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私たちは固有の言語を失う、長大なプロセスの途上にいるのかもしれません・・


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

昔、フィリピンに3ヶ月近く滞在したことがあるのですが、
この国の面白いところは、
文化の多様性」がそこかしこに見えるところです。

たとえば、宗教です。
カトリック(キリスト教)とイスラム教(主に南部)に分かれます。
(大部分はカトリックなのですが..)

それから、スペイン文化とアメリカ文化の混合性。
たとえば、下の名前はアメリカ風でも、
上の名前(苗字)はスペイン風という人が多いです..。

言語も多様です。
フィリピンは7,000以上の島々からなる国家ですが、
それゆえ、言語が多数に分かれています。
(異なる言語同士はまったく通じないということも多いらしい)

いちばん話されているのはタガログ語で、
この言葉はもともとマニラ近郊の「一地方語」だったのだそう。

セブ島があるヴィサヤ地方ではヴィサヤが話されています。
わたしはタガログ語の雰囲気はなんとなく分かるのですが、
このヴィサヤは、タガログ語ともまったく違うのです。

そのほか、イロカノ語、ヒリガイノン語、ビコル語など、
フィリピンでは今でも100を超える言語が存在するのだとか..。

「だって、フィリピンは島嶼国家だからでしょ。」
と言われればそれまでなのですが、

よく考えてみると、
私たちの祖先がはじめて定住し、お米や麦を育て始めた頃も、
これと似たような状況だったのではないでしょうか..。

つまり、大きな川で隔てられた村々、
長く連なる山々で分断された集落同士も、
異なる「言語」を話していたのではないでしょうか。

<厳しい自然と、移動手段の制限が、
多様な言語を生み出していたのです・・>


誤解を恐れずに言えば、
つい100年、200年前くらい前までは、
田畑を耕し、自給自足の生活を送る中で、

固有の言語のみを話し、半径5キロ程度の生活圏内で
人生時間のほとんどを過ごしていた人が
多かったのではないでしょうか..。

では、フィリピンでは、
いったい何をきっかけに一地方語であるタガログ語が、
公用語(フィリピン語)になったのでしょうか?

◆ それは、IT技術です。
ラジオであり、テレビです。

他の国々でも、時間差こそあれ、
IT技術によって、公用語が広く認識され、
実際に使われるようになっています。

また、交通手段の発達によって、
移動の制約が少なくなり、より多くの人間が
「移動」するようになったことも大きいですね。

(もちろん「国民国家」が形成され、
わたしは○○国の一員なんだ、という
意識が醸成されたことも大きいです・・)

さて、ここからが本題ですが、
長―い時間スパンで過去から未来を見渡してみると、
◆ 私たちは固有の言語を失う
長大なプロセスの途上にいるのかもしれません・・。

今、世界の公用語として認識されているのは「英語」です。
そして、この言語の普及を後押ししているのは
IT技術です。

今はまだ、グーグルの検索結果も、
フェイスブックのコンテンツも、
「文字情報」が圧倒的に多いですが、
これから何十年後かには、
「動画情報」に取って代わられるでしょう。

(そして、動画で双方向コミュニケーションすることが
当たり前になります..)

IT技術の発達は、
地理的な隔絶をゼロに帰しました。

欧州航空機メーカーEADS社
(エアバスの親会社です)は超音速旅客機を開発中で、
2050年の就航を目指しているのだそう..。
(えっ、パリと東京間を「2時間半」で結ぶ!?)

人が移動するハードルもどんどん低くなり、
おそらく100年後くらいには、
現地語(私たちが話している「国語」)は
ドメスティックな話し言葉として残り、

狭くなった地球上で対外的なコミュニケーションとしては
英語が普遍的な言葉となっている可能性が高いです。

(セブ島の人が、ヴィサヤをしゃべっているが、
対外的にはタガログ語を使っているのと同じ構図です)

一方、通貨にしても、
グローバル経済がさらに発達すると、
現地通貨(いわゆる私たちが使っているローカルカレンシー)は
その重要性が低下し、
やがてひとつの国際通貨(「普遍通貨」)に
収斂するのではないでしょうか。


この国際通貨は、
ドルやユーロといった既存の通貨のイメージではなく、
国際機関、あるいは数多の国によって管理される
いわば「創造通貨」といえます。

ただし、宗教は、100年後も、500年後も
多様なまま混在し続けるとわたしは思いますが・・。

※ たとえば2087年の「ワールドトレードマーケット」では、
もはや仲介業者としての証券会社は存在せず、
投資家は自身のカードからダイレクトに金融商品を購入します。
(もちろん「国際通貨」で決済するのです・・)




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