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国内ETF奇譚・・(4月26日の例)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

もうずいぶん昔の話になりますが、
バンガード社の
Vanguard 500インデックス・ファンド」(VFINX)を
購入しようとしたことがあります。

サイト内のプロセス途上で、
(そもそも)アメリカに居住していないと
バンガード社の口座が開けないことが分かり
「あーあ」と、がっかりしたのを覚えています。

私たちは普段はあまり意識しませんが、
投資信託とは基本的に
ドメスティックな金融商品なのです。
(その投資信託が設定されている国の人が購入するもの・・)

それに対して、ETFというプロダクトは
(証券取引所に上場しているため)
必然的にユーザーは【国際的】になります。

ちょっと想像してみてください。
野村アセットマネジメントが国内で運用する
日経225のETFを売買しているのは、
国内の投資家だけではありません。
相当数が外国人投資家ですね・・)

同じく、野村アセットマネジメントが国内で運用する
日経225のインデックス・ファンドは、
基本的に国内投資家が保有するのみです・・。

常に、外国人投資家の視線に晒される、
それも、他国の証券取引所との比較で見られる
ETFという商品では、
さまざまな点について厳しいチェックが入ります。

たとえば、ETFほんらいの価格(基準価額)と
市場価格の【かい離率】について、
チェックされるのは当然でしょう。

東京証券取引所が日次公表している
ETFの基準価額と終値の乖離率について
(PDFファイル)では、
「かい離率」「売買高」などが記されています。

本日は4月26日の東証のデータを例にとって、
「国内ETFの動き」を振り返ってみましょう。
(※ 一部データは4月25日のものです..)

○ 銘柄コード1544
「上場インデックスファンド日本株式」
(MSCIジャパン指数と連動)は、
恒常的にかい離率が高くなっています。

んー、どうしてこのような事態になっているのでしょうか。
(4月26日現在、かい離率が+8.87%です)

○ 銘柄コード 2030
「VIX短期先物指数ETN」
こちらのかい離率は+7.94%です(4月26日現在)

ETNは、指数そのものと基準価額の差、
すなわちトラッキングエラーが
起こりにくいという特徴がありますが、
基準価額と市場価格が開いてしまっては意味がありません。

○ 銘柄コード 1322
「上場インデックスファンド中国A株CSI300」
(愛称:パンダ)

こちらのETFも恒常的にかい離率が高くなっています。
(4月26日のかい離率は-8.44%!)

○ 銘柄コード 1327
「イージーETFS&PGSCI商品指数クラスA米ドル」
こちらはかい離率が-6.61%となっています。
(4月26日現在)

○ 銘柄コード 1325
「ブラジル株式指数上場投信」も
恒常的にかい離率がそこそこ大きい..。
(4月26日のかい離率は-2.41%

外国の株式、債券など、
外国資産のETFは、
その資産価格そのものが、
海外の市場で「決定するため」、

ETFほんらいの価格(基準価額)と、
日本の証券取引所で付く値段(市場価格)が
「開いてしまう」のは、
ある意味、仕方がない面もあります..。

※ が、しかし、
「上場インデックスファンド中国A株」は、
中国市場と日本市場が開いている時間が重なり、
裁定取引の機会も存在するはずなのですが、

中国市場は(外国人投資家の)参入障壁があるため、
うまく裁定が機能しないのでしょうか・・。


22.jpg


それから注目は、
○ 銘柄コード 1689
ETFS 天然ガス上場投資信託」です。

当該ETFは、
かい離率はまったくありません。
「売買高」が多いのです。

4月23日 794,000口
4月26日  71,500口
4月27日 185,800口

アメリカで「シェールガス」と呼ばれる、
天然ガスの一種が注目を浴びているせいなのでしょうか..。

また、同時期に登場した
○ 銘柄コード 1559
「タイ株式指数連動型上場投信」、そして

○ 銘柄コード 1560
「マレーシアKLCI連動型上場投信」ですが、

4月26日現在の売買高は、
タイが 16,271口 に対して、
マレーシアは 77口 と、
大きく開いています(意外ですね…)

どちらのETFも
かい離率は1%未満です。

東証の【乖離率データ】(PDFファイル)をご覧いただくと、
「売買高が少ない!」と感じるETFがかなりあると思います。

しかしながら、
「売買高の少なさ」と「流動性の低さ」は
必ずしも一致しません..。
この点については、コチラの記事で詳細に
解説しましたので、よろしければご一読ください。

それでは皆さん、素敵なゴールデンウィークを!

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