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バンガードのマーケットニュートラルファンドとは?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

先日、バンガード社が運用するすべての投資信託、ETFの
平均年間経費率は0.20%です、とお話しました。

平均は0.20%なのですが、
(バンガードツアーでいただいた)テキストをよーく見てみると、
レンジはなんと0.02%~1.80%と、
かなり幅広かったのです。

じゃあ、年間経費率が高いファンドってどんなモノなのだ?
と興味が湧き、調べてみたところ、
バンガードが運用する
「マーケットニュートラルファンド」を発見しました。

それが、
バンガード マーケットニュートラルファンド」(VMNFX)です。


バンガード社は
アクティブファンドも多数運用していますが、
「マーケットニュートラルファンド」とは
アクティブ運用のひとつの典型です。

個別株式を買う(ロング)だけではなく、
売り建てる(ショート)ことも行うので、
ロング・ショート戦略」とも呼ばれます。

つまり、株式を買うほうでも、
売り建てるほうでも
「アクティブ」を実践するというイメージですね。

上記、ファンドの詳細ページをご覧いただくと、
このファンドのゴールは「中立化」あるいは
「株式市場の価格変動の影響を限定させること」である、
と記されています。

また、
当ファンドのリターンは株式市場のリターンと
相関性が低くなることがしばしばある。

このファンドは、多様に分散されたポートフォリオ内で
少ないポーション(割合)で保有するのがよい。
という旨が記されています。

最低投資金額は250,000ドルと高く、
また、年間経費率は1.71%となっています。
(4月27日現在)

当該ファンドの純資産額も約2.2億ドル程度であり、
(他のバンガードファンドと比べると)大きさは小粒です。


04-03-etf.jpg


以下、「買い持ち」上位組み入れ企業と、
「売り持ち」上位組入れ企業です(8月31日現在)

Long
1 Western Refining Inc
2 LyondellBasell Industries NV
3 Discover Financial Services
4 Cytec Industries Inc
5 Dillard's Inc

6 PulteGroup Inc
7 Tesoro Corp
8 Pharmacyclics Inc
9 CBS Corp
10 CNO Financial Group Inc

Short
1 Visteon Corp.
2 Ocwen Financial Corp.
3 Urban Outfitters Inc.
4 Allied Nevada Gold Corp.
5 FleetCor Technologies Inc.

6 Geo Group Inc.
7 E
8 Liberty Media Corp. Liberty Capital Class A
9 Rock-Tenn Co. Class A
10 Ralcorp Holdings Inc.

また、バンガードの
「投資哲学」のビデオを観ていただくと、



株式、債券、キャッシュを組み合わせた
「ポートフォリオ」を構築することで、
リスクとリターンの最適化

(つまり、同じ期待リターンを目指す中で
リスクを最小化させる)が達成できると語っています。

バンガード社は、
株式、債券、REIT(不動産)を対象にした
ファンドは運用していますが、
コモディティ(商品)は運用していません。

これは、ポートフォリオの
リスクを軽減させるツールとして
コモディティ(商品)を
評価していないからだと思います。

(さらに、商品として組成するのに
コストがかかりすぎるというのも理由のひとつでは?)

金(ゴールド)のような実物資産、
あるいは、商品指数との連動を目指すプロダクト、
またあるいは、
マーケットニュートラルなどの投資スタイルを
取り入れるのか否か・・・、

ポートフォリオのリスク軽減のために、
どのようなアセットを組み合わせるべきかは
頭を真っ白にして熟慮するべき問題なのです...。

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| オルタナティブ投資 | 10:47 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

Re: コストについて

以下、貴重な情報をいただき、ありがとうございます。

> 同じ下げ局面でも、オプション取引であれば、Put買いによるコストは実質、売買手数料だけで、アメリカのネット証券会社を利用すれば、売買手数料は片道$1です。
>
> 金融危機時に、Put買いが禁止されるような規制が行われることはありません。
> ヘッジファンドは、オプション取引を知っている人間にとってはコストは高いどころか、安く、リターンは低いどころか、高いでしょう。

| カン・チュンド | 2012/10/10 18:37 | URL |

コストについて

>ヘッジファンドはコストが高い

ヘッジファンドはコストが高い、と感じるのは、下げ局面にて「空売り」という「投資手法」しか知らないためです。

空売りは、金融危機時には、金融株を中心に、空売り禁止の規制が行われます。

同じ下げ局面でも、オプション取引であれば、Put買いによるコストは実質、売買手数料だけで、アメリカのネット証券会社を利用すれば、売買手数料は片道$1です。

金融危機時に、Put買いが禁止されるような規制が行われることはありません。

ヘッジファンドは、オプション取引を知っている人間にとってはコストは高いどころか、安く、リターンは低いどころか、高いでしょう。

ご参考になれば幸いです。

| 180.co.jp | 2012/10/07 23:44 | URL |

Re: ヘッジファンドはコストが高い

コストを上回るリターンの醸成に皆さん苦労されているのですね..。

| カン・チュンド | 2012/10/05 07:59 | URL |

ヘッジファンドはコストが高い

僕もヘッジファンドを作っていますが、空売りコスト(マージンローン金利+貸株料)が年2%ちょっとかかります(大口はマージンローン金利が下がります)。
だから、期待リターン差が年4%以上ないと作れません。
また、日本は地震災害リスク、火山現象リスク、気象災害リスクが脅威なので、リスクエクスポージャーを減らすようなヘッジファンドを作っています。
悩みはやはりコストだと思います。

| タカちゃん | 2012/10/04 19:31 | URL | ≫ EDIT














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