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ゴッホの親族から投資を学ぶ(価値あるものを見極め、それを残し、伝えようとする行動)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

濁流の中からすくい上げた、わずかな水。
それが、私たちの知る「過去」です。

掌からこぼれた、ほとんどの過去は、
誰にも記憶されることなく暗い澱の中に沈んでいきます。

言い方を換えると、
今、私たちが事実として認識している過去は、
ある意思を持って【残された過去】といえるでしょう。

たとえば、1600枚の絵を描いた画家がいるとします。
生前に売れた絵はわずか1枚で、
その画家は37歳で自殺してしまいました。

そんな無名の画家が後年、
何億という人々に記憶されることってあるのでしょうか..。

画家が残した膨大な意思(作品群)は、
はじめの10年は、画家の労苦を
あるいは才能を信じる親族によって保管されるでしょうが、

時が経ち、画家の息遣いを知る人がいなくなれば、
粗大ゴミとなって消えるのが自然の流れです。

そうならなかったのは、まさに
フィンセント・ファン・ゴッホの天分と云えるでしょう。

ゴッホの絵を生涯にわたって支えたのは、
弟のテオです。
(テオは、経済面、精神面の双方で兄を支え続けました)

ゴッホとテオの往復書簡集を読むと、
ゴッホの絵は、まさに弟テオとの合作であることが分かります。

そして、もうひとり、
テオの妻ヨハンナの存在も忘れることはできません。
(実はゴッホが死んだ翌年、
弟のテオはあとを追うように亡くなってしまいました..)

テオの妻ヨハンナは、
ゴッホとテオの膨大な書簡を読み、またゴッホの作品に触れ、
この義兄がただならぬ才能を持った人物であると確信します。

いや、より正確にはヨハンナは、
義兄が残したものの【価値】を、
世の中に伝える義務を感じた
、と云うべきでしょう。 

ヨハンナは、ゴッホとテオの間に残された膨大な手紙を整理し、
1914年に書簡集を出版します。
また、ゴッホの絵の展覧会を幾度も開催します。

その意志は、ヨハンナとテオの息子、
フィンセント・W・ファン・ゴッホに受け継がれ、
この博士は、生涯をかけて
伯父ゴッホの作品・資料の保存にあたります。

そして、ゴッホのコレクションを集約した、
ファン・ゴッホ美術館の設立にこぎつけるのです。
ファン・ゴッホ美術館】(アムステルダム)
 
2010年の今、を見るのではなく、
20年、30年後の世の中を見据えて、
【価値】あるものを見極め、それを残し、伝えようとする行動・・

◆ これこそが、
根源的な【投資】であるのではないでしょうか。

ゴッホの作品は、テオと共に創られ、
ヨハンナによって世に伝えられ、
そして、その息子によって完成するのです。
今年はゴッホ没後120年にあたります..。

◆ 参照記事
ゴッホはなぜ、耳を削ぎ落としたのか?
絵の役割は時代とともに変わってきた・・



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