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日本に財政危機が起こった場合・・


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

朝鮮のことわざに、
「トッキド セ クルル パンダ」というものがあります。
意味は【兎も三つの穴を掘る。】

ウサギが万一の危険から身を守るため、
あらかじめ3つの穴を掘っておくというもの。

⇒ 最悪の事態に備え、
日頃から「対策」を立てておきなさいよ、という意味ですね。

この1年ほどで、
セミナー、コンサルティングの現場で
【日本の財政破たん】について質問される機会が増えました。

(んー、今日はちょっとネクラな話題かも?)
しかし、です。
【危機】というものはいつも、
抜き足差し足で近づいてくるものです。

あっ、と気付いた時には
すでに【危機】は発生しかかっている..。

わたしはいたずらに不安を煽るつもりはありません。

でも、「もし、・・になったら、どうするのか?」
ということを、
万一のため把握しておいて損はないのではないでしょうか。
(「備えあれば憂いなし」です)

今、日本の国と地方を合わせた財政赤字は
「850兆円」を超える規模になっています。

「でも、カンさん。個人の金融資産が約1400兆円あるのよ」
「売却可能な国の資産も相当あるよ」
(フム。つまり、十分な担保がある、ということですね)

たしかに、これだけ借金を重ねても、
新たな借金の証書である新発の国債は順調に消化され、
日本の長期金利は低位を保っています。

しかし、真の問題は
毎年の収支が大幅な【赤字】になっている、ということです。
??

毎年の収支が「赤字」のままである限り、
「借金の総額」は増えていきます。
(利息の支払いも増えていきます..)

このままいけば、借金のトータル金額が
個人の金融資産 + 売却可能な国の資産額 を超えてしまいます。

これが10年後に起こるのか、
それとも15年後のことなのか、
今の時点では正確には分かりません。

しかし、いよいよ
【黄色信号】が点り始めたと言わざるを得ないでしょう。

・・繰り返しになりますが、真の問題は
借金の総額 = 数字 ではありません..。

毎年の収支が大幅な【赤字】になっていること、
いや、もっと正確に言えば、

◆ 毎年の収支が大幅な「赤字」となっている状況を、
  大胆に変革できる見込みがないことが、
  真の問題だと思います。

◆ 具体的には、
1.社会保障費を含めた
 「支出の抜本的な削減」に踏み込まないこと。
2.経済再建による「税収の自然増」が期待しにくいこと。
  (どちらも深刻..)

ここは、冷静に考えましょう。
もし、日本に「財政の危機」が訪れるとしたら、
どんな形で現出するのかをイメージしてみましょう。
「財政危機」はたいていサプライズと共に訪れます。

私たちにとって記憶に新しい、
今年はじめの「ギリシャ危機」を
【具体例】として挙げてみましょう。

ギリシャでは、
前政権で財政赤字の隠蔽が行われていたため、
2010年に入って財政状況の悪化が表面化しました。

要は、
「えっ、借金そんなにあったの?
あなたたち、本当に返せるの?」と、
マーケットから疑心暗鬼の目で見られてしまったのです。

・このサプライズを受けて、
ギリシャ国債の格付けが引き下げられます。

・国内外で、ギリシャ国債は売られ、
・国債の価格が急落しました。
・結果、ギリシャ国債の利回りが急上昇しました。
(つまり、ギリシャの長期金利が急上昇したということです)

さて、ギリシャ国債が売られると、
その国の通貨に対する信頼も失墜します。
(通貨ユーロは売りを浴びて急落しました..)

⇒ ユーロはユーロ加盟国の共通通貨ですが、
もし、ギリシャが従前の通貨
「ドラクマ」を使用していたなら、
通貨の下落幅はもっと大きくなっていたでしょう..。

まず、この部分を、
(あくまで「ひとつのシュミレーション」として、ですが)
【日本】にあてはめてみましょう。

・日本の財政状況を示す数字の中で、
なにかしらの「ネガティブ・サプライズ」が発生する。
(あるいは、国債の未達が発生する)

・(あくまでひとつの可能性ですが、)
機関投資家がそれを見て、日本国債に空売りをしかける。

・それをきっかけに、日本国債が売られ、
日本国債の価格が急落します。
(当然、格付けも引き下げられます)

・結果、日本国債の利回りが急上昇します。
(つまり、日本の金利が急上昇してしまう、ということ)

・また、日本円に対する信用も低下し、
 円通貨が下落します。
・株式市場も大きく下がるでしょう。

◆ ここで忘れてはいけないのは、
世界の株式市場も(呼応して)急落するということです。

日本の財政危機は、世界経済にとって
「大きな時限爆弾」となるためです..。

さて、ここまでの出来事が実際に起きたとしても、
これを【財政の破たん】とは言いません。
これは【財政の危機】です。

(※ ギリシャが陥ったのも「財政の危機」であり、
「財政破たん」ではありません・・。)

いずれにせよ、日本が「財政危機」に陥れば、
それは世界の関心事となります。

「あなたたち、本当に借金返せるの?」
「私たちも迷惑を蒙っているのよ。
こういう改革をして、ちゃんと借金を返せるようにしますって、
一刻も早く青写真を見せてよ!」
 
という声が、
世界中から聞こえてくるようになります。

こうなれば、もう、半ば強制的に
【財政再建】に着手せざるを得ない状況になるでしょう..。

続きは次回に..。

◆ 参照記事 乙川乙彦の投資日記
藤巻健史(2010.8)『日本破綻』朝日新聞出版

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