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お金との付き合い方2,000年史 その2)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

最初に声を大にして申し上げたいのですが、
「アリさんやチンパンジーさんも、十分エライです!」

食料をこまめに探し、それを【貯め】、
生活に安定と規則性をもたらそうとしているのが
ひしひしと伝わってきます。

ただ、ヒトは<お金>を【貯める】ことができます。

食料を【貯める】ことと、
お金を【貯める】ことの違いは?

その「交換範囲」がまったく違っていること・・。
(食料は食べることにしか使えませんよね….)

日本人は伝統的に
お金を貯めることを「美徳」としており、
それは素晴らしいことだと思います。

貯蓄も投資も、【自分の将来を見据えている
という意味では、
「お隣さん同士」のように、
とても近い場所に存在しているのです。

言い方を換えますと、
◆ 投資のエッセンスのほとんどは、
  貯蓄の中に詰まっています・・。

(さて、昨日は江戸時代の頃までお話しましたね)

時代がくだって明治になり、
身分制度が廃止されると、
経済】が社会の中で重きをなす時代となります。

大正の世、第一次大戦が始まると、
【大戦特需】というものが発生しました。

(貿易量が伸びたため、海運業が隆盛を極めます。
1918年の日本郵船株式会社の純利益は
8600万円を超えていたそうです。当時のお金で!)

この頃、日本人はお金を【貯める】ことにプラスして、
お金を【殖やす】ことを覚え始めたといえます。

【殖やす】とは?
「自分の欲のために、
短い期間で資産価値を増大させようとすること。」

お金を【殖やす】ことに関心が向くためには、
1.それなりの元手が手元にあり、
2.「今日より明日がよくなる」という
  希望的観測が必要です。

また、お金を貯めることで感じてきた
「安心」や「可能性」に加え、
何と言いますか、
人生に対する【ギラギラ】が必要なのだと思います。

ギラギラ?
何ですか、それ??

はい。もっと○○が欲しい、
あるいは□□も、△△も欲しい、
そして、これもあれも実現したい! という、
「ストレートな欲求」です。

(たとえば、今のブラジルの人たちを思い描いてみてください!)

お金を殖やすということは、
(これまでの)定めに従っていた人生から、
自分で切り開いていく人生への【転換点】なのです。

たとえば今、銀座の中央通りを歩けば、
明るく屈託のない中国人観光客と出会うことができるはず。

つい20年前までお金を貯めるだけで精一杯だった
大多数の中国人は、
はじめてお金を【殖やす】という行為に出会っています。
「うわあ、なっ、なんだ、これは!」

もう、見るもの聞くもの初めてのことばかり..。
え、なに?
お金の価値をうんと殖やすことって可能なの?」

あの人たちは、おそらく人生始まって以来の、
ワクワクどきどき【ギラギラ】を体験しているのです。

【殖やす】という行為は、
【貯める】という行為と違って、
お金の価値そのものが目に見えて増すことを要求します。
(さっき言いましたね。ギラギラですから..)

今までお金を【貯めて】いた人が、
急に【殖やす】という行為に目覚めたため、
どうしても「早急な成果」を求めがちになるのです。

たとえば、己の欲に左右され、資産対象が集中し、
自分に都合の悪い情報はシャットアウトして、
「楽観的な予測のみ」で行動しがちになります。

そういえば、日本でもありましたね..。
一般大衆が【殖やす】という行為に雪崩を打った、
昭和62年の「NTT株式売出し」などはその典型例でしょう。
(わたしの母親も申し込んでいたくらいですから…)

わたしはなにも
【殖やす】という行為を否定したいわけではありません。

熱狂やギラギラはあるにせよ、
多くの人が「お金を殖やす機会」に恵まれているのは、
人が【豊かになった証拠】であり、
素晴らしいことだと思います。

たとえば、貧しい家に生まれながらも、
自身の才覚と努力で「定期的収入」を確保し、
そこから、

株式、債券、不動産などの【資産】にお金を変換させ、
その価値を高めようとする行為は、
◆ ヒトとして明らかに【新しい類の経験】です。

ただし、お金を【殖やす】という行為は、
【用いる】、【貯める】といった行為に比べ
そのことを実行してきた「歴史上の時間」が短いため
まだまだ【ぎこちない部分】があるのです。

(・・・閑話休題・・・)

また、舞台を銀座に移しますが、
もし、もし、ですよ。
わたしが銀座にいる中国人観光客に、

殖やすという行為の「次の段階」である、
お金を育てる】という類の話をしても、
「えっ、なにそれ?」と怪訝な顔をされるだけでしょう。

誤解を恐れずに言えば、
彼ら/彼女らは、まだその【段階】に達していないのです。

??【お金を育てるって】?

先ほど【殖やす】という行為を、
「自分の欲のために、
短い期間で資産価値を増大させようとすること」
と定義しました。

【お金を育てる】行為は、
何といいますか、もっと「オトナの振舞い」です。

ほんらい【投資】とは、 
長い距離、長い時間スパンを持ったものであると同時に、
世の中を意識した「行為」であるはずです。

【殖やす】ワタシのお金 → ワタシのために大きくなる
【育てる】ワタシのお金 → ワタシのために大きくなる +
              → 世の中のために大きくなる

◆ ここ、とても重要なのですが、
あなたのお金に
<社会的な意味付け> ができるかどうかが、
お金を【殖やす】と【育てる】の「違い」だと思います。

わたしはこのレポートの冒頭で、
「お金は、その価値が上がったり下がったりしながらも、
人の何倍もの間、生き続けることが可能です。」
と述べました。

お金が人の何倍もの間、生きるためには、
そのお金が、あなたの役に立っていると同時に、
世の中の役に立っている必要があります。

今、市場は「ユーロ問題」で
揺れに揺れていますが、

これからあなたが
インデックス・ファンドやETFで
投資を続ける中で、

世界の株式市場の価値を押し上げるいちばんの要因は、
世界中で、お金を「殖やそう」と行動する人間が
本格的に増えるから】なのです。

そのエネルギーをうまく利用しながらも、
あなた自身はオトナの態度で
お金を【育てる】ことに注力すべきでしょう..。

私たちがお金に
【もっと高度な役割】を付与することが出来れば、
それがおそらく、【投資】の向こうにある、
お金の生かし方なのでしょう..。

お金を【用いる】→【貯める】→
    【殖やす】→【育てる】→【還す】?

似顔絵




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