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日本にレバレッジ・インバース型ETFが登場します その2)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

ETFのマーケットは大きく右派と左派に分かれており、
ETFを長期保有する人(仮に左派としましょう)にとって、

日々のトレードに用いるような
レバレッジ・インバース型ETFは
「正直、関係ないよね・・」と感じてしまいます。

しかし、ETFを頻繁にトレードしてくれる人
(仮に右派としましょう)がいてはじめて
ETFの「出来高」が増え、

その増えた「出来高」に対応するために、
ETFが「増口」し、純資産残高が増え、
その結果として、左派の投資家が安心して
ETFを保有できるという「好循環」につながります。

◆ つまり、右派と左派は、
ETF需要という左右に長―い間口の中で、
お互いに影響を及ぼし合っているのです。

さて、本日はレバレッジ型、それも、
元のインデックスに対して
プラスの方向に増幅して動くETFのご紹介です。

○ 4月5日に
【TOPIXブル2倍上場投信】が東京証券取引所に上場します。
(銘柄コード 1568)

連動を目指すのは TOPIXレバレッジ(2倍)指数です。
(つまり、トピックスの×2倍の値動きになる指数のことです)

売買単位は10口単位。信託報酬は0.7875%
パンフのPDFファイルは「こちら

特定の指数や特定の価格に対して
整数倍の値動きを目指す商品は、
既存の投資信託では昔から存在していました。

先物やオプション取引を用いてそれを行っていたのです。
(それがETFにも応用されたとお考えください・・)

同じくレバレッジ(×2倍)型になりますが、
○ 4月12日に
【日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信】が
大阪証券取引所に上場します。
(銘柄コード 1570)

連動を目指すのは 日経平均レバレッジ・インデックスです。
(日経平均株価の×2倍の値動きになる指数のことです)

売買単位は1口単位。信託報酬は0.84%
概要は「こちら」です。

【用語】についてなのですが、
わたしはレバレッジ、インバース型という言い方より、
シンプルに

「ベアETF」「ブル2倍ETF」のような表現のほうが
直感に訴えやすいと思います。

ちなみに、ベアとは bear 熊のことです

熊はどんな動作をしますか?
上から下に向かって手を振り下ろしますね
つまり「下げる方向」の象徴であります。

一方、ブルとは bull 牛のことです

牛ははどんな動作をしますか?
自分の角を、
下から上に向かって突き上げますね
つまり「上げる方向」の象徴であります。
bull bear

昨日の繰り返しですが、
レバレッジ・インバース型のETFは
短期でトレードを行う方向けです。

注意点として、当該ETFの場合、
指数との連動はあくまで
「前営業日」と「当日」という
1日の変動率を基準としています。

【日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信】の概要内の以下の記述を見てみましょう。

ー日経平均レバレッジ・インデックスに内在する
 性質に関する注意点

日経平均レバレッジ・インデックスは、つねに、
前営業日に対する当営業日の当インデックスの騰落率が、
同期間の日経平均株価の騰落率の2倍となるよう計算されます。

しかしながら、2営業日以上離れた期間における
日経平均レバレッジ・インデックスの騰落率は、
一般に日経平均株価の2倍とはならず、計算上、
差(ずれ)が不可避に生じます

2営業日以上離れた期間における
日経平均レバレッジ・インデックスの騰落率と
日経平均株価の騰落率の2倍との差(ずれ)は、

当該期間中の日経平均株価の値動きによって変化し、
プラスの方向にもマイナスの方向にも
どちらにも生じる可能性がありますが、一般に、

日経平均株価の値動きが上昇・下降を繰り返した場合に、
マイナスの方向に差(ずれ)が生じる可能性が高くなります。

また、一般に、期間が長くなれば長くなるほど
その差(ずれ)が大きくなる傾向があります。

したがって、NEXT FUNDS
日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信
(日経レバレッジ指数ETF)は、一般的に

長期間の投資には向かず、比較的
短期間の市況の値動きを捉えるための

投資に向いている金融商品です。ー

つまり、期間が長くなればなるほど、
また、対象指数の「元インデックス」
(トピックス、日経平均株価)が上昇・下落を
繰り返せば繰り返すほど、

指数そのものの騰落率が元インデックス×2倍から
乖離していくことに留意が必要です・・。 

(※ もちろん「TOPIXブル2倍上場投信」にも
上記と同様のリスクが存在します・・)

【補足 2013.4.27】

Fanet Money Life の、
投信ニューフェース
TOPIXと日経平均に基づくブル・ベア型の東証&大証ETF
という記事に、

レバレッジ・インバース型ETFの注意点について
詳細に説明されていましたので、
長くなりますが、以下、引用させていただきます。

(以下、引用)

ETFの運用では、基準価額の変動率が「レバレッジ指数」
もしくは「インバース指数」の変動率に一致するよう目指し、
実際の運用では、TOPIX(または日経平均)先物の買い建て、
および売り建てを活用する。

指数先物には指数採用の現物株のような配当金が付かない。
先物を売買するために、ファンドには証拠金に相当する
短期金融商品を組み入れるので短期金融商品の利息収入が
得られるが、低金利のため利息収入はごくわずか。

