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リ・バランスのちょっと深めの考察


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

えー、わたしはガチガチの
長期保有論者です。
皆さんもそう思っておられるのでは??

「ポートフォリオ」を組んで
「資産配分」をしっかり決めて・・。
あとは達観した修行僧のように、何もせずに佇んでいる・・。

しかし、このわたしだって、
たまには【トレード】することがあります。

えっ!?

先日、あるお客様からご相談を受けました。

「カンさん。
マーケットが乱高下すると「含み損」が発生するでしょ。

どんな商品でもそうですが、
もう、価格が下がるというのは心臓に悪いわ・・。

損の大きさを、金額ベースで計算すると
もうマイナスが気になって仕方がない・・。」


あるいは、別のお客様で
次のように言われる方もいます。

「カンさん。
ファンドに利益が乗ってくると、
わたしはどうしても売りたくなるのです・・。

明日になったら突然マーケットが下がり始め、
今までの利益が
一気になくなってしまうのではないかと、
もう、気になって仕方がないのです・・・」

おふたりとも、
お気持ちはよーく分かります。


上がっても、下がっても、
気になってしまうのが人間の性(さが)です。


それこそ、
マーケットは1年で
240日は動いているわけですから、

(しようと思えば)
売り買いの機会は、
それこそ240回あるわけです。

そのときの「売り買いの基本」って?

小学生でも分かる、
安くなったものを買い、高くなったものを売る
ということですね。

ところが、
これがなかなか難しい・・。

なぜなら、上記は
言い方を換えると、

【ひどい成績のものを買い、素晴らしい成績のものを売る】
ということですから・・。



もし、あなたが、
「ポートフォリオ」を組んで
「資産配分」をしっかり決める人なら、

【安くなったものを買い、高くなったものを売る】
という作業を
容易にできるはず・・。


ことばというのは面白いもので、
実はポートフォリオを組んだあなたは、
上記作業を行う中でひと言も、

【安くなったものを買い、高くなったものを売る】
なんて口にしないのです。

代わりに、
「配分割合をもとに戻してあげよう。」と言います・・。

これが【リ・バランス】と呼ばれる作業です。


ファイナンシャルアドバイザーのAllen Giese氏が
「リ・バランス」について語っています。



【How Often Should You Rebalance Your Financial Portfolio?】


リ・バランスの考え方は
大きく2種類に分かれます。

1.一定期間ごとにバランス調整を行う。
2.配分割合が一定範囲を超えて乖離したら、
自動的にバランス調整を行う。


どちらも、
【安くなったものを買い、高くなったものを売る】
作業であることに変わりはありません。

Allenさんは
2.の考え方のほうがよりすぐれている、
と言われていますが、
果たしてそうなのでしょうか・・。

pie-chart.png

2.の考え方を採用すれば、
それは「システムトレード的なバランス調整作業」
となります。

たとえば、
もとから10%以上組み入れているアセットについては、
上下3%以上の乖離が発生したら、
自動的に【リ・バランス】を実施する。

という「ルール付け」を行います。

あとは有無を言わさず、
上記ルールにしたがって
【安くなったものを買い、高くなったものを売る】のです。


メリットとしては、
マーケットがある程度「動けば」、
その「変化」を逃さず、

必ず【安くなったものを買い、高くなったものを売る】
ことができる点です。

しかし、これは言い方を換えると、
毎日マーケットに張り付いていなければならない
ということ・・。


また、2.を採用した場合は、
1年のうちで、【リ・バランス】をする回数が
何回になるかわかりません。

(もしかしたら3回かもしれませんし、
ひょっとすると14回になるかもしれません・・)

そのたびに、
売り・買い時の手数料を払うとすると、

【支払うコスト】と【得られる超過リターン】が
果たして割に合うのか・・という疑問が生じます。

いや、もっと言いますと、
あなた自身が
マーケットに張り付く「時間」と、

「コスト」と、そしてメンタル面での
「心労」を総合して
【仕事量】とした場合、

【仕事量】に見合う
【超過リターン】が得られるのか、
という疑問です。


◆「リ・バランス」でいちばん難しいのは、
どの程度、マーケットのアップダウンを無視するのか
ということ・・。

来店者の推移も、
通販サイトの売上げも、
天気の移り変わりも、

毎日毎日見続けるよりも、

定点観測】をすることによって、
おおまかな「傾向」が見えてきます。

ただし、マーケットの場合、
「傾向」を掴み取ることは簡単ではありませんし、

「傾向」(トレンド)を信じすぎると危険ですらあります。
(こちらの思惑が外れた場合・・)


◆【一定期間ごとに】
マーケットを見る、ということは、
あなた自身が、
あなたの思惑から逃れている ということです。

(すなわち、中立的であるということ)

また、マーケットの
短期的な「傾向」からも
中立的になれます。

たとえば、
あなたのリ・バランス時期が
6月と12月であるとします。

2011年10月に、
ポートフォリオで保有する資産が
マイナス14%となり、

その時点で「リ・バランス」していれば、
「もっと安く資産が買えたのに・・」と
思われることがあるかもしれません。

rebalance_201607270858416ee.jpg

しかし、「リ・バランス」は
10年、20年と続くわけです。
仮に20年ポートフォリオ管理を続け、
年に2回のリ・バランスを実践すれば、

40回【定点で】
【安くなったものを買い、高くなったものを売る】
機会に恵まれます。

◆ 投資家の思惑からも、
マーケットの思惑からも隔離された「場所」(=定点)を
規則正しく確保し続けることで、

それなりの超過リターンが
得られるのではないでしょうか。

何より、
【仕事量】に対する
【超過リターンの量】という意味で
たいへん効率的です。


わたくしは「リ・バランス」に関しては
一定期間ごとのバランス調整 +
(ごくまれの「臨時のリ・バランス」)が
ベストと考えます。

※ ちなみに、冒頭で申し上げた
「わたしだってたまに【トレード】します」
というのはもちろん、
「リ・バランス」という作業を通じてですよ・・。

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