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相談業務に欠かせないのは、リスク許容度とライフイベントのヒアリング その1


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

「Financial Adviser」2011年4月号に掲載された
わたくしのインタビュー記事を、
出版社の承諾を得て当ブログに掲載させていただきます。

(皆さんの資産運用の一助になれば幸いです・・)

以下の文章は、
Financial Adviser」(近代セールス社)2011年4月号

特集「総点検! 投信セールス&アドバイス」
インデックス投資アドバイザー カン・チュンド氏に聞く
に掲載された文章の全文です。

【出典元】 「Financial Adviser」4月号

―ここ数年、個人投資家の資産運用において、
通貨選択型やハイイールド債、新興国、リート等を投資対象とした、比較的ハイリスクな高分配型ファンドに人気が集中しています。

一方、一部の投資家の間で、
ETFやインデックスファンドを活用した「インデックス投資」が拡がっており、資産運用に堅実に取り組む動きもあらわれています。

本企画では、
CFPでインデックス投資アドバイザーのカン・チュンド氏に、インデックス投資をアドバイスしていくことの重要性についてお話を伺いました。
  
FP資格取得を機に投資の世界へ

(編集部)――カン・チュンドさんは現在、
東京都港区に晋陽FPオフィスを構え、
独立系のファイナンシャル・プランナー(以下、FP)として、
相談業務を行っていらっしゃいますね。

さらに、インデックス投資アドバイザーとして、
セミナーを数多く開催したりインデックス投資に関する入門書を著すなど、インデックス投資の教育・啓蒙に尽力していることでも有名です。

はじめに、カンさんが
インデックス投資に注目をされたのはどんなきっかけからでしょうか。お聞かせください。

カン 私がCFP資格を取得したのは、1999年のことでした。
その後の日本においてお金の相談に関わる仕事が間違いなく重要になるのではないか、そう考えたことが自身のキャリアとしてFPを選択した大きな理由でした。

現在、弊所に訪れるお客さまに
インデックス運用を中心とした資産運用アドバイスを行っていますが、そもそもFPになるまでは「資産運用」については全く知りませんでした。FP資格をきっかけに資産運用の勉強を始めたわけです。

金融商品は自分で購入して保有してみないとわかりません。
そこで、投資信託、個別株、外貨預金など、様々な金融商品を実際に購入してみたのが、自身の資産運用のはじまりです。

はじめに、
国内外の株式を投資対象とするファンドを購入してみたものの、当時は分散投資なんて考えもしませんでしたし、
自身のライフプランに沿った投資という観点もありませんでした。ただリスク性商品を購入して、日々、値動きを眺めていたに過ぎません。

そうしているうちに、
「アクティブファンドは値動きが激しいんだな」「アクティブファンドは市場平均にはなかなか勝てないんだな」
ということを体感するようになっていきました。

そんな経験を積み重ねていく中で、
市場平均を指標に投資を行うインデックス投資に収斂していったというわけです。

インデックス投資を行う金融商品は、
しくみがシンプルでわかりやすく、個人が資産運用を行ううえでたいへん有効な金融ツールであると考え、多くのお客さまにインデックス投資を推奨しているところです。

――投資とは、自身の金融資産を殖やすために、
数多くのファンドや株式の中から商品や銘柄を選択し資産を殖やしていく行為とも言えます。

インデックス投資は、
そうした投資手法と根本的に異なるのでしょうか?

カン 投資対象を選択するアクティブファンドは、
そもそも市場平均以上の運用成果を求めているために、価格変動が市場平均を目指すインデックスファンドより大きくなるわけです。

そのため、マーケットが上昇しているときは
アクティブファンドはインデックスファンドよりよく見えます。

ところが、マーケットが下落しているときは逆に
アクティブファンドの下落が大きく見えてしまいます。これが投資対象を選択するアクティブファンドの特徴です。

これに対し、インデックス投資は、
投資対象が市場平均を示す指標という点でとてもわかりやすいです。購入時の手数料や信託報酬などのコストが
アクティブファンドに比べて相対的に低いことも挙げられます。

