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【アメリカ視察 第4弾】株式はポートフォリオの中心であり続けるのか?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

先日、【アメリカ視察 第3弾】の中で、
イェール大学のポートフォリオが1980年代から
どんな変遷を経てきたかというお話をしました。

国内株式の割合を年々低下させた
(そして、海外株式の割合を増加させた)
・海外債券は保有していない
(そもそも)国内債券の保有割合も少ない

非伝統的投資(不動産、商品、未公開株式、ヘッジファンド)の割合を一貫して増やしてきた

ところで、現在のように株式市場が乱高下すると、
「もはや株式は
ポートフォリオの中心ではあり得ないのでは?」
という疑いがもたげてしまいます。

実際、イェール大学は過去10年余りで
株式をポートフォリオの中心から【外してきた】わけです。
じゃあ、私たちもそうするべきなのか??

Has Diversification Failed Us?
(分散投資は失敗したのか?)のセッションで
Geczy氏は、

「個人投資家はイェール大学のポートフォリオを
安易に模倣するべきではない」と言っていました。

個人の運用資金と、
イェール大学の運用資金額はまったく異なる。

機関投資家と個人では
投資資金の投入サイクルも異なる。

また、非伝統的投資については、
リスク軽減効果があり、魅力的な投資対象だが
流動性の低さ】を軽視するべきではない、
と言っていました。

特にPE(未公開株式)については、
個人投資家が効率的に組入れるのは難しいと語っています。

また、イェール大学は絶対リターンの部分で
複数のヘッジ戦略を組み合わせた運用を行っていますが、
(マネージド・フューチャーズ、ロング・ショート、
アービトレイジ、イベント・ドリブンなど)

これも、個人投資家レベルでは
低コストで活用することは容易ではありません。

セッションでは結局、個人投資家がヘッジ戦略を
積極的に活用すべきか否かについて、
(Geczy氏は)ちょっと舌足らずで終わってしまった感があります・・。

わたしは、以前にご紹介した、ヘッジファンド型ETF
IQ Hedge Multi-Strategy Tracker ETF(QAI)
などが、日本で購入できるようになれば、
ポートフォリオの一部として検討してもよいと思っています。

(上記ETFの年間のトータルコストは1.13%
S&P 500 に対するベータ値は0.30 となっています・・)

ただし、個人投資家レベルでは、
絶対リターン型、不動産、商品などを
ポートフォリオに交えても、

「株式」がポートフォリオの中心であることに
変わりはありません。

よーく考えてみましょう。
個人の運用管理の最大の特徴とは何でしょうか?

(それは)半期の運用成績報告などに縛られず、
超長期の資産管理が
(自分のペースで)できる点です。

マーケットは毎日開き、
マーケットの価値は毎日変わっていますが、
あなたの資産管理のペースは、もっと緩やかで良いのです
(マーケットの調子が良いときも悪いときも・・)

超長期で資産管理を行う中で、
もっとも成長が期待できる【株式】を
ポートフォリオの中心に置くのは自明の理でしょう。

◆ 問題は今後、株式の価格のアップダウンと
どのように付き合うのかということ・・。

世界の株式市場は2008年のリーマンショック以前とは
明らかに【「違う場所】になってしまっています。
(今般の欧州債務危機を見てもお分かりの通り・・)

世界のマーケット
1.同時に「共鳴」し、               
2.価格変動の波は「短期化」し、
かつ、                      
3.価格変動の振れ幅も「大きく」なっています。   

私たちがポートフォリオを作る際に
「固定観念」となってしまっている、

○ まとまったお金を投入し、
○ ポートフォリオを一定規模にして「よーいドン!」、
というイメージを払拭する必要があるのです。

◆ より具体的には、
【投資の執行のしかた】について考え方を変える、
ということ。

1.まとまったお金を一挙に投入する、
という方法を捨て
資金を分割しながら、規則的に投資の執行を行う。

あるいは、
2.まとまったお金ではあるが、
自動引き落としの「つみたて」のしくみに、
はめ込んでしまう・・・・

つまり「ストック」を「フローのお金」に分解する、
というやり方が考えられます。

私たちがいつもイメージする
「ポートフォリオ」というもの、
あれは、別に【まとまった資金】である必要はないのです。

(たとえば、500万円の資金を25ヶ月にバラして
月々20万円ずつ「分割投資」していく
「ポートフォリオ」であってもよいわけです・・)

以上は、投資の執行のしかたについての工夫ですが、
資金投入が終わったあとの【ポートフォリオ】についても
具体的にイメージしてみましょう。

大きくなった株式のアップダウンに対応するために、
【リ・バランス】の機会を年2回に増やすことを
検討しましょう・・。

マーケットが
1.その値を上げる
2.その値を下げる

どちらにしても
【安くなったものを買い、高くなったものを売る】チャンスですから、(= リターンを底上げするチャンス)、

【リ・バランス】の機会を増やすことは
増幅した株式市場のアップダウンに対応する
有効な手段になると考えます。

それから、個人投資家においては、
MRF、円建てMMFを用いた「安全資産」の確保は重要です。

安全資産はあなたが夜ぐっすり眠れる役割と、
【リ・バランス】時に、
リスク資産を購入する「資金」としての役割、
このふたつを(地味ながら)担うわけです・・。

たとえば、



のような【ポートフォリオ】は、
月2万円程度の積立てにも、2000万円の資金にも
対応が可能です。

(注: 株式がポートフォリオの中心ですが、
必ずしも、ポートフォリオの過半を
株式が占める必要はないのです・・)



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| 2011年 米国FPA大会視察報告 | 14:05 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

Re: リ・バランス回数に同意!

当オフィスでは「配分割合」通りに購入を進め、一定期間ごと(半年ごと)のリ・バランスを行うのがベストと考えております。

| カン・チュンド | 2011/10/05 15:44 | URL |

リ・バランス回数に同意!

現在、国内外株式、円建てMMF、世界リートのインデックスファンドに毎月積み立てをしている者です。最近の株式、リートなどの乱高下を見ると、毎月各アセットへの定額積み立てではなくて、普段はMMFにだけ積み立てをしておき、下落した際にそのアセットをある程度まとめ買いする(インデックスファンドで)手法のほうがリターンに寄与できるのかなと思っています。そう、つまり「インデックスファンドでのアクティブユース理論」の実践ですね!

| インデックスをアクティブに! | 2011/10/05 07:08 | URL | ≫ EDIT














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