とっても地味なSMTアジア新興国株式インデックス・オープン
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
昔むかし、
「ノムラAP21 アジアマーケットコース」
という、インデックスファンドがありました。
当時としてはたいへん珍しい
『東アジアの株式』に投資を行うファンドだったのです。
(もう繰り上げ償還されてしまいましたが・・(-_-;)
わたしの記憶では、
〇 香港・台湾・韓国で
(組み入れ比率の)およそ8割を占めていたと思います。
※ 当時の「香港」には、
相当割合、中国本土の企業が含まれていたのです。
ときは下り、2011年に新たな
「アジア株式インデックスファンド」が登場します。
それが、
『SMT アジア新興国株式インデックス・オープン』です。

当ファンドは
年に1度の決算ですが、
これまで一度も「分配金」を出していません。
(賢明ですね・・)
6月28日時点の基準価格が
「21,793円」ですから、
(分配金の影響は除けるので)
8年弱で、
ファンドの価値が2倍以上になっている計算です。
が、しかし・・・、
「地味」なのです(-_-;)
純資産額は20億円弱しかありません。
投資信託の業界を見ていると、
ファンドの概念(コンセプト)は立派なのに、
それがうまく
世の中に伝わっていないケースがあります。
わたしが思うに、
当該ファンドは
『SMTシリーズ』の中で、
「SMT 新興国株式インデックス・オープン」の
【おまけ的】に
リリースしたのがいけなかったと思います。
たしかに、
『SMT アジア新興国株式インデックス・オープン』の
指数は、
「MSCI エマージング・マーケット・アジア・インデックス」であり、
これって、
「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」の
サブ・指数です。
⇒ 専門家から見ると、
「SMT 新興国株式インデックス・オープン」を
【オンリーアジア】に絞り込んだものが、
『SMT アジア新興国株式インデックス・オープン』になる感覚でしょうか。

でも、個人投資家って、
必ずしもそういうふうには見ていないのでは?
「アジアの株式」と
「新興国全般の株式」って、
意識の中で微妙に異なるのです。
『SMT アジア新興国株式インデックス・オープン』の
中身は、
思った以上に個性的だとわたしは思います。
以下、指数ベースとなりますが、
18年11月現在、
組み入れは9ヵ国であり、
その『組入れ比率』は、
〇 中国42.2%
〇 韓国18.9%
〇 台湾15.4%
〇 インド12.5%
となっています。
(そう、インドも入っているのです)
以下、タイ、マレーシア、インドネシア、
フィリピン、パキスタンと続きます・・。
「企業の数は?」 ⇒ 計881社です。
当該ファンドの
最新の運用レポートはコチラ(PDFファイル)
組み入れ上位の国では、
ケイマン島、中国、香港と
分かれていますが、
これらはすべて
広く「中国企業」と分類できます。
ただし、
香港市場に上場する中国企業が多いため、
組み入れ上位の「通貨」では、
香港ドルが30%近くを占めているのです。

「ところで、
上位組み入れ企業トップ7は?」
1.テンセント
2.アリババ
3.サムスン電子
4.台湾セミコンダクター
5.中国建設銀行
6.平安保険
7.チャイナモバイル となっています。
最後に、
『SMT アジア新興国株式インデックス・オープン』の
概要ページを見てみると、
運用レポートについては
直近「3回分」を載せ、
また、交付運用報告書、
運用報告書(全体板)とも、
直近「4期分」を載せてくれているのは
たいへん有り難いことです。
運用管理費用は
税抜で0.6%とビミョーなのですが、
当ファンド、
もっと頑張って欲しいと切に思います・・。

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