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ファイナンシャルアドバイザーがETF について知っておくべき25の事柄 その5)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

前回に引き続き、知っているようで知らない、
【ETFの常識】について学んでいきましょう。
(あなたの思い込み、固定観念は
いったん部屋の隅に置いておいてくださいね・・)

14.組み入れ比率に注目(「指数」って意外と深い?)

ETFに投資を行う人は【指数】に注目します。
つまり、そのETFがどの国の、どんな資産の、
どのような【指数】との連動を目指しているのか・・・。

しかし、【指数の中身】まで
目を皿のようにして見る人は
なかなかいないのではないでしょうか。

「ちょっと待って!
指数に組み入れられる銘柄の比率なんて、
ETFのリターンにはあんまりカンケイないんじゃないの?」

と思われている人がいたら、
それはちょっと違うと言わざるを得ません。

◆「指数」がどんな銘柄を組み入れているかは
もちろん大切ですが、
各銘柄をどのような「比率」で組み入れているのかも、
同じくらい【大切】なのです。

(はっきり「リターンの違い」となって表れます)

「あっ、じゃあ、あれでしょ。
時価総額に応じて、加重平均するやり方。
あれがいいんでしょ!」
はい、それはたしかにメインのやり方なのですが・・。

多くの【指数】では、
銘柄の保有比率を
「時価総額・加重平均方式」によって決めています。

⇒ つまり、時価総額の大きな銘柄ほど
組み入れ比率が高くなり、
そして、時価総額の小さな銘柄ほど
組み入れ比率は低くなります。

しかし、
インデックス投資がこれだけ広がってくると、
「【指数】にもっと多様性があってもいいじゃん。」
という考えが普及し始め、

具体的には「ファンダメンタル指数」という発想が
生まれたりしています。

「ファンダメンタル指数」では、
時価総額は意味を成しません。

「ファンダメンタル指数」は、
個々の銘柄の売上高、利益、配当金、
キャッシュフローなどの多寡から、
組み入れ比率の高低を決定するのです。

(この、ファンダメンタル指数で
有名な運用会社が Wisdom Treeです)

あるいは、すべての銘柄を
均等に保有する」という指数も普及しています。
(これはどちらかというと、
指数の「原点回帰」のイメージですね…)

具体例を挙げてみましょう。
Rydex S&P Equal Weight ETF(銘柄コード RSP)
というETFがあります。

同ETFは、
S&P500に採用されている個々の銘柄を
「均等に」保有する指数
S&P 500 Equal Weight指数との連動を目指します。

ちょっと当該ETFの「ファクトシート」を
覗いてみましょう。

2003年の4月に設定されて以来の成績
当該ETF  8.66%   
S&P500   5.88%
(おっ、なかなか良いですね)

しかし、直近1年では
当該ETF  -0.67%
S&P500  2.11%
(本家S&P500に負けています・・)

わたしが気になるのは、
昨年渡米した際にお会いした
Main Management 代表のキム・アーサーさんが
日経マネー2月号に寄稿された
【年代別のポートフォリオ】です。
 
◆ 実は、30代、60代いずれのポートフォリオにも、
Rydex S&P Equal Weight ETFが入っているのです。

しかも、本家S&P500との連動を目指す
スパイダーS&P500ETF(銘柄コード SPY)も
同時に組み入れているのです。
??

ETF_20150209190703be3.jpg


さらに言えば、
同じ米国株式ETFなのですが、

ダウ・ジョーンズ高配当株式ETF(銘柄コード DVY)と
S&P 中型成長株400 ETF(銘柄コード IJK)も併せて
組み入れています..。

正直、このポートフォリオを最初に見たとき、
わたしの頭の中は「???」となりました。

しかし、よーく考えてみると
キムさんがポートフォリオで提案しているのは、
より高いリターンを得るための【可能性】なのです。

このコラムの中で、

―「指数」がどんな銘柄を組み入れているかは
もちろん大切ですが、
各銘柄をどのような「比率」で組み入れているのかも、
同じくらい【大切】なのです。―

とお話しました。

この文章の「指数」を「ポーフォリオ」に、
そして「銘柄」を「ETF」に置き換えてみると、
こうなります・・。

―「ポートフォリオ」が
どんなETFを組み入れているかはもちろん大切ですが、
各ETFをどのような「比率」で組み入れているのかも、
同じくらい【大切】なのです。―

◆ つまり、どのETFを、どんな比率で組み入れ
ポートフォリオを作るのか・・という点において、
私たちはまず、【真っ白なキャンバス】を
用意しておく必要がある、ということ・・。

(先入観に捉われない...)

ETF、そしてポートフォリオ管理の
先進国であるアメリカで、
プロのアドバイザーが、
同一国の株式ETFを
複数組み合わせて保有しているという事実は、

【リスク軽減とアルファのリターン】を目指す、
ひとつの具体的な事象として捉えるべきだとわたしは思います。
(もっと勉強します...。)

ETFs.jpg




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