リ・バランスは年2回がベター? その2)
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
乱高下するマーケットを目の前にしても、
私たちの取り組み次第で、景色は違った色に見えてきます。
チャールズ・エリス氏が言っていました。
【問題はマーケットにあるのではなく、私たちの側にあるのだ。】
さて、その取り組みとはいったい何でしょう?
1.安全資産とリスク資産を合わせたポートフォリオで
資産運用を捉える
2.定期的にマーケットをチェックし、
高くなった資産を一部売って、安くなった資産を買い増しする
「このファンド!」「ワタシはあの個別株!」
「いえいえ、やっぱりぼくはこの通貨(FX)!」というふうに
運用を捉えていると、
日々のマーケットの動きに「拘束」され、
また、ひとつの金融商品のアップダウンに「翻弄」されます。
昨日、
○ リ・バランス その1とは?
【不幸な6ヶ月です..】
(リスク資産 → マイナスになる
安全資産 → 割合が増える)
安全資産である
「日本債券ファンド」を一部解約して、
(割合が減ってしまった)
リスク資産を買い増しすることで、
【リ・バランス】を行えます。
○ リ・バランス その2とは?
【幸せな6ヶ月です..】
(リスク資産 → プラスになる
安全資産 → 割合が減る)
(割合が増えた)
リスク資産を一部解約して、
(割合が減った)
日本債券ファンドを買い増しすることで
【リ・バランス】が行えます、
とお話しました。
○ もちろん、ボーナスなどの
「追加資金」が存在する人は、
「リ・バランス その2」のケースでも、
「配分割合が減った資産」を買い増しすることを
【優先】させてください・・。
(⇒ 税金を支払う必要がないためですね)
また、
○【リ・バランス】の具体的なやり方としては、
【一定期間ごと】をオススメしています。
年2回のリ・バランスということは、
たとえば、6月に資産運用を開始した人は、
6月と12月に「リ・バランス」を実施します。
4月に運用を始めた方は、
4月・10月に「リ・バランス」を実施します。
【一定期間ごとに】というルールを守ることは重要です。
もし、上記を軽んじて、
資産が【一定割合】上がったり下がったりしたら、
自動的に「リ・バランス」する、
みたいな【方針】を作ってしまうと、
(結局のところ・・)
毎日のマーケットの動きに
「張り付く」ことになってしまいます..。
◆「リ・バランス」でいちばん難しいのは、
【どの程度、マーケットのアップダウンを無視するのか】
ということ・・。
考えてみれば、来店者の推移も、
通販サイトの売上げも、天気の移り変わりも、
毎日毎日見続けているよりも、
【定点観測】するほうが、
その「本質」が見えやすくなります。
具体例)
あなたの「リ・バランス時期」が
6月と12月であるとしましょう・・。
<マーケットニュース>
2011年の9月に、
ポートフォリオで保有するリスク資産が大きく下落!
(マイナス15%)
あなたは12月に予定通りリ・バランスしながらも、
「あーあ、9月の時点で「リ・バランス」しておけば、
もっと安くリスク資産が買えたのに・・」
とため息混じりに話します。
なぜなら、
あなたが12月時点で「リ・バランス」したとき、
リスク資産の下落幅は マイナス9% だったためです。
たしかに、
【ベスト】を目指すならば、
9月で「リ・バランス」を行うことに越したことはありません。
◆ しかし、
9月が「ベストなリ・バランスの時期だった」というのは、
【あとから振り返ってみて、はじめて分かるものです。】
ここ、とても重要なのですが、
○【ベスト】を目指して、
マーケットの動向を気にしすぎてしまうより、
【ベター】を目指して、
【定点観測】するスタイルを貫くほうが、
はるかに合理的であると考えます。
長~い時間スパンで、よーく考えてみましょう。
「リ・バランス」は
10年、20年と続くメンテナンス作業です。
仮に20年ポートフォリオ管理を続け、
年2回のリ・バランスを実践すれば、
なんと40回も、【定点で】
【安くなったものを買い、高くなったものを売る】
機会に恵まれるのです。
(これだけでも、すごいリターンの底上げ機会ですね。)
○ また、
【一定期間ごと】にマーケットを見る、ということは、
あなた自身が、
あなたの「思惑・予測」から逃れる ということでもあります。
(すなわち「中立的」であるということ..)
何より、【定点観測】に徹すれば、
マーケットの動向を気にする「時間」、
リ・バランスそのものに要する「時間」はごくわずかであり、
メンタル面でもすこぶる健康的です・・。
(リ・バランスの時期以外は、
自身のポートフォリオは【放ったらかし】なのですから..)
メンテナンスという【仕事量】と、
【期待リターンの大きさ】がほどよいバランスになっている..。
そういう状況を、
長期の資産管理では目指すべきでしょう。
リ・バランスは
【一定期間ごとに】というルールを重んじて、
それ以外の
【マーケットのアップダウンは原則「無視」すること】
これが肝要です・・。
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