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【アメリカ視察 第3弾】ようやく分散投資に気付き始めたアメリカ人


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

昔も今も変わらず、人間は時代の申し子です。
米国において
90年代の「ブル・マーケット」を経験しているか否かは、
その人の「ポートフォリオ」に大きな影響を与えます。

自分たちの国の株式に投資をして、
すごく儲かったなあー」という成功体験がある人は、
なかなか「外国の株式」に資産を分散させようとは思いません。

「Has Diversification Failed Us? 」
(分散投資は失敗したのか?)のセッションにおいて、
Christopher C. Geczy氏は、

―この10年あまりのアメリカ株式市場の低迷が、
アメリカ人に海外株式に投資を行うことを促している。-
と語っていました。

また、ベビーブーマーの子どもたち
(ジェネレーションY)の世代は、
アメリカ経済の発展について確信を持てていないとも
語っていました。
(この10年、投資においてネガティブな経験しかないため)

Geczy氏はまた、
アメリカ経済自体がもしかすると、
成長株からバリュー株の位置付けに
変わってきているのではないか、と指摘していました。

さて、このセッションの主旨は
分散投資は効かなくなっているのか?」というものです。
以下、主な内容について箇条書きしてみます。

○ 大型株式においては、国内、海外に分散を行っても、
相関関係が高くなっており、かつてのような分散効果は
期待できなくなっている。
(国・地域の分散の限界・・)

株式をセクター、スタイル(小型株・バリュー株)などで
細分化し、大型株と併せて保有することで
相関関係を低くすることは可能である。
(特に「バリュー小型株」について言及していました・・)

○ 株式と債券の相関は低く、分散は引き続き有効。

○ なぜ、株式100%のポートフォリオにしないのか?
過去、債券のリターンが株式を上回ったピリオドがある。
(1802年~1857年。1929年~1957年)

○ 大切な指標は「相関係数」と「シャープレシオ」

○ S&P500のSD(標準偏差)が20%とすると、
個別株は50%程度、ベンチャーキャピタルは64%程度になる。

○ VIX指数を見ると、今般の下落(2011)よりも
2008年の指数のほうが高く、実は2008年よりも
ブラックマンデー(1987)のVIX指数のほうが高い。

○ 株価が暴落するときは、
他のアセットクラスとの相関関係も高くなってしまう。

また、セッションでは「イェール大学のポートフォリオ」も
紹介されていました。

ここからは、補足資料として
Fund Management 2009年 春季号
米国大学寄付基金とイェール大学の資産運用
(PDFファイル)というレポートも参照してみましょう。
 
同レポートでは、イェール大学の収入と支出、
また、目標支出率(目標引き出し率)についても
言及しています。

また、3ページ目には
PE・実物資産・絶対リターン・株式・債券などの、
過去からの配分比率の推移グラフが載っています。

以下は「Has Diversification Failed Us? 」の
セッション内で紹介された、イェール大学の

上から 2001年、2004年、2007年、2010年末
「ポートフォリオ」です。













不動産・商品は「実物資産」としてカテゴライズできます。
絶対リターンとあるのは「ヘッジファンド」です。

国内株式は一貫して保有割合が低下しています。
先ほどご紹介した
米国大学寄付基金とイェール大学の資産運用
によると、

1985年当時は、国内株式の保有割合が
60%もあったことになります。

◆ それから約10年をかけて同保有割合を
20%程度まで低下させ、
歴史的なブル・マーケットの渦中にあった1998年頃から、
さらに割合を低下させています。

(そして、意外と国内債券の割合は少ない・・)

また、未公開株式、
実物資産(不動産・商品)への傾倒が顕著です。
あるいは、早くから絶対収益を求めて
ヘッジ型ファンドへの投資を行ってきたのがわかります。

2010年末のポートフォリオでいうと、
伝統的投資(通常の株式・債券)の保有割合は
ナント20%に過ぎません・・。 
<次回に続く・・>




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