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「マネー・ボール」から投資家を覗いてみる・・


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

野球解説をする人は、ほとんどの場合、
野球の経験がある人です。
(それも一流と呼ばれたプレーヤーばかり..)

彼(解説者)は長年の経験から、
ひとつのプレーに隠された選手の深い「思慮」を、
うんちくを交えて話してくれます。

たとえば、
今後、どのプレーヤーが伸びるのかは、
独特の感性、
職人気質の玄人の眼で見る必要がある・・
というのが、野球界の常識でした。

でも、「それって間違いじゃない」と言っているのが、
映画「マネーボール
(2011年 ブラッド・ピット主演)なのです。

この映画が面白かったので、
今、書籍『マネー・ボール』(マイケル・ルイス (著)
を読んでいます。

これまで、
職人の感性に委ねられていた業界を、
理論ベースで立て直そうとする物語です。

本、映画とも、
メジャーリーグ
「オークランド・アスレチックス」の
GM(ゼネラルマネージャー)、
ビリー・ビーンが主人公です。

(ビリーのほろ苦い半生も同時に描かれています..)

たとえば、打者にとって重要なのは、
「塁に出ること・・。」
したがってデータとして大切なのは
打率ではなく「出塁率」と説きます。

相手より得点を多くあげるためには、
・なるべくアウトにならないこと。
・できれば長打で塁を奪っていくこと。
このふたつが重要なのです。

(盗塁はアウトが増え、
ランナーがいなくなる可能性があるので×

投手の側から見ると、
いかに点を与えないかが重要と説きます。

与四球の少なさ。
三振の数は重視しない。
防御率が大事。

また、野球チームという経営において、
もっとも大切なことは、
将来活躍する選手を見出し、獲得することです。

ここで、
スカウトの人たちが登場するのですが、
これまで、新人選手の獲得は、
スカウトの【目利き力】に頼ってきました。

それが業界のルールであり、
誰も【そのやり方に疑問を抱く人】はいませんでした・・。


ん? 今、はっとしている人、いませんか?
これはなにも野球界だけの話ではありません。

なんとなく、感性に頼っている部分、
時代遅れになってしまっているところ、
ユーザーのニーズとかけ離れてしまっている箇所、

そういう、
もろもろの「古いシステム」に対して、
新しいアイデア】を移植する必要があるのは、
もしかすると、私たち「投資家」なのかもしれません。

(ここからいよいよ、
投資家である私たち自身の「心象」を覗いてみます)

書籍「マネー・ボール」から引用してみましょう。

(引用・ここから)

―スカウト業界には
ポールの興味をそそる特徴がいくつかある。

第一に、野球経験があるスカウトはつい、
必要以上に自己経験と照らし合わせて考えようとする。
自分の体験こそ
典型的な体験だと思いがちだが、実際はそうでもない。

第二に、スカウトは、
選手の最近の成績ばかりを重視する傾向がある。
最後にやったことが次にやることだとはかぎらない。

第三に、目で見た内容、見たと信じ込んでいる内容には、
じつは偏見が含まれている。―

(引用・ここまで)

フム。なかなか示唆に富んでいますね。

では、上記部分を
資産運用的に「応用」してみましょう。

資産運用業界には
ポールの興味をそそる特徴がいくつかある。

第一に、投資経験がある投資家はつい、
必要以上に自己経験と照らし合わせて考えようとする。
自分の体験こそ
典型的な体験だと思いがちだが、実際はそうでもない。

第二に、投資家は、
金融商品の最近の成績ばかりを重視する傾向がある。
最後に達成されたパフォーマンス
のパフォーマンスとはかぎらない。

第三に、目で見た内容、見たと信じ込んでいる内容には、
じつは偏見が含まれている。―

問題は、
マーケットの側にあるのではなく、
私たち投資家の「凝り固まった観念」のほうにあるのです…。




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