FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

国内ETF VS. 海外ETF


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

(ETFに関して、)
コンサルティングの現場でよくいただくご質問は、

「カンさん、結局のところ、
国内ETFと海外ETF、どっちがいいの?」
というものです。

ここでは具体例として、

国内ETF)
上場インデックスファンド海外先進国株式(1680)
上場インデックスファンド海外新興国株式(1681)
を例に挙げてみましょう。

上記に呼応する海外ETF)は、
先進国株式ETF(TOK)
新興国株式ETF(VWO、EEM)が挙げられます。

実はこの問題は、
わたし自身が一投資家として、
この1、2年ずっと考えてきたことでもあります。

まずは、海外ETFから見ていきましょう。
海外ETFの本場は「アメリカ」です。

すべてのETF純資産残高の中で、
アメリカ市場に上場するETFが
およそ7割を占めますから、

これはもう、本場というか、
ETFの「中心地」なのです。

その「中心地」には、
「売買高」が潤沢にあって、
「純資産額」が巨大なETFがたくさんあります。

たとえば、
新興国株式ETFであるEEMは、
2003年の4月に運用を開始していますが、
運用期間が10年を超えるETFも多数存在しています・・。

要するに、圧倒的に大きなETFマーケットを抱える
「アメリカ市場」では、
これから10年、15年と経っても、

「ETFマーケットって大丈夫だよね!」という、
「安心感」「信頼感」のようなものが存在するのです。

ただ、海外ETFのデメリットもありまして・・、
(以下、アメリカ市場に上場するETFの場合ですが、)

円をUSドルに替える作業であるとか、
(※ SBI証券では円貨決済が可能です)

売買手数料が(たとえば楽天証券では)
26.25ドルかかるとか、
特定口座に対応していないとか・・・。

(※ マネックス証券では、
香港市場に上場するETFは「特定口座」に対応済み)

要するに、海外の市場に上場する
「銘柄」を買って、管理していくため、

ビギナー向け、というよりは、
「ある程度、自分で作業をこなすのが好きな人向け」
という面はあるのです。
(※ この感覚には個人差があるとは思いますが・・)

じゃあ、国内ETFはどうなのかというと、
国内に上場するETFは、
先進国株式ETFも、新興国株式ETFも、
「円建て」で売り買いし、

市場価格も、(日中)円建てで確認し、
分配金も円で出てきます。

(わたしの感覚ですが、)
勝手を知ったマーケットで「普段着の取引」を行える、
というイメージだと思います。

それに、
大枠の「先進国株式」「新興国株式」という
括りで投資するのであれば、

国内ETFでも、海外ETFでも、
同じ投資対象のモノを問題なく購入することができます。

(一点注意点は、たとえ円建てであっても、
たとえば、新興国株式ETFを保有するあなたは、

アメリカ市場にてドル建てで
新興国株式ETFを保有する田中さんと同じように、
【為替リスク】を負っているという点です)

また、国内ETFであれば、
ネット証券を使ってソフトバンクの株を買う、
というのと「同じ要領」ですから、

売買手数料も、
概ね1,000円以下に抑えることができます。
(そして、特定口座にも原則対応しています・・)

今、お話しました、簡便性、
維持管理のラクさこそが、
国内ETFのメリットといえるでしょう。

一方、国内ETFのデメリットは・・、
海外ETFに比べて、
バラエティーの多さに欠けるということです。

日本株式 + 先進国株式 + 新興国株式のような、
「広く・浅く」の組み合わせであればOKなのですが、

もしあなたが、ある程度込み入った、
「オリジナルなポートフォリオ」を作りたいなあ・・
と考えているなら、「品揃え」の面で
(海外ETFと比べると)どうしても見劣りしてしまうのです。

それから国内ETFは、
一部の売り買いの量があるETFを除くと、
「出来高が少ないETFが多い」のが現状です。

マーケットとしてもまだまだ「発展途上」であり、
今から10年後、15年後「ほんとに大丈夫なの?」

つまり、この国内ETFマーケットって、
ホントに元気で存在してくれているの? という
「不安感」がなくはありません・・・・。

(※ 出来高の少なさと、流動性の低さは
「必ずしもイコールではない」ということは
以前【こちらのコラム】で以前述べました)

