よいでしょう。

たとえば、
安全資産(国内債券)20%
海外債券 20%
株式 60%
のポートフォリオの場合、
【マイナス34%程度になる可能性がある】と
B5の紙に記すわけです。
最悪の事態を前もって把握しておけば、
どんなことが起こっても
平常心が保ちやすくなると思いませんか?
(これこそ、投資のやり方メモを記す意義なのです)
最後に、著名ブロガーさんの記事から。
nantesさんは
かなり厳密に
「資産運用規則」(2019年5月版)を決めておられます。
なるほどと思ったのが、
「禁止事項」や「運用以前の心得」まで
項目として定めて具体的に記述されている点です。
また、
アーリーリタイアを実現した
金村圭介さんも
詳しい資産運用規則(PDFファイル)を書かれています。
一片の投資のやり方メモ(B5)が
長い投資生活の中で、
あなたの【お守り】代わりになるのではないでしょうか。
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| 投資の発想法
| 15:38
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2019.07.30 Tue
330日くらい悲しくても、
20日くらい凪のように変わらなくても、
たった15日間で稲妻が走って、
その年のリターンが
プラスになってしまうこともあるのが
株式市場というところです。

上記を
より長い文章で実感したい方は、
以下記事を覗いてみましょう。
【投資おさらい講座】 その2) ~ 2006年のS&P500指数のチャートを見てみよう ~
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| 今日のひと言
| 14:59
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2019.07.29 Mon
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
当オフィスのお客様から頂戴した
さまざまな『ご質問』に回答していく、
『お客様からの質問コーナー!』
第7回!
城 匡夫さま(仮名)40代 千葉県
【質問!】
「日本の10年後、20年後の雇用、経済、
社会保障に関する未来はどうなると思いますか?
つみたて投資を継続しながらも、
真剣に日本脱出を考えています。」
城さん、ご質問ありがとうございます。
おそらく多くの人が
「この先、日本の経済成長って
あまり望めないのではないか・・」
と感じているのでは?
人口減少、超高齢化、社会保障費の圧迫など
ファンダメンタルズから見た場合、
上記は的を得ている可能性が高いです。
ただし城さん、
それは「日本がエキセントリックな経済状況に陥る」
という意味ではありません。
私たちは
さまざまな悪条件を寄せ集めてしまうと、
どうしても「ゼロ」か「100」かという
極端な予想、判断をしてしまいがちです。
たとえば城さんは、
世界の『GDPランキング』で
(日本は現在第3位ですが)
今後、第40位、50位と順位が下がり続け、
どんどん貧しくなっていくと思いますか?
これって極端ですよね・・。

他の成長著しい国々と比べて、
相対的に見て
日本は緩やかに衰退していくだけで、
たとえ名目上の成長がゼロになっても、
前年度の「ボリューム」は維持されるわけです。
わたしは日本は
「人口が多めのイタリア」のような国になると思います。
GDPランキングでは
長い目で見て
10位~20位くらいになるかもしれません。
が、世界に誇れる技術、文化があって、
観光などで外貨を稼げて、
ある程度安全で、食が美味しくて
自分たちの国に誇りを持てている。
それでも十分ではないでしょうか?)
別にアメリカとか中国に対抗しようとする、
「総合商社」でなくてよいわけです。
たとえばイタリアって、
「どこかの国に負けてたまるか!」って
あくせくしていないですよね?
なにかひとつに秀でた、独自性のある
「ブティック型の国」でもよいわけです。
また城さんは、
雇用についても心配されていますが、
「労働生産人口」が激減するので、
「人手不足」がふつうになり、
特に若年層の人たちは貴重な働き手として
大切にされる可能性が大です。

ところで、です。
こと資産運用という観点で見ますと、
名目上の成長がゼロになって
前年度の「ボリューム」が維持されるだけでは、
困るわけです。
インデックス投資って、
名目上の成長がプラスで推移し、
株式市場の上昇を通じて
ひとつひとつの国から
プラスのリターンの「おすそ分け」を
いただくという戦略ですから・・。
そういう意味では、
日本株式、先進国株式、
それぞれに〇〇パーセントという投資のしかたより、
「全世界株式インデックスファンド」のように
日本株式を含みながら、
しかしその組み入れ割合は、
他の国々(市場)との相対で変化する・・
という形のほうがベターだと思います。
最後に、ちょっと個人的な想像を。
以前、こちらの記事にも書きましたが、
『未来とは、
現在の単純な延長ではありません。』
予測しきれない部分にこそ可能性があり、
そこが「思いがけないリターンの源泉」にもなります。
世界でもっとも早く
高齢者が主人公の社会が到来する日本は、
(それ自体)ネガティブ要素で語られがちですが、
これが、
日本のアドバンテージになる可能性があります。
生物学的に見て
お金をあまり使わなくなる高齢者が
〇 意外なところで
〇 意外にお金を使いだすと、
〇 面白い現象(=新たな文化)が
出現するかもしれないためです。
たとえば、
70歳の人たちが
毎月5万円払ってでも楽しみたい!
と思える産業(エンターテインメント)が
出現したら?
高度なVR(仮想現実)ゲームが普及し、
70歳の人たちが、
いつでも22歳に戻れるとしましょう。

