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【アメリカ視察 第1弾】 あなたが今、恐怖に駆られるのは当然です


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

先週、米国のファイナンシャルプランナーの大会、
FPA Conference 2011」に出席してまいりました。

(ひと言では語り切れないくらい)
たくさんの【刺激】をもらってきたのですが、
(兎にも角にも)
アメリカ人はプレゼンテーションが上手いですね..。

10名以上の講師の話を聞きましたが、
パソコンの前に張り付いてスクリーンを見ながら話す、
という人はひとりもいませんでした。

皆、壇上から降り、右に左に移動しながら、
シナリオを一切見ずに聴衆を見つめ、
表情豊かに語り掛けていました。

わたしの頭の中ではまだまだ
たくさんの刺激たち?を消化しきれていませんので、
少しずつアウトプットしていこうと思っています。

とりあえず大事な1つをお伝えしましょう。
(現在のマーケット状況と密接に関係があるのですが、)

【アメリカ視察 第1弾】
「あなたが今、恐怖に駆られるのは当然です!」

※ 以下はAmerican Fundsという投資会社が開いたセミナーで
学んできたことをもとに、
私なりのスタディを織り込んでいます。


ヒトはさまざまな道具を発明し、技術革新を繰り返し、
(たとえば)1万年前に比べると
想像を絶するほど豊かになり、
「洗練された生き物」になりました。

 んー、見た目だけは・・・・・・です。

しかし、物事の「判断」、
決断という点ではどうなのでしょう?

ヒトの脳は何百万年という、
気の遠くなるような時間スパンの中で
進化」を続けているのですが、

直近5万年では、
脳のサイズも重さも内部構造も、
それほど変わっていないのだそう・・。

つまり、
一見「洗練」されているように見えるヒトも、
物事を決断する際は、
何万年も前の仕様の「」に頼っているということ・・。

(驚きですね..)

ヒトの「脳」は進化を続けていますが、
その歩みは、
たとえば、直近500年の自然科学の発達、
文明の進歩に比べれば、

たとえようがないほど「スローなペース」であり、

私たちは、
複雑で洗練された現代社会での
さまざまな「決断」を、

数万年前仕様の「脳」を用いて
行わないといけないのです・・。

ここに、根源的な【矛盾】があります。

資産運用で私たちが「悩んでしまう」、
「ストレス」に晒されてしまう理由がここにあります。

私たちの「脳」がいまだイメージしているのは
どんな社会かというと・・、
ズバリ【狩猟採集社会】です。

そこは、己の「肉体」を武器に、
グループ内の結束を高め、
「生き残ること」が最優先される社会です...。

ところで、あなたは夜中に、
ちょっとした物音で起きてしまうことはないですか?

もし、YESであれば、
2万年前仕様の「脳」がちゃんと働いている証拠です。

【狩猟採集社会】では、
私たちは常に
大型動物に捕食される「危険」と隣り合わせでした。

(ということは、)
「危険」を察知することが
「生きるうえで」何より重要だったのです。

(夜中に起きてしまう人は優秀なのです..)

<私たちの脳>
【恐怖】を感じること。
そして、素早く行動することが、
すなわち「生き残ること」だったのです・・。

あるいは、こんな状況はいかがでしょう。
あなたは熟した実がたくさんなった木を見つけました。
(今から2万年前の話ですよ・・)
どうしますか?

当然、できるだけ早く、
できるだけ多くの実をもぎとって、
仲間のいる場所へ走って戻ろうとするでしょう。

ぐずぐずしていると、鳥や獣が
自分たちより早く実を食べてしまうからです。

<私たちの脳>
【欲望】に忠実に、
【どん欲さ】をさらけ出して、
素早く行動することが
すなわち「生き残ること」なのです。

ここまでお読みいただいて、
もうお分かりいただけましたでしょうか?

つまり、
数万年前の社会に最適化された「脳」を持つ私たちは、
その強烈な記憶とともに、

◆ 株式市場においても、
【恐怖】と【欲望】に
「忠実に」行動してしまいがちなのです・・。

8月のはじめから始まった、
欧州、米国、その他地域の【同時株安】は、
(9月23日時点では、原油、金などの商品も
大幅に値を下げています)

まさに【恐怖】を目の前に、
【恐怖】を感じる経験にほかなりません。

あなたは、素早く行動する、
= 保有資産を売って逃げ出すという「誘惑」に駆られます。
でも、それは当然のことです・・・。

また、逆のケースも起こり得ます。
【同時株高】、いずれ経験することになろう、
「資産バブル」においてはどうでしょう..。

バブルが発生する、資産価格が急騰する。
まさに【欲望】を目の前にして、
【どん欲さ】がさらけ出されます。

あなたは、素早く行動する、
= 買い増しする、レバレッジをかける「誘惑」に駆られます。
でも、それは当然のことです・・・。

◆ 私たちヒトは何十万年もの間、
【恐怖】と【欲望】を最大限に露出することで、
「生き延びてきた」わけですから・・・。

しかし、
高度な文明社会の申し子である
「金融マーケット」というところは、

夜中に忍び寄る大型動物ではなく、
また、熟れた実がたくさんなっている木でもありません。

(そんな単純な事象ではなく、
 もっと複雑な「システム」なのです・・)

私たちは金融市場に対して、
【恐怖】と【欲望】をコントロールし、
冷静かつ、合理的な判断をもって
対処することが求められます...。

えっー!?

【恐怖】と【欲望】に駆られる局面では、
合理的な判断は奥に追いやられ、

肉体と精神は最大限、
【恐怖】と【欲望】を研ぎ澄ますように
設計されているにも、関わらずです・・。

ああ、なんという「矛盾」でしょう・・

私たちは資産運用において、
本能と「真逆のこと」を行わないといけないのです。

そのエネルギー、葛藤の大きさといったら、
半端なものではありません。

時に耐えがたく、
心と体に拒否反応が起こったりします。

しかし、それでも、
(ほんの100年、200年の話ですが)

「金融マーケット」との付き合い方においては、
【恐怖】と【欲望】をコントロールできた人が
結果として大きなリターンを手にしています・・。

もう一度申し上げます・・・、

マーケットが急落する時に売ってしまいたいと思う、
マーケットが高騰する時に買いたいと思ってしまう、

この、恐怖と欲望に【忠実】な姿は、
別にあなたのせいではないのです。
脳のせいなのです・・・。




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| 2011年 米国FPA大会視察報告 | 17:01 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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