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新シリーズ「インデックス投資って、どこから生まれてきたの?」 その2)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

「ちょっと。男なら挑む投資をしないでどうするの!?」

魅力的な女性にそう凄まれたら、
わたしはたじたじになって、何も言い返そうにありません..。

ある時点までは、
個別株、投資信託を問わず、
すべての投資は【挑むタイプ】の投資でした。

なぜなら、ヒトの歴史そのものが、
自然と対峙し、自然の猛威を克服し、
自分たちの活動範囲を広げてきたプロセスなのですから・・。

(私たちの先人が挑んできたからこそ、
今の私たちが在るのです・・)

そういう意味では、
投資というヒトの行いが、
【挑むカタチ】になるのは当然のことです・・。

(別の見方をしますと、)
「インデックス投資」という、
いっぷう変わったスタイルが登場するためには、
(ある意味、)ヒトの「成熟」が必要だったとわたしは思うのです。

1975年に「Vanguard 500」が
インデックス投資の歴史を切り開いたと先日お話しました。
(もちろん「個人投資家向け」としてはその通りなのですが、)

◆ 実はその前に、
旅行カバン屋さんの【年金】のために、
インデックス・ファンドが作られていたのです・・。

???
(カンさん、よく分かりません・・)

えーっと、まずは、
「旅行カバン屋さん」と、
「投資理論の世界」が、
どのようにして出会ったのかをお話しましょう!

いきなりですが、
学問の「根幹」はどこにあるかと言いますと、
それは紛れもなく【知的好奇心】です。

たとえば、投資の分野では
自分が投資そのものに熱中していないからこそ、
投資という行いを「冷静に」分析することが可能になります。

ポール・サミュエルソンさんや、
ユージーン・ファーマさんが
そのような人たちだったのです。

1965年、マサチューセッツ工科大学教授の
ポール・サミュエルソン
「株式の本質的な価値」と題した論文を発表します。

また、1970年には、
シカゴ大学教授のユージーン・ファーマが、
「効率的市場仮説」として知られる論文を発表しました。

このファーマさんの論文は、
◆「あのですね、結局のところ株価ってすでに、
すべての情報を織り込んでいるわけですから、
あなたが市場を出し抜いて儲けることなんて出来ないのです..」

と言ってしまったのです。


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【もう、証券会社の人たちは真っ青!!】

あなたは何気なく
この部分を読んでいるかもしれませんが、
1970年当時、上記の文章は
【センセーショナル】以外の何ものでもありませんでした。

ファーマ教授の説は、
それまでの【挑む投資】
つまり、勝つか負けるかという投資に
真っ向から「疑問符」を投げかけたのです。

「あれ?市場の中で勝つことが投資だと思っていたのに、
もしかすると、
市場の平均にすら勝てない可能性があるのかも・・」と、
人々が思う「きっかけ」となったのです。

◆ インデックス投資のアイデアは、
まさにアカデミックの分野からやって来たのですね・・。

進取の気性に富んだ投資家は、
もしかしたら世の中には、

1.市場を出し抜くタイプの投資と、
2.市場そのものを保有するタイプの投資、
ふたつの投資」が存在するかもしれないと気付き始めました。

理論の世界で、
大学教授の人が「○○は、△△ですよ」というと、
その理論を「じゃあ、実際にやってみようか!」と
思う人が必ず出てきます。

1970年、ウェルズ・ファーゴ銀行の
ジョーン・マックーン、ウィリアム・ファウス、
ジェームス・バーティンは、

世界ではじめて、
市場平均との連動を目指す商品の開発に乗り出しました。

実は、ジョーン・マックーンは、
シカゴ大学のビジネスマン向けセミナーで
「効率的市場仮説・インデックス理論」について学んでいたのです。

このときマックーンは、シカゴ大学内で、
同大学のビジネススクール生徒だった
チャールズ・シュウェイダーと接点を持ちます。

(シュウェイダー自身も
インデックス投資の理論に大いに関心を持つ学生でした・・)

「その・・誰なのですか、シュウェイダーさんって。」
あっ、ただの学生さんです(笑)

おそらくマックーンから
インデックス・ファンド開発の話を聞いたであろう
シュウェイダーくんは

そのことに大いに興味を持ち、
ある晩、父親に以下のような提言をします。

「お父さん。
お父さんの会社の年金運用を、インデックスでやってみたら?」

実はシュウェイダーという学生さんは、
旅行カバンで有名な「サムソナイト」を経営する
シュウェイダーさんの息子だったのです!

ここに、
ファーマ教授(シカゴ大学)
→ マックーン(ウェルズ・ファーゴ銀行)
→ シュウェイダー(サムソナイト)という
 【つながり】が出来るのです。(続く・・)




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