22歳に戻ったわたくしカン(70歳)が
冒険ゲームや
恋愛シミュレーションゲームに夢中になって、
毎月5万円使ってしまう可能性は十分あります(^^;
経済とは生き物ですから、
社会のあり様によって
もっとも大きな産業も
大胆に変化していくのです。
城さん、あまり悲観し過ぎると、
冷めた視点を見失うことになってしまいますよ。
このたびはご質問、ありがとうございました!
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| 世界をメンタルに放浪すると・・
| 18:33
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2019.07.28 Sun
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
〇 最初にご留意を・・。
iDeCo、つみたてNISAの中で
【いったい何を行うのかというと、】
投資信託を用いて、
つみたて投資。
<ココは、まったく同じです。>
以下、あえて相違点を強調して
お話をしてまいります。
あなたのお父様が今、
公的年金を受け取っています。
お父様は受取額に対して、
「なんだ、今月は利益が少ないな・・」
「えっ、今回は『損』になっているよ」
なんて言われたりはしないでしょう。
そもそも年金額に
「利益」も「損失」もありませんから。
(それが『公的年金』の概念です。)
受取総額に対して「課税」はされるけれど、
「控除」の中に収まっていれば、
結果として「非課税」になる人もいる・・。
これが『公的年金』です。
ココ、伝わっていますか?
実は、iDeCoもまったく同じです!
なぜなら、
iDeCoも『年金制度』ですから。
iDeCoでもっとも伝わりにくいのは
積み上げた資産を受け取る際、
⇒ 受取総額に対して「課税」される。
という点でしょう。
ふつう、
投資信託などを用いて運用すれば、
受取り時「利益」に対して課税されます。
その「利益」に対する課税が
免除されるのが?
つみたてNISA、ですね。
もう一度、iDeCoに戻りましょう。
先ほど、「控除」の中に収まれば、
結果として「非課税」になる人もいる。
と言いました。
ですので【控除】のお話をしましょう。
(iDeCoを)一時金で受け取る場合は
「退職所得控除」、
年金方式で受け取る場合は
「公的年金等控除」が適用されます。

たとえば、すでに50代後半のあなたは、
今の『控除の大きさ』を前提に、
受取総額に対して、
どの程度課税されるかを考えてよいと思います。
が、若い人はどうなのでしょう?
たとえば今から18年後、
上記ふたつの『控除の大きさ』って
『今』と変わらないのでしょうか?
あなたはどう思いますか?)
長期の【トレンド】としては、
〇 なかなか社会保障関連の改革は進まず、
社会保障費はうなぎ登りに・・。
〇 なので歳入を増やせるところを精査して、
少しずつ間口を広げ税負担を増す、
あるいは控除を縮小する。
という『流れ』は不可避ではないでしょうか。
(将来、ふたつの『控除の大きさ』が
縮む可能性について、
わたしは折に触れ
知り合いの税理士の方に伺っています。
皆さん、控除の大きさが
小さくなる可能性が大だとおっしゃっていました)
もちろん、
確定的なことは言えません。
が、若い人たちはiDeCoの受け取り時、
今よりは『控除の大きさ』が小さくなり、
受取総額に対して
ある程度課税されることを
前提としておいたほうがよいと思います。
あのー、上記は決して
「iDeCoにメリットがない」
という意味ではありません。
掛金を拠出中の「節税効果」は大きく、
投資信託のつみたてを行っている途上では、
ハッピーを実感できるはずです。
以下、ちょっと図式的に書いてみます。

iDeCo)
運用途上 受取時
ハッピー感 不確実性あり
つみたてNISA)
運用途上 受取時
忍耐? ガマン強く ハッピー感あり
こうして見ると、
iDeCoとつみたてNISAが
『好対照』であることが分かります。
正直、つみたてNISAって、
『投資信託のつみたてを行っている途上』では、
忍耐、忍耐なのです。
つみたてNISAはいつでも解約できますが、
一度解約してしまうと、
その分、非課税枠を使い切ったと見なされます。
安易に短期で解約すべきではないですが、
しかし、実際に【解約をしないと】、
(利益に対する)【非課税のメリット】も
享受できません・・。
ひと言でいうと、つみたてNISAでは
『オトナの運用』が求められるのです。