個人的には、国内ETFマーケットの未来を、
わたしは悲観していません。

ちょっと話はそれるのですが、
先月、6月4日に、
日本の株式市場は(TOPIXベースで見て)
約28年ぶりの安値水準を記録しました。

終値ベースでは、
1983年12月以来の安値水準です。
(なんと、わたしが中学校3年生の冬の頃・・)

このままいくと、
日本の株式市場は衰退してしまいます。

いや、日本の株式市場が、
日本の個別株だけに固執していると、
「衰退の一途」を辿ることになるでしょう。

そうではなく、国内市場そのものが、
マルチアセット ⇒(さまざまな資産を上場させること)
マルチ地域 ⇒(さまざまな国・地域の資産を上場させること)
にこだわり、

「株式市場」から、
「金融総合マーケット」に脱皮することで、
国内市場は十分復活する可能性があると考えます。

要は、国内市場のお客様に対して、
どんな「品揃え」をするのか、ということなのです。

わたしは、変化の萌芽は、
ひとりひとりの投資家の「潜在ニーズ」の中に、
すでに現れていると思います。

ほんとうにまだ「細い線」ではありますが、
ETF、インデックス・ファンドなどを通じて、
【海外投資】を行う人が増えてきています。

↑ ポイントは、日本に居ながら日本の市場で
「海外投資」ができるということ・・。

もしあなたが、国内ETF or 海外ETFで
悩んでおられるのであれば、

まず、マーケットそのものの「安定性」については、
海外ETF(アメリカ市場)に軍配が上がる、
ということを肝に銘じてください。

そして、海外ETF、国内ETF、
どちらがより優れているかを考えるより、
まずは「自分はどちらのタイプなのか・・」を、
考えてみましょう。

自分が主人公となり、
ある程度、作業をこなすのが好きなら、
海外ETF向け、

ひたすらシンプルさ、簡便性にこだわるなら、
国内ETF向け、と
基本的には考えてください。

最後に、
これは強調しておきたいのですが、

国内ETFと海外ETFという、
複数の選択肢があり、
そのことで「悩める」こと自体、

(6年、7年前のことを思うと)
幸せなことだとわたしは思うのです・・。

*********************
マネーを学べば、世の中の見方が変わります。
*********************
7月29日(日)in 東京 【スタンダードコース
8月26日(日) in 東京【投資信託DEつみたてセミナー
9月8日(土)in 東京 【ファンド特化コース




関連記事

| ETFのお勉強 | 19:35 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

Re: だんだん面倒くさくなってきたから。

運用を続けるのは「運用者ご本人」であり、その運用者の性格にもっとも合う金融ツールが(結局のところ)ベストな商品になると思います・・。

| カン・チュンド | 2012/07/09 12:52 | URL |

だんだん面倒くさくなってきたから。

元々コスト面からバンガードのVTを中心に買っていましたが、円換算するのが面倒でMAXISシリーズになり、そのうちリレー投資するのも面倒になりインデックスファンドのまま放置になりました(笑)。商品特性の優劣より自分の性格に合うのはどれかを探すほうが早いかも(苦笑)

| 胴長兄ちゃん | 2012/07/09 12:23 | URL |

Re: 個人的には外国源泉税の安い海外ETF

確かにサテライト戦略では、国内ETFの品揃えでは物足りない感がありますね..。(海外、国内に関わらず、ETFそのものの知名度を上げていかないとマーケットは大きくならないと感じています)

| カン・チュンド | 2012/07/09 08:43 | URL |

個人的には外国源泉税の安い海外ETF

僕はIBに口座を持っているので海外ETFが主流です。
僕が注目しているのは個別の国のETFが買えるiSharesシリーズのETFです。
バリュエーションを見たりして、良さそうな国のETFを買っています。
ここまで来ると、国内ETFだと基本的な物しか揃っていないのでコアポートフォリオには良いのですが、サテライトが出来ないなどの問題も見えてきます。
個人的には国内ETFは外国源泉税の面で不利になるケースが多いので海外ETFで、できれば外国源泉税が安い所で買いたいと思っています。

| タカちゃん | 2012/07/08 20:45 | URL | ≫ EDIT














TRACKBACK URL

http://tohshi.blog61.fc2.com/tb.php/1678-072b7656

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT