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なにも最初からアメリカで「投資」が盛んだったわけではありません


こんにちは、カン・チュンド です。

わたしの映画好きは
「知る人ぞ 知る」なのですが(笑)
特に70年代の アメリカ映画 に傾倒しています。

そうです、コッポラやスコセッシが
監督として登場した時代です。

当時は「大統領の陰謀」や「ネットワーク」
「コンドル」などの
社会派の映画が幅を利かせていました。
(シドニールメットという監督もこの時期にブレイクしました)

パチーノ、マックィーン、
フェイダナウェイ など、
70年代らしい「影のある俳優」が
活躍した時代でもあります。

(ところで)経済 でいうと
70年代はまさに「不毛の時代」です。

それまで、世界で圧倒的なマーケット・シェアを誇ってきた
メイド・イン・アメリカ の商品が
「競争力」を失いつつありました。

ベトナム戦争は泥沼化し、
アメリカドル に対する信任は急速に低下していきます。

(1973、74年の2年間で)
アメリカの 株価指数 である
S&P500 は(ナント)約50% も下落したのです・・。
(第一次石油ショックも大きな要因でした・・)

70年代の終わりには インフレ率 が10%を超え、
町には失業者が溢れていました。

(わたしはこの頃、テレビで
アメリカ大使館人質事件のニュースを観ていたのを覚えています)

当時のインフレは景気が悪い中で進行する
「スタグフレーション」であり、
当然、多くの生活者は
「株式市場」になんて見向きもしませんでした・・。

1979年の8月には ビジネス・ウィーク誌 が
【株式の死】という特集記事まで
組んでしまう有様だったのです。

インフレが進行すると、
世の中の【金利】はどんどん上昇していきます。

「債券」という資産も、
金利の上昇 でその価格が大きく下落し、
散々のパフォーマンスになっていました。
イメージしてみてください。

ちょうど70年代に 定年 を迎え、
預金・債券という「ポートフォリオ」を
組んでいた方々の資産価値は
みるみる下落していったのです・・。

あっ、そういえば、MMF
(マネー・マーケット・ファンド)
という金融商品が登場したのも70年代です。

MMFは 短期金利 に連動する
リスクが低い「投資信託」ですが、

流動性が高い ということで、
銀行預金という「道具」に取って代わって
瞬く間に広まりました。
(流動性 とは「売り買いのしやすさ」のことです・・)


さて、アメリカでは 1974年 に
「年金受給者」の保護のため、
従業員退職所得保障法(エリサ法)が制定されます。

そして、1980年 に
「確定拠出年金」がスタートしました。
(そうです、こんなに古いのですよ)

実は、自分で「投資」をするのも、
「年金」という制度を利用するのも、根本 は同じです。

要は、将来の生活を豊かにするために
「今から備える行為」ですから。

ただ、一般生活者 にとっては
自分ですべて賄う「投資」よりも、

個人年金、公の制度 としての
「確定拠出型年金」などの方が
【入り口】として入りやすいことは確かです。

しかし(前述した通り)、
当時は 株式市場 に対する
【不信感】でいっぱいでしたから、

「確定拠出年金」に加入した多くの方は
もっぱら MMF や、

保険会社が提供するGIC(確定利付型保険)などを
運用商品 として選択していました。
(いわゆる元本確保型の金融商品ですね・・)

それが 1983年頃 から状況が変わっていきます。
株式・債券市場 がゆっくりと回復を始めたのです。
⇒ 世の中の【金利】も下がり始めました・・。

この時期以降、アメリカ人で
「国際分散投資」を実践された方は、

85年以降の ドル安 も加わって、
国内のみに投資した人よりも
高いパフォーマンスを上げることができたはずです・・。
(この ドル安 は85年の「プラザ合意」により実現しました)

そして、90年代 です。
(もう皆さん ご存知ですよね・・)

ここで一気に「確定拠出型年金」が広まるのですが、
その理由はカンタンです。

「株式市場」が
稀にみる 上昇 を見せたからです。

「いちば」の上昇 → 資金の流入
→ 更なる「いちば」の上昇 という 好循環 です。

(上記に倣えば)
日本で 確定拠出型年金 が広まるためには、
株式市場の回復 が不可欠でしょう。

ともかく、

なにも最初からアメリカで
「投資」が盛んだったわけではない

ということがおわかりいただけると思います。

◆ 人間の嗜好 は 時代 によって変わるのです・・。



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