第4回インデックス投資ナイトで感じたこと(なんで投資するの?)
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
昨日(1月7日)東京・お台場にて
第4回インデックス投資ナイトが開催されました。
(ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!)
第一回目(2009年1月)を今から振り返ってみると、
当時はまさに、
どこを向いても【真っ暗】な状態でした・・。
しかし、逆説的にいうと、
あの時期(2009年1月)に始めたイベントだからこそ、
このインデックス投資ナイトは意義深く、
また、存在自体が骨太であるととわたしは思うのです。
○ なにより、主催者の皆さんが一般の方々である
(業界関係者ではない)
○ 皆さん、手弁当、そして手作りの催しを作っている
○ したがって、金融機関などにお金を出させない
という基本姿勢があります。
これって、すごいことですね。
業界のバイアスがかかっていないからこそ、
インデックス投資ナイトは多くの投資家に支持され、
また、メディアからも注目されていると思うのです。
(今回はテレビ東京の取材が入っていましたよ!)
わたしが今回フォーカスしたいのは、
○ 座談会第1部
【なぜ(インデックス)投資をするのか?】です。
投資を行うことは必ずしも「must」ではありません。
また、
「投資が好きだ、好きで好きでたまらない!」
という方も滅多にいません(かなり少数派です)
(わたしも含めて)大多数の人は
【なんか必要そうだから、投資やらないと・・】
と思っていると思うのです。
◆ 誤解を恐れずにいえば、
【なぜ投資をするのか?】
それは
【時代の要請、だから・・。】
参加者の方のコメントの中で、
とくに印象的だったのは、
「社畜にならないために、イザというきの資産が必要。」
ということばです。
つまり、
人生の「選択肢」を増やすためには、
(経済的に)ある程度の資産を蓄えておかないといけない。
その、資産を蓄えるための「ひとつの手段」が
投資なのです。
(もちろん、資産を蓄えるための
「メインの手段」は仕事です・・)
◆ これからどんなことが起きるか分からない
あなたの【ライフマップ作り】において、
仕事、プライベートを問わず、
いろいろな方向に進める
【多様性】を確保しておいたほうがよいですね?
そのための土台作りが即ち資産運用なのでしょう。
また、
【なぜ投資をするのか?】という質問に対しては、
【勉強のため】と答えている方が複数おられました。
第2部で山崎元さんが
(なぜ投資をするのか?という問いに対して)
「純粋にお金を殖やすためでいいじゃないですか。」
とおっしゃっていましたが、
(上記は、まさに正論なのですが、)
なんといいますか、
たとえば、友達同士でお茶を飲みながら、
あるいは、会社の同僚と飲み会でおしゃべりしながら、
【なんで投資してるの?】と聞かれたときに、
【お金を殖やすためだよ】とは言いにくい、
社会的な雰囲気が、
まだ、この日本には存在するとわたしは思うのです。
つまり、
コミュニティの中で浮いてしまわないように、
【いや、ちょっと勉強のためだよ。】
と答えざるを得ない、
そういう「側面」が
まだまだあるのではないでしょうか・・。
(この状況を少しでもよくするために、
たとえば
ファイナンシャルプランナーが存在すると思うのです)
それから、島田知保さんが、
(なぜ投資をするのか?という問いに対して)
【投資を続けていると、
自分のお金がどこに向いているのか?
世の中にどんな影響があるのかを考える余裕がでてくる。】
とおっしゃっていました。
おそらく、投資においては、
この効用がいちばん大きいと思います。
○ 貯蓄は自分のお金を近くに置いておくこと。
○ 投資は自分のお金に旅をさせること。
前者は受動的で、後者は能動的です。
あなた自身が投資を行えば、
あなたはお金を媒体にして、
【世の中】と積極的に関わっていくことになります。
たとえば、
「あっ、今ワタシは○○地域に
命の次に大事なお金を託しているんだ」
と実感することで、
◆ これまで単に【情報】として捉えていた、
世界の動きを伝えるニュースが、
自分を巻き込み、意味のある【出来事】として、
胸の内に響いてくるはず・・。
「ワタシにもカンケイありのことなんだ」
「ワタシも真剣に考えないと・・」
そう思える効用が、投資にはあるのでしょう。
そういう意味で、わたしは
「インデックス投資」も
十分エキサイティングだと思うのですが、
巷では(まだまだ)そうは思われていないようで・・。
・・<スタバでの会話>・・
谷ちゃん「あのさ、みんな何に投資してるの?」
ユッコ「わたし、豪ドル預金」
けんすけ「ぼく、任天堂の株」
トオル「おれは アメリカ市場の平均値だよ。」
・・(一同、沈黙。)・・・・・・・・・・。
つまり、インデックス投資は
(はっきり言うと)
「盛り上がりに欠ける投資スタイル」なのです。
しかしながら、
【市場の平均にお金を託そう】という発想は、
先輩投資家たちが
何十年、何百年とかけて、試行錯誤のうえ辿り着いた
【ひとつの場所】であります。
先人の知恵が詰まった、
とてもクールで格好いい運用スタイルなのですよ・・。
なお、第4回インデックス投資ナイト
座談会「第1部」「第2部」を含めて、
twitterでの投稿がきれいに「togetter」でまとめられています。
⇒【こちら】からどうぞ。
(臨場感に溢れていますよ..)

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Re: 今年もよろしくお願いしますm(_ _)m
同感です!
| カン・チュンド | 2012/01/15 18:10 | URL |