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宗教対立の半分は、実は格差の対立である?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

今から20年前、
わたしはインドのジャイサルメールという町に逗留していました。
(パキスタンとの国境に近い砂漠の町です・・)

この町はかつて、
キャラバン貿易の中継地、宿場町として栄えました。

180度、見渡す限り
砂漠しか見えないこの町を見守っているのは、
巨大な「城砦」です。

この「城砦」は12世紀頃に建てられたものです。
当時隆盛を誇った「イスラム教徒」の侵入を防ぐためです。

??(ということは・・)
城砦を作ったのは
「ヒンドゥー教徒」の人たちだったのですね。

「イスラム教徒」*「ヒンドゥー教徒」

ご承知のように、
インド人のおよそ8割はヒンドゥー教徒です。
しかし、1000年という時間の中で、

イスラム勢力が勢いを増したり、
またヒンドゥーが巻き返しを図ったりという、
長い長い「歴史」を繰り返してきました。

映画「ガンジー」をご覧いただくと分かりますが、
イギリスから独立を果たしたインドは、
植民地時代からの「宗教対立」を解消することが出来ず、

(結局)イスラム教の人たちは自分たちで集まって
「パキスタン」という国を作り、分離独立します(1947年)

この映画の後半部分に
イスラム教徒とヒンドゥー教徒が
血で血を洗う殺し合いの場面があるのですが、
それを見ると戦慄を覚えざるを得ません・・。

(現在でもインド国内には
1億人を超えるイスラム教徒がいます。
またシク教徒、ジャイナ教徒などもいます・・)

わたしがジャイサルメールにいた当時、
毎朝市場に行ってチャイを飲んでいたのですが、

ちょうどイスラム教徒とヒンドゥー教徒の間で
小競り合いがあり、
市場が閉まってしまったのです。

ある商店主(ヒンドゥー教徒)が
イスラム教の悪口を言っていました。
また別のイスラム教徒は、
ヒンドゥー教徒の悪口を言っていました。


10-emag-WP-friendship-iStock.jpg


・・ほんらい、宗教とは、
【毎日朗らかに暮らすための、生活上の教え】
であったはずです・・。

それはヒトが作り出した
「文化」のひとつと言えるのではないでしょうか。

宗教がいつの頃からか「イデオロギー」となり、
国家権力と結びついてしまったあたりから、
ほんらいの役割を逸脱し始めたのだと思います。

信教とは、
きわめて「個人的な行い」なのに、
宗教そのものが【ひとつの勢力】になってしまったのです。

ヒンドゥー教とイスラム教は、その歴史、
誕生した場所から、発展の背景、教義などが
大きく異なっています。

投資を行う者としては、
宗教対立」は
国を安定させるために「付加のコスト」がかかる
という意味で、もちろんネガティブです。

しかし、わたしは
インドの人たちが経済発展を続けることで、
宗教の役割が「ほんらいの場所
【=個人的な領域】に
戻っていくのではないかと思っています。

ヒンドゥー教もイスラム教も、
豊かになることそのものは否定していません。

豊かになる人が増え、
貧富の差が縮小することで、
宗教に名を借りたテロも少なくなっていくのではないでしょうか。

経済の発展こそが、
宗教対立を和らげるカギになるとわたしは思います..。



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| 2010年 インドがやって来た | 17:15 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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