そして何より、分散投資をして継続をすることを前提に
大きく負けにくい投資であるだろうと私は考えます。これらがインデックス投資の特徴と言えるのではないでしょうか。

では、FPとして、あるいは一投資家として、
インデックスファンドとアクティブファンドのどちらが自分自身に合っているかと言えば、これは個々人の性格にもよるでしょうが、

私の場合は、「収益はほどほどでよいかわりに、
時間もコストもかけずに持ち続けられるファンドが良い」ということで、インデックスファンドを選択しました。

インデックス投資は、
どのような人に向いた資産運用かというと、
資産運用が必要と思っているけれど、本業が忙しく、時間もエネルギーも資産運用に傾けることができない。そういう人に最もふさわしいツールと言えます。

リスク許容度と
ライフイベントがコンサルティングの主要な話題


――相談に来られるお客さまには、
具体的にどのように資産運用アドバイスを行っているのでしょうか?

カン FP事務所を開業して10年、
インデックス投資アドバイザーとして4年が経ちました。長く開業していることもあり、お客さまは主に弊所のホームページをご覧になってから訪れる方が多いです。

FP相談に来られるお客さまというのは、
複数のFPのホームページを見たり、ブログを読んだりしながら、どのFPに相談に行こうか判断しているわけです。

その中で、弊所を選んでくださる方は、
そもそもインデックス投資を推奨しているFPなんだということをわかって来られます。つまり、その時点で一定のスクリーニングがなされているわけですね。

「インデックス投資を行おうと思っているのだけれど、
本当にやっていいのかどうか話を聞いてみたい」、

「銀行で高分配型ファンドを勧められたのだけれど
自分はインデックスファンドがいいと思っている。
自分にはどちらが良いだろうか?」など、自身の商品選択について、アドバイスを求めたいといったお客さまが多く来られます。

したがって、FP相談の現場では、
インデックスファンドってなに? ETFってなに?というような商品説明に時間を割くことはあまりありません。

商品の内容よりも、リスク許容度とライフイベント、
この二つに関する話し合いに時間の多くをとっています。

――具体的に、どのような話をされるのでしょうか。

カン まず、リスク許容度についてですが、
お客さまがリスクのある金融商品に投資をする場合にどれくらいの価格変動に耐えられるのかというのがリスク許容度です。

この点については、お客さまの考え方をしっかりヒアリングし、
具体的に数字で示しながら、ご自身のリスク許容度について認識していただきます。

例えば、お客さまはいま、
余裕資金を500万円持っているとします。
このお金は他のライフイベントに必要なお金を除いたお金であり、5年10年運用に回せるお金です。

余裕資金で資産運用というと、
ほとんどのお客さまが、このお金が将来右肩上がりで増えていくイメージを持たれます。もちろん、資産運用を行うわけですから増えてくれないと困りますが、

リスク許容度を考える際には、
運用の結果、大きく損失が生じてしまったという最悪の事態を想定するところからお客さまに考えていただくようにしています。

例えば、500万円が6年後に
580万円に増えたと仮定します。

ところが、
その直後に世界経済にとって悪いイベントが起こってしまい、運用していたファンドの基準価額が軒並み3割減り、その結果トータルで406万円に下落したとします。

毎日、新聞を開くと世界の株価が下落しているニュースが目に入る。
さて、あなたはこんなときどうしますか? 
こんな例をもとに、お客さまに尋ねてみるわけです。

お客さまによっては、下落に耐えられず
持っているファンドの半分でも売ってしまおうという方もいます。また、どんなに下落しても「投資ってそうしたものなんでしょう?」と平然としている方もいます。

つまり、リスク許容度とは理屈ではなく、
その人の価格変動に対する耐性と言ってよいかもしれません。

したがって、
お客さまごとに異なるリスク許容度をしっかり把握し認識することは、どんな投資対象のファンドで資産運用を行うのかポートフォリオを構築するためにも避けて通れない作業となります。

(続く・・)



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