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19世紀的な「待ち」を要求される資産運用


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

資産運用は、
残念ながらエキサイティングな行為ではありません。

あなたが思い描いているような、
いわゆる「ドラマ性」に欠けるのです。

お金を育てるという行為は、
喩えるならば、何十年とかけて大聖堂に壁画を描くことです。
毎日毎日、同じことの繰り返しです・・。

長い梯子を上って、天井に張り付き、
きのうの続きの絵を描いていきます。

少しずつ、
ほんの少しずつ場所を移動させながら、
聖堂の大天井を、
まるで蜘蛛のようにゆっくりと移動するのです。

ときに小鳥の囁く声が聞こえたり、
雨音が響いたり、
寒かったり、暑かったりしますが、
(ほとんど)特別な事は起こりません。

(ハラハラ、ドキドキとは縁遠いのです)

実際の運用では、
あなたは聖堂の中に立って、20年、30年と、
壁画の完成を待つ人です。
(実際、何もやることがありません。)

毎日毎日、同じことの繰り返しです。
(描画なんて、日にほんの少ししか進みませんから。)

ときに鳥の囁く声が聞こえたり、
雨音が響いたり、
寒かったり、暑かったりしますが、
(ほとんど)特別な事は起こりません。

あなたの仕事はといえば、
ほとんど【待つ】ことだけなのです。

正直言って、
これほど退屈なことはありません。
(とても忍耐力が要りますね・・)

今のはもちろん「たとえ話」ですが、
◆ 資産運用とは、
他者の変化に対してお金を託す行為 です。

これはもう、
【他力本願】以外の何ものでもありません。

身も蓋もない話で恐縮ですが、
資産運用の現場では、
動くことよりも、動かないでいることのほうが
何倍も難しいと実感します。

「つらい!」
「これは拷問だ!」と感じてしまう人もいるでしょう。

2012年を生きる私たちの生活は
【高度に管理され】、
また【高度にサービス化】されています。

お金さえ払えば、
あなたは長い間【待つことなく】、
あらゆる商品・サービスを享受することができます。
<ただし、資産運用を除いて、なのです・・・>


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日常生活の中で、果たしてどれくらい
【待つ】という機会がありますか?

昼ごはんを食べるために並んで待つ。
画期的なIT端末を買うために並んで待つ。
好きな歌手のコンサートチケットを手にするため待つ。
いずれも数十分とか、数時間くらいの話ですよね。

今付き合っている人にプロポーズして、
その返事を待つ。
(んー、それでも1ヶ月くらい??)

自分のお金を殖やすために、
5年も6年も、いや、
10年も20年もただひたすら【待ち続ける】なんて、
はっきり言えば 時代錯誤的 でさえあります。

私たちの先人は
【待つ】ということを克服するために、
生活のあらゆる面で、便利さ、効率性を追求し、
努力してきたのに・・・、
まさに「時代に逆行」していますね。

◆ 誤解を恐れずに言いますと、
資産運用とは、ひと昔前の
人間の【時間感覚】を経験することにほかなりません。

イスラム教の人なら、
メッカに20年ぶりに詣でた話とか。
日本人なら、
一生に3回もお伊勢参りしたよ、とか・・。

◆ 人生時間の中で、
細い細い糸ではありますが、
脈々と続く「大切な行為」・・それが資産運用なのです。

でも、ひとつ安心してください。
あなたは別に
「任天堂の株」のみを持って、
【待って】いるわけではないのです。

あなたはいわば、
世の中がより豊かになるのを【待って】いる人です。

今から140年以上まえに、
「投資信託」という道具ができ、
今から40年前に
「インデックスファンド」という道具ができたことで、

人間の経済活動そのものの成長を、
【待てる】ようになりました。
これって素晴らしいことだと思いませんか?

Waiting_For_You_by_jjap.jpg




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