長い時間スパンをキープし、
我慢を重ねて
長期の利益を確定させるべく
エイヤーと売却したときに、
はじめて「ハッピー感」を感じられる。
それがつみたてNISA・・。
いっぽうのiDeCoは
掛金を拠出する途上では
所得控除できてハッピーですが、
今の時点では
受取り時の『控除の大きさ』は分からないので、
最後の『出口』のところがちょっと怖い・・。
かといって、
「iDeCoで(資産を)増やそうとしなくてよい」
という意味ではありません。
受取り時の
『控除の大きさ』は分からないけれど、
受取り時までに
自分の資産をできるだけ増やしておこうとするのは
しごくまっとうなことです。
あと、iDeCoについてもう一点。
よく運用益に対して『非課税』
という言い方がされますが、
この言い方自体がたいへんビミョーです。
特定口座で運用を行っていても、
(投資信託を解約しない限り、)
運用益に対しては『課税されません』から・・。
iDeCoでは、
利益が出ている投資信託の一部、
または全部を売っても、
【その時点では課税されない。】
ということです。
(最終の『受取り時』には、
原則「受取総額」に対して課税される点は
変わらないわけです。
したがって正確には『課税の繰り延べ』と
言ったほうが正しいでしょう・・)

注意点としては、
iDeCoは利益が出ている投資信託の一部、
または全部を売っても、
その時点では課税されないからといって、
ひんぱんに売り買いを繰り返すと
資産形成の「鉄則」から
どんどん離れていく点です。
運用途上では
つみたてNISAのほうが
『制約』が大きいため、
かえってひんぱんに売買するという
「間違い」は避けやすくなります。
(ガマン強さは求められますが・・)
以上のように、
iDeCo、つみたてNISAで実践することは
『同じ』なのですが、
両者はその仕組みの根本構造が異なるため、
ふたつの併用には十分な注意が必要なのです。
【追記】
iDeCoに関してこんなニュースが飛び込んできました。
『イデコ加入、全会社員に 企業型年金と併用可能』

画像元:日本経済新聞
〇 第23回 8月31日(土)in 東京 【残席2】
〇 第24回 9月28日(土)in 東京
〇 第25回 9月29日(日)in 北海道 ← はじめて!

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| つみたてNISA
| 10:39
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2019.07.27 Sat
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
先進国のREIT(リート)のインデックスファンドって
いくつもあるのですが、
<購入・換金手数料なし>
ニッセイグローバルリートインデックスファンドは、
日本以外の先進国のみならず、
新興国のREITも網羅している点が「特徴」です。
(けいぞくコストも安いです!)
当該ファンドは、
「S&Pグローバルリート指数」(除く日本、配当込み)との連動を目指します。
ところで・・、
「REIT(リート)って、
大きな不動産をいくつか組み入れているモノなんでしょ?」
と思っている、そこのあなた!
今日は、
ニッセイグローバルリートインデックスファンドの「上位組入れ銘柄」を通じて、
「アメリカのREIT」をちょっとだけ習ってみませんか?
【最初に一点、ご注意。】
ニッセイグローバルリートインデックスファンドの
「運用レポート」(PDFファイル)を
ご覧いただくと、

『銘柄数』が載っています。
これは、↑
組み入れている不動産の数が
「315個」という意味ではありません・・。
『ミックス・キャンディ』の袋(ふくろ)が
「315個」もあるという意味です。
??

これ、一袋の『ミックスキャンディ』です。
これを
「ひとつのオフィスビル系のREIT」と見立てましょう。
一袋のミックスキャンディの中に、
文字通り何十ものオフィスビルが
入っているのです。
伝わっていますか?)
とすると?
「315フクロ」も内部に保有するのが、
当該グローバルリートインデックスファンドなのです。

さて、以下は【日本を含む】
S&Pグローバルリート指数における、
保有リートの「業態別の比率」です。

画像元 S&P Global REIT (USD)
Retailは
「商業用REIT」のことです。
けっこう【業態】がばらけていますね。
不動産をさまざまな「業態別」で捉えることは
けっこう重要です。
たとえば個人が実物の不動産に投資を行うと
実質「居住用の」不動産しか買えませんから。
(ちなみに Residential が居住用に当てはまります)
次に、
ニッセイグローバルリートインデックスファンドの
『上位組入れ10のREIT』です。

(7位のLINK REIT以外はすべてアメリカのREITです)
画像元 <購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリート
インデックスファンド
順に見ていきましょう!
第1位の「プロロジス」は、
物流施設の開発、管理、運営を行っているREITです。
(Eコマースの発展に従い、
物流施設の需要も世界中でうなぎ登りになっています)
2位の「サイモンプロパティグループ」は
米国インディアナポリスに本社があるREITです。
当REITは北米とアジアで
300を超えるショッピングモール等を展開します。
このREITは
S&P100指数にも採用されている巨大銘柄なのです。
あなたは日本国内に
「プレミアム・アウトレット」という
アウトレットモールがあるのをご存じですか?

