金融庁さ~ん、つみたてNISAはまだ始まったばかりですよ!
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
本日はこちらの記事から。
『つみたてNISAの「三方よし」、信託報酬は制度スタート20カ月で大幅に低下』
(つみたてNISA総合ガイド(モーニングスター)より。)

上記記事の冒頭に、
・つみたてNISAの口座数が127万口座を突破。
・20代~40代の利用が3分の2を占める。
という記述があります。
これまでのところ、
「資産形成層」への働きかけは
うまく行っているといえるのでは?
また、副次的な効果として、
投資信託のけいぞくコスト(運用管理費用)が
どんどん下がっています。
・先進国株式インデックス
・米国株式インデックス(S&P500)などで
運用管理費用が
0.1%を切る水準までなってきたのは、
まさに『つみたてNISA効果』!
が、しかし・・。

つみたてNISAが始まってから、
まだ20ヶ月しか経っていないのに、
管轄元の金融庁さんの「やる気」は、
まるで北風に煽られた凧のように
ふらふらと急降下しているように
(わたしには)見えます。
たとえば、
金融庁と個人投資家の意見交換会
『つみップ』です。
金融庁のサイトを見ると、
次のような記述が・・。

残念・・・(><)
霞が関で
『検討』という言葉が意味するものは?
(私見ですが・・)
〇 いちおうリストには載せておくけれど、
すぐにやろうという意欲は全然ないよ。
と同義だと思われます。
どうしてこんなことになったのでしょう?
直接的には
「老後資金2000万円不足問題」で、
金融庁内の守旧派が
巻き返しを図った結果だと思われます。
どこの省庁にも派閥はあって、
いったん政治の渦に巻き込まれると
(たとえば人事異動などを通じて)
勢力図が一変したりします。
が、それもずっと「固定」ではないはず。
金融庁は(他の省庁と比べると)
若手の人が数多くおられます。

国の未来を想って
「グランドデザイン」を描き、
それを実行していくのが官僚の仕事だとすれば、
まさに「つみたてNISA」の普及に向けて
これまで金融庁が行ってきたことは
『未来を見つめた仕事』であったはず・・。
前掲の『つみップ』など、
一消費者に寄り添う姿勢を
官庁が示された画期的な例ですから、
ぜひとも、続けていただきたいと思います。
(もちろん、
「つみたてNISAフェスティバル2020」も!)
また金融庁のサイトを覗いてみると・・
ああ、良かった、
「教えて虫とり先生」のページも、
「本音が飛び出す! つみたてNISA座談会」のページも、
ちゃんとあります!
(でも座談会のほうは
「第1回目」以降更新はありませんが・・)

(そもそも)つみたてNISAを、
【少額からの
長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度】と謳ったのは?
金融庁さん自身ですよね。
【長期で、長期で】と
資産形成の姿勢を
強調されてきた本家本元が、
つみたてNISA普及の施策を
短期で、断念してもらっては困ります。
ここはぜひ、
発憤興起していただきたいものです!

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