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アンパンマン的アメリカの終焉・・その1)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

下記は、
去年の9月に渡米した際の、帰り道のお話です。

サンディエゴからロスまでアムトラック鉄道に乗り、
ロスのダウンタウンから
LAX空港まで「地下鉄」で行きました。

ロスは車社会ですので、
地下鉄が走っている地区というのは正直なところ、

車を持つ人が少ない
低所得者層が住むエリアとなります。
(治安はあまりよくありません・・)

ロスの地下鉄は、
実際は多くの部分が地上を走っているので、
「トラム」のようなイメージなのですが、

乗ってみた感想は・・・、
なんか、インドの地下鉄のほうがずっときれいだなあ・・。」
(実際、インドの地下鉄にはコンセントも付いていましたし。)

今、お話したのはあくまで一例ですが、
少なくともモノ(ハード)に関しては、
航空機、戦闘機など一部の特殊なハードを除いて、
アメリカの「優位性」は消滅してしまっています。

言い方を換えると・・、
世界の【レベルの差】が
とても小さくなっているとも言えます。

(逆に先進国のほうが、
ハードの老朽化が進んでいるかもしれませんね・・)

時間を少し遡ってみますと、
アメリカではすでに1980年代に
【工業化社会】としての優位性はなくなっています。

「誰がそんなに追い上げたの?」
もちろん、日本やドイツです。

1981年に登場したレーガン大統領は、
「アメリカの競争力をいかに復活させるか」というテーゼを掲げ、
委員会を設けて専門家に研究をさせました。

そして10数年後、
(冷戦終結という偶然も重なったのですが、)
IT産業・金融産業】という、
「脱工業化」の主力産業を花開かせます..。   

○ 米国はこの20年で、
「工業化社会」から「脱工業化社会」に移行を遂げたのです。

そして今、
IT産業を基幹産業に据えているアメリカは、
ITの需要を最大化させることに全力投球しています..。

たとえば、こんな具体例)

IT関連に疎いわたくしカンは、
最近、妻からiPadを譲り受けましたが、
(けっこう)iPadに嵌っています。

あの、タッチする動作方法も、
キーボードに比べると原始的、かつ感覚的で、

メールをチェックし、
Facebookをアップし、ブログのことを気にしながら
朝起きて、夜眠るまでiPadを手元においている自分を、
「ねえ、実のところどう思っているの、カンくん。」

はい、ちょっと
「しんどく」感じているのが事実なのです…(笑)

もしかすると、ですよ・・・、
いつでも仕事ができる → 家の中でも働く
→ 作業量の増大 → ますます高度な【端末】を求める

→ その高度化した【道具】を手に入れたために、
→ できる仕事、やるべき仕事がますます増えてしまう・・
→ ・・・・・・・・・ふーっ。。

もしかして、この「循環」って、
IT関連の消費サイクルを最大化させるために
アメリカ合衆国が仕組んだ「ワナ」ではないか?

そしてワタシは、
完全にアメリカの戦略にはまっているのではないか??
と、感じてしまうこともあります(笑)

○ このように頑張っているアメリカですが、
やがてIT産業でも、
「比較優位性」が損なわれる時期が来るのではないでしょうか。


dont-have-to-worry-about-money-anymore-sm.jpg


皆さんご承知の通り、
米国のシリコンバレーで働くエンジニアの多くは
中国人、インド人などです。

彼らは従来、アメリカの会社に就職し、
高い給与を得ながら、
アメリカでの生活をエンジョイしていました。

ところが最近は、アメリカに住み続けずに、 
本国に帰るというケースが目立ってきています。
(本国で様々な高待遇があり、また、
自分の能力を生かせるような母国インフラも整ってきたためです・・)

このようなことが常態化すると、
せっかく「ウェルカム、ウェルカム!」といって
外国人に高い【教育環境】を提供し、

「がんばって
最先端のIT産業に貢献してね」と
いろいろ気を遣ってきたのに、

アメリカはまるで他の国に、
【脱工業化のノウハウを与えて続ける】存在に
なってしまいます..。

まるで・・・、           
アンパンマン、です。
???

○ アンパンマンは自分の顔をちぎって、
お腹がすいている人たちにアンパンを与える存在です..。

◆ 第2次世界大戦後の世界は、           
 (少し乱暴に言うと、)          

アメリカがアンパンマン的に、 
自ら保有するモノ・ノウハウを、
他国に分け与えてきた歴史といえるのではないでしょうか。

アメリカはかつて、
アンパンマン的に
自分のモノを与え続けても大丈夫なくらい、
自身の経済力が半端なく【巨大】だったのです。

また、
アンパンマン的な役割が担えることは、
キリスト教的な「価値観」からいうと
アメリカ自身にとっての幸せでもありました..。
(奉仕する心、です..)

しかし、これから
多くの部分でアメリカの【優位性】が失われ、
アメリカがアンパンマン的に振舞うことは
難しくなっていくでしょう。

それはすべての国がいつか来た道であり、
避けることはできないのです..【続く。】




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| 世界をメンタルに放浪すると・・ | 18:23 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

Re: 「比較優位性」・・

やはりそうですか...。技術・ノウハウのキャッチアップは、私たちが想像している以上に「早い」のでしょうね..。

> 中国の一流大学の学生はアメリカや日本の大学院へ留学そして卒業、一旦現地企業に就職の後は、本国へ帰国する。最近、そのパターンが目立っています。

| カン・チュンド | 2012/02/13 08:19 | URL |

「比較優位性」・・

私は、日本語を学ぶ中国他アジアの学生のサポーNPOに参加しています。
中国の一流大学の学生はアメリカや日本の大学院へ留学そして卒業、一旦現地企業に就職の後は、本国へ帰国する。最近、そのパターンが目立っています。
いつまでも、アメリカや日本が先進国では無い・・もうそういう時代なんですね。

| macaroon | 2012/02/13 00:31 | URL | ≫ EDIT














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