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ファンド・オブ・ファンズ方式を悪用する、ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月決算型)を分析!


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

たまには具体的な投資信託を挙げて、
中身をテッテイ分析してみましょう。

今日はこちら!
ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月決算型)

(当該ファンドは9月13日現在、
日本でもっとも純資産額が大きな投資信託です!)


いつでも、どんなときも、
あなたが『投資信託』について知りたいと思ったら、
何を見ればよいですか?

ハイ、
【運用レポート(月報)】ですね。

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月決算型)の月次レポート(8月末現在)はこちら


上記レポートの冒頭で、
当ファンドの『特色』が述べられています。

以下、引用)

主に世界の高配当公益株式に投資

公益企業は、電力・ガス・水道・電話・通信・
運輸・廃棄物処理・石油供給などの
日常生活に不可欠なサービスを提供しています。

そのため、一般的に景気の良し悪しに左右されにくく、
収益基盤が相対的に安定しています。

引用、終わり)


フム。なかなか分かりやすい・・。


続いて、
ファンドの【騰落率】を見てみましょう。

当ファンドは
2005年2月に運用をスタートさせています。

運用開始以来の騰落率は +93.03%。
(けっこうプラスになっています!)


taiiku_sakaagari.jpg


そして当ファンドは現在、
1万口あたり、
『毎月40円』分配金を出しています。


(そもそも)
『分配金の原資』とは?

「はい、ファンドが保有する
世界株式の配当や値上がり益です。」


ところで、
株式の配当や値上がり益って、
あらかじめ確定していますか?

「いいえ、確定していません・・。」


つまり??

つまり、

【不確実な】リターンを前提にして、
毎月【確定した】分配金を出している。


んー、日本語的にちょっとヘン(-_-;)


仮にファンドの価値の上昇分以上に、
『分配金』を出していくと?
基準価格』はじりじりと下がってしまいます。

当該ファンドの場合、

2013年9月16日の基準価格は?
5,158円でした。

2016年9月5日の基準価格は?
3,997円。

そして、
2019年9月13日の基準価格は
3,057円まで下がっています。

そう、シンプルに
『分配金』の出し過ぎなのです。




E7B6B1E5BC95E3818D.jpg


基準価格が2,000円台にまで下がってくれば、
運用会社さんは
【分配金】を引き下げてくるかもしれません。

(事実これまで、当該ファンドは
【分配金】が30円に下がったり、
50円に上がったりしてきました・・)


次に、当該ファンドの
リスク・リターン』の特性です。

景気の良し悪しに左右されにくく、
収益基盤が比較的安定している
高配当の公益株式に投資を行っているため、

下記「表」を見ても、


ピクテ リスク、リターン

画像元:請求目論見書(投資信託説明書)

(2014年3月~2019年2月までの数字。
いちばん左が当該ファンドのリスク・リターン特性)


先進国株式(市場平均)、
新興国株式(市場平均)などと比較して
リターンの数字は劣りますが、

リスク(価格変動の振れ幅)は
だいぶ小さくなっていますね。

(ここは当ファンドの『特色』と云ってよいでしょう)


わたしが問題にするのは「手数料の取り方」です。

投資信託にかかる最大のコストは
運用管理費用】ですが、

これは「けいぞくコスト」として
運用会社、販売会社、受託会社(信託銀行)の三社に
ファンドを持ち続ける限り、払い続けるもの。

当該ファンドは【運用管理費用】が
実質、最大年1.81%もかかってきます。
(消費税10%として提示。)


ところが、
驚くことなかれ、

仮に当該ファンドが素直に
世界の高配当公益株に
直接」投資を行っていれば、

【運用管理費用】は0.6%程度で済むのです。

「えっ!?」


わたしが倫理的に看過できないのは、

当該ファンドがわざわざ
けいぞく的にかかる【コスト】をかさ上げして、
自分たちの報酬を増やそうとする姿勢です。


たとえば、
600円の「鮭弁当」があるとして、


pixta_20902252_S.jpg


これはこれで美味しいのに、

意味のない、
かつほとんど見えない大根のお浸しを、
別のカップでほんの数ml付け足して、



pixta_20902252_S.jpg


「はい、高配当鮭弁当です!」
こちら1800円になります。

提示しているようなもの・・。


それくらい悪質であり、
その元凶が実は

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月決算型)が『ファンド・オブ・ファンズ方式』を採用している点にあるのです。


the-power-of-no.jpg


ファンドの構造として、
直接、高配当公益株に投資を行うのではなく、


資産別の構成比だよ

画像元:月次レポート


上記の通り、

わざわざ
〇「グローバル・ユーティリティーズ・エクイティ・ファンド」という証券と、
そして、組入れ比率0.0%でまったく意味のない
〇「ショートタームMMF EUR」という証券を組み込んでいるわけです。


言い方を換えると?

実は
ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月決算型)そのものは「透明なフクロ」に過ぎません・・。

そして、フクロ代として
運用管理費用を1.21%請求するという、
(消費税10%として提示。)

大胆不敵なことを行っています。


つまり、あなたは、
〇「透明なフクロ代」と

〇「グローバル・ユーティリティーズ・エクイティ・ファンド」、
〇「ショートタームMMF EUR」という投資信託代というふうに、

二重に』けいぞくコストを支払うことになるのです。


それが、
最大年1.81%のコストの意味(消費税10%として提示。)


以下、ちゃんと月次レポートに記されています。

実質的な負担って?


上記のように、
運用管理費用(信託報酬)の数字が
2つ以上並んでいたら要注意です。

(「グローバル・ユーティリティーズ・エクイティ・ファンド」のみの運用管理費用は、
0.6%と書かれていますよね?)

そして、
実質的な負担】という言葉があれば、
間違いなくファンド・オブ・ファンズでしょう。

つまり、あなたは?
【けいぞくコストを二重に支払う人】になります。


繰り返しになりますが、
600円の「鮭弁当」があるとして、


pixta_20902252_S.jpg


意味のない大根のお浸しを、
別のカップでほんの数ml付け足して、


pixta_20902252_S.jpg


いや、
当該ファンドのほうは
「ショートタームMMF EUR」の
組入れ比率は0.0%であり、

「付け足しても・いない」わけで、


まったく容量もない
『ファンド・オブ・ファンズ』にしたいがための
見せかけのみで、

「はい、高配当鮭弁当、1800円になります!」
と言われているようなもの。


このような「だまし討ち」の商品が
純資産残高1位というのは
とても(とても)悲しい事実です・・。

追伸)

投信協会のこちらのデータ(8月末現在)によると、
ファンド・オブ・ファンズ方式の投資信託は
なんと2134本もあります(-_-;)




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あ




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