FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

債券 と 債券ファンド は違います

こんにちは、カン・チュンド です。

(多くの運用者にとって)
債券 は 株式 よりも
安全な資産と見なされています。 

んー、これって正しいのでしょうか?

資産の価格が上下する、
その振れ幅を「リスク」と定義すれば、
(確かに)債券 は 株式 よりも
リスクは小さいと云えます。

が、有価証券を発行している
大元が約束を破ってしまうリスク

(= 信用リスク)に限っていえば、
債券(国債・社債)が安全な資産とは
(とても)言い切れません。

ちょうどわたしが
FP事務所を開設して間もない頃、

アルゼンチン国債(日本の円建てで発行されていたので
「サムライ債」と呼ばれていました)
に関するご相談を受けました。

この債券、S&Pという格付け会社で
「BB」の格付けを取得していました。

結果どうなったかというと、
アルゼンチン政府は見事、約束を破ったのです!

(歴史を振り返れば)
たとえ国が発行する債券であっても、

利息の支払いを遅らせたり、
元本の支払いを一部免除してもらったり
ということは平気で起こっているのです。

(ただし、それで
国が潰れてしまったという話は聞きませんが・・)

いわんやひとつの会社が
発行する債券(社債)をや、ですね。

社債を発行するとは、
ひとつの会社が「借金」をすることですから、

その会社の信用状況によって、
債券の利回りは大きく上下するのです。
??

要するに、

その会社が危ないと
多くの人が認識すれば債券の価格は暴落し、
利回りが急上昇します。
(利回り15%、20%という例もあり得るのです)

つまり債券の利回り とは、
それを発行している大元の【信用度】を
如実に反映するものなのです。

(一般に国債より社債の方が、
その価格が上下する振れ幅(リスク)は大きいです・・)

上記のようなことを申しますと
個別の債券に投資する人たちは決まって、

「何言ってるの。
債券はとにかく【満期】まで持っていれば、
ちゃんと元本が戻ってくるじゃない!」
とおっしゃいます。

(んー、それはそうですが)現実には
【満期】になるまでの間、

自らが保有する資産の価格が
「上がったり下がったり」しているのです・・。

例えば、
世の中の「金利」が上昇すれば、
債券の「価格」は下落します。

(シンプルにお考えください。
新たな運用者にとって低い金利の時に
発行された債券の魅力は半減してしまうからです・・)

上記のような状況で(もし)
【満期】の前に債券を売却する必要があれば、

(今までもらった利息を併せても)
元本割れ になる可能性があります。
これが 個別債券の現実 なのです。

一方、債券ファンド はどうでしょう・・。

債券ファンド はたくさんの債券を
「パック商品化」したものですから、

すべての債券の【満期】が同じ、
というわけではありません。
(ここ、重要!)

発行日も満期日も(そして利回りも)
異なる債券を組み合わせて
ファンドを組成しています。

運用における「柔軟性」が、
個別の債券とはまるで異なるのですね。

債券ファンドのマネージャーは、
しばしば債券を売りまたは買い、

保有する債券の「平均利回り」を
引き上げようとします。
(アクティブ・ファンドの場合・・)

先日お話しましたが、
あなたが個別の債券を
20種類保有していたとしましょう。

(2,000万円をかけて)
このうち(もし)ひとつかふたつの発行元が
利息の支払いを遅らせたり、

元本の支払いを一部しなかったりすれば、
あなたの資産は大きく毀損してしまいます。

それに対して債券ファンドであれば、
何百という債券を組み入れていますので、

ひとつやふたつの発行元が
約束を守らないことがあっても、
その影響は非常に 軽微 で済みます。

そして(ここがポイントなのですが)
債券ファンドを販売する販売会社や、
債券ファド自体を
運用・提供している運用会社が倒産しても、

ファンドという資産
(組み入れられている債券・現金など)は
「守られるしくみ」が整っているのです。

これが投資信託(ファンド)の
【信託】部分 が成し得る
倒産リスク隔離 のメリットなのです!



関連記事

| 投資信託をディープに理解する | 18:29 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT














TRACKBACK URL

http://tohshi.blog61.fc2.com/tb.php/154-863bd3ce

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT