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買ったETFから手数料がもらえる?(史上初のネガティブ・フィー・ファンド!)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

以前、「米国のフィデリティが
年間経費率ゼロの『インデックスファンド』2本を設定!
」という
記事を書かせていただきました。

(実は)今回、もっと驚くことに遭遇したのです。

以下、三菱UFJ国際投信の
【投信調査コラム】「日本版ISAの道 その265」という
レポート(PDFファイル)で知りました。


米国のSalt Financialという
指数提供会社、ETFの運用会社があるのですが、

同社が、
「Salt Low truBeta US Market ETF」(LSLT)を
設定しました。

Salt Financial自ら指数を算出する
いたってふつうのETF(米国株式)なのですが、
年間の経費率が、ふつうではないのです。


ネガティブコスト

(画像元 Salt Financial

上記をご覧いただくと、
Gross Expense Ratio 0.29%
Net Expense Ratio 0%
と記されています。


で、よく見てみると
0%のところに「※」があって
経費率について、

(運用会社は)当ETFの純資産残高が
1 億ドルになるまで、
ETF保有者に年0.34%の還元を行う。
(2020年5月31日まで)

すなわち、0.05%分を
当該ETFの保有者が
受け取れるという旨が説明されています。


文字通り、
手数料をもらえる
=「ネガティブ・フィー・ファンド」の誕生です。


ただし、純資産残高が1億ドルになれば
ディスカウントは終わり、
通常の総経費率0.29%に戻ります・・。


ちょっと驚きですが、
このようなETFを
SEC(米国証券取引委員会)が
承認するようになったのですね・・。


1434454545-3867.jpg


「このETF、もしかすると、
えらい人気になっているのでは?」


と思い、

米国のYahoo Financeを見ると、


LSLT.jpg


あらら・・
ごくごく普通の
マイナーETFのようなスタートです(-_-;)


1日あたりの売買高はわずか
2.5千口程度、
純資産額は400万ドルにも届かず・・。
(投資家の反応は芳しくありません。)


ちょっと基本に戻ってみましょう。

インデックス投資全般で云いますと、
こちらの記事でも少し触れたように、

ファンドが保有する株式を貸し付ける
『貸株』(レンディング)によって、

インデックスファンド、ETFには
すでに『収入』を得る道があります。


ファンドの純資産が巨大であればあるほど、
レンディング(貸株)による収益も大きくなるでしょうから、

理論的に【コストゼロ】の
インデックスファンド、ETFは
すでに可能になっていると言っていいでしょう。



さらにこの先、フィンテック系の企業が
投資信託(含むETF)に本格参入すれば、

「コストゼロ」のうえに、
購入した分だけポイントがもらえるとか、
他の金融サービスの割引もあるよとか、

顧客囲い込みのために、
インデックス系の金融商品について
限りなくコストを下げてくる可能性
があります。


02_ph_costdown.gif


(そういう意味では
【コストゼロ】のインデックスファンド、ETFが
この先増えたとしても、

それ自体に(もう)それほど
大きなインパクトはないのかもしれません)


個人的には、
純資産額が一定規模に達するまで
「コストをゼロ、もしくはマイナス」にしてくれる
サービスより、

純資産額が一定規模以上になれば、
「コストをディスカウント→
ゼロに近づけてくれる」サービスのほうが、

ファンドを作る側、保有する側双方に
ウィン・ウィンになると思う次第です。


史上初のネガティブ・フィー・ファンド
「Salt Low truBeta US Market ETF」の今後を
チェックしていきたいと思います。

あ




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