(2000年に1号案件である
御殿場プレミアム・アウトレットがオープン。
現在、りんくうタウンなど9カ所で展開。)
プレミアム・アウトレットの運営会社は
(実は)三菱地所・サイモンであり、
「サイモンプロパティグル―プ」が40%出資する会社なのです。
第3位のパブリックストレージですが、
こちらはアメリカ、ヨーロッパのおよ2,200カ所で
「トランクルーム」「小規模倉庫」を保有するREITです。
4位のウェルタワーは
老人ホーム、病院、ヘルスケア施設に投資を行うREIT。
5位のエクイティ・レジデンシャルは、
シカゴを本拠とする居住用REITです。
全米11の州で350を超える
アパートメントコミュニティを運営。
(同社のルーツは1960年代初頭に、
ふたりの大学生が学生寮を管理し始めたことに遡ります)
第9位のデジタル・リアルティ・トラスト。
こちらは全世界33の都市で
145のデータセンターを所有、運営しているREITです。
(そのうち、日本の大阪で2ヵ所、
東京三鷹で1ヵ所稼働しています)

その他、
上位10位には入っていませんが、
携帯電話の基地局を所有するREITなどもあります。
さて、REITを練習してみて、
気付くことはありませんか?
不動産の様相って、けっこう深いのです。
賃料を稼げる不動産のカタチは、実に多様であります。
ここに至って、
日本国内に限って
しかも居住用不動産のみに、
大きな単価で(単独に)投資を行うことが
いかに『狭められたチョイス』であるかが、
お分かりいただけますでしょうか?
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| 投資信託をディープに理解する
| 16:51
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2019.07.26 Fri
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
ずいぶん前から、
facebook上で成毛 眞さんをフォローしています。
成毛さんのこちらの投稿。
(うんちくある言葉です・・)
投資とは
必ずしも金融機関経由の商品ではないはずだ。
自分や友人に金銭だけでなく経験という投資をすることも投資なのだ。
たしかに・・。
世の中には、
〇 自力投資 と
〇 他力投資 があります。
たとえば給与所得などから、
株式や債券や不動産に投資するのは
「他力投資」ですね。
弊所のお客様の中には
数は少ないですが、
起業家の方もおられます。
起業家とは・・?
『自力投資』に邁進する人のこと。
たとえば
クライアントに招かれてパーティーに出掛けても、
ビールをちょっと口につけるだけで
そのあと会社に帰って仕事の続きをし、
「また11時過ぎちゃったよ…」と苦笑いしている。
そんな人なのです。

起業家であるあなたは、
社会に付加価値を提供するために、
大いなるリスクを取って
事業に投資することの重要性を、
誰よりもよく知っています。
(自力投資していることが、
あなたにとっての活力源なのでしょう。)
そこで、
起業家の方の
ちょっとした「勘違い」を・・。
たとえば、
金融資産への投資(他力投資)について。
自分は起業家として成功しているから、
(横滑り的に)
個別株や、ファンドや、
その他多様な金融資産への投資も
やったほうがよいだろう・・と
解釈される場合があります。
もっと言ってしまうと、
自分は起業家なのだから、
株式、債券、不動産のような
リスク資産をある程度持っておかないとダメだ、
と思われる場合も・・。
※ 注 上記はあくまで個人としての話です。
会社として有価証券を保有するのは
立派な『自力投資』の一環ですね。
わたしは(投資アドバイザーとして)
起業家は、
事業を行う
代表取締役としてのあなたと、
金融資産を保有する個人としてのあなたの間に、
【明確な線引き】を行うべきと考えます。

別に、
個人としてのあなたが、
無理して投資を行う必要はないのです。
大きなリスクを負って
究極の絞り込み投資を行うのが
【自力投資】= ビジネスに対する投資ですから、
リスクヘッジのため、
個人で保有する資産は
預金と個人向け国債のみでもよいとわたしは考えます。
確かに、あなたは
自身が行っている事業の分野では「プロ」です。
しかし、そのプロである専門分野と同じ感覚で
金融資産に対する投資と対峙すると、
大火傷を負う可能性があります・・。

わたしはときに思います。
人が生涯が負うことのできるリスクには
『総量』があって、
起業家の方がなりゆきで
『他力投資』にも注力していくと、
ひとりの人間が負うべきリスク量を
超えてしまう可能性があるのではないかと・・。
代表取締役であるあなたと、
個人としてのあなたを
どうぞ【分けて】あげてください・・。
逆説的ですが、
これこそビジネスでの投資を
長く続けられる秘訣なのです。
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