ETFの分配金には運用経費控除後の利息収入が回るので、
年1回の決算(4月もしくは5月)では分配金は出ないか、
出たとしてもごく少額にとどまるとみられる。

(中略)

「TOPIXブル2倍上場投信(1568)」と
「TOPIXベア上場投信(1569)」の基準価額に関しては、
当初元本が指数値の水準とは関係なく1口=1万円から
スタートしているため、

4月13日の市場終値
(各9530円、10240円)は連動指数値
(各12459.36ポイント、8880.11ポイント)
からは、かけ離れている。

これに対し、「日経平均レバレッジ指数ETF(1570)」と
「日経平均インバース指数ETF(1571)」の基準価額は
一口あたり元本が指数値にほぼ近い値からスタートしており、

13日市場終値(各4455円、5870円)と
連動指数値(各4431.24ポイント、5856.63ポイント)
の差は小さい。ただ連動目標が、基準価額と連動指数値との
一定期間での“変動率”であることに変わりない。

株式相場急変時の値幅制限(ストップ高・安)に注意。
先物運用のため、基準価額自体も
指数変動から大幅乖離するケースもありえる。

株式相場が急変した時には、ETFの市場価格が
値幅制限の関係ではストップ高・安となり、
当日、売買できない場合がある。

さらに、市場価格の基になる基準価額自体も
組入指数先物の値動き次第(指数先物の市場価格にも
値幅制限のストップ高・安がある)では、

当日のTOPIX(または日経平均)の動きからかけ離れ、
指数連動性が失われるケースがあることは注意点となる。

例えば、日経平均2倍型ブル・ファンドの
基準価額変動率を調べてみる。

リーマン・ショック後の2008年10月10日に
日経平均は9.6%下落した。この日に、
日経平均2倍型ブル・ファンドの基準価額の下落率は
約26%に達し、

その翌日14日に日経平均が14.2%と
大幅反発した日の基準価額は
一日で約43%の高騰を記録した例がある。

マイナス1倍の日経平均ベア・ファンドの
基準価額例としては、
東日本大震災直後の2011年3月14日、
日経平均が6.2%下落した日の基準価額は
約7%上昇。

その翌日15日に日経平均が
10.6%続落した日の基準価額上昇率が約8%に止まった。

TOPIX(または日経平均)が仮に
1年間に10%に上昇しても、
レバレッジ指数が2倍の20%上昇、
インバース指数がマイナス1倍の10%下落という
結果になることはほとんどない。
(中略)

連動指数とTOPIX(または日経平均)の関係で
極めて重要なのは、一致する変動率を2倍もしくは、
マイナス1倍にする期間はあくまで「1日」単位であって、

任意の期間つまり「1週間」「1ヵ月」「3ヵ月」・
・・「1年」ではないこと。

この結果、一定期間の連動指数の変動利率が
TOPIX(または日経平均)の変動率の
2倍、マイナス1倍に一致することはほとんどない。

この理由は、一定期間のリターン(騰落率)は
日々のリターンを複利で累積したものと同じという
複利の計算方法を理解する必要がある。

例えば、TOPIXが2日続けて10%ずつ上昇すると
TOPIXは2日間で10%の2倍の20%ではなく、
複利で21%の上昇となる(1.1×1.1=1.21)。

この時「東証レバレッジ指数」は
日々20%ずつ上昇するので
2日間で44%の上昇(1.2×1.2=1.44)になる。

これはTOPIXの上昇率21%を2倍した
42%よりも大きい。

この時、マイナス1倍の「東証インバース指数」の
騰落率はマイナス19%(0.9×0.9=0.81)であり、
TOPIXの上昇率のマイナス1倍(=マイナス21%)に
比べマイナス幅が小さくなる。

日経平均が約4%下落にとどまった過去10年3ヵ月では
「東証レバレッジ指数」は約59%下落、
「日経平均インバース・インデックス」は
上昇せずに約44%下落。どちらも長期保有には適さない。


こうした日々2倍、マイナス1倍を繰り返していくと、
長期間ではTOPIX(または日経平均)の騰落率から
かけ離れていく。(以上、引用終わり)




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COMMENT

Re: 分かりやすい説明。感謝

こちらこそありがとうございます。
自国のマーケットでリアルタイムに
さまざまなETFが売買できることが「ほんらいの姿」だと思います。
ETFが日本でも普及していくのは明白だと思います..。

| カン・チュンド | 2012/03/24 19:36 | URL |

分かりやすい説明。感謝

店頭の営業マン氏の口から、聞いたところでした。
株式の現物を買った時に、ベアのETFをリスクヘッジに使う方法でした。
が・ETFは・・店頭としては儲けにならないので、お話はそこでおしまい^^

私自身はカンさんの本を読んで以来、ETFを少しずつ買っています。
海外市場に上場のETFはやはり買いづらいので、いろんな種類のETFが東京や大阪で上場されるのは大歓迎です。
出来高がもっと増えて、個人の認知も高まってくることをおおいに期待してます。

| macaroon | 2012/03/23 22:58 | URL | ≫ EDIT














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