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中国人よりも日本人のほうが、人生時間を利用した投資に対して準備が出来ています


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

わたしは8月の末に上海に行ってきたのですが、
そこで見たものは、
(予想していたよりも)まだまだ発展途上の
社会インフラ」でした。

社会インフラには、
(文字通り)固定資産としてのインフラと、
人というソフトのインフラが含まれます。

(日本のイメージで言えば)
昭和40年代前半の喧騒がそこにはありました。

再開発

写真は、
上海の繁華街 南京東路からほど近い、
河南中路に面したホテルから撮影したもの。

(再開発の需要なんて、
まだまだこれからといった感じです・・)

たとえば、
今の上海でお金を持っている人は
いったい【何に】お金を使っているのでしょうか?

いや、それ以前に
私たちが想像しないといけないのは、

中国という国で、
こんなにたくさんの人が、
こんなに多くのお金を持てるようになったのは、
歴史上・初めて】、ということ・・。

毎年、自分の収入が増えていく・・
どんどん自分の暮らしが良くなる・・

新しい商品やサービスが次々と登場し、
そして(なんと)その一部は
自分が実際に
【手に入れられる】商品・サービスである、
という事実!

そんな事柄に【触れ始めて、】
まだ20年程度なのです!

中国の人は
収入の大小に関わらず、
ずっと昔からお金を貯めるということを
行ってきました。

しかし、それはとりあえず「明日」
「来月」生きるための【処世術】であり、
「衣食住への最低限の出費」を除いては、

お金を使う = 【消費する】ということとは、
ほとんど無縁な生活だったわけです。
(でも、考えてみますと、
人の歴史の99.9%ってそんな生活だったのです・・)

改めて、【消費する】って、
一体どういうことなのでしょうか・・?

消費とは高度な行いです。
お金をたくさん得ることの
(いわば)反復行為です。

もっと言えば、
お金をたくさん得たんだよという、
ヒトの証明行為でもあります。

また、別の視点では
お金を整理整頓させ、
自分が欲するモノに変換させる行為です。

そこには確かに
「ヒトがお金を制御している」という自負心があります。

消費という行いは、
お金の使い方の【多様化】であり、
そこではある意味、
私たちの【力量】が試されるのです・・。

ところで、今、上海で
1,000万円を持っている楊(ヤン)さんなら、
いったい何にそのお金を使うのでしょうか?

自動車? 住宅の頭金?
ブランド品? 海外旅行?

骨董、外貨預金、教育費?
株、投資信託、それとも金(ゴールド)?

中国黄金

上記は、上海で見つけた「金の販売店」です。
(そのまんまのネーミングですね・・)

今の楊(ヤン)さんはおそらく、
とにかく何を優先して、
どこからお金を使っていけばいいのか収拾がつかず、
「迷って」しまうような状態なのでしょう。

(何しろ【初めての経験】ですから!)

○ 人がお金を使うことの「多様性」
= 【消費の多様化】が進むためには、

たくさんの人が、
たくさんのお金をさまざまに使ってきた
時間の経過】(= 歴史)が必要です。

中国の人たちは、
この時間の蓄積がまだ十分でないため、
ある種、お金の存在に押され、
勢いでモノに変換させているといった状況なのでしょう。

「でも、カンさん。
東京で1,000万円持っている小川さんだって、
お金の使い道では同じように悩むんじゃないの?」

んー、たしかに、表面上、
楊(ヤン)さんと小川さんを比べれば、
「お金の使い方」に
そんな大きな違いはないのかもしれません。

ただ、楊(ヤン)さんには
まだまだ欲しいモノがたくさんありますが、
31歳の小川さん(東京在住)はどうなのでしょうか?

小川さんに1,000万円のお金があったとしても、
物質的にアレが欲しい、コレが欲しいという欲求は、
楊(ヤン)さんに比べると
随分小さいのではないでしょうか。

上記の違いはどこから来るかというと、
両者を取り巻く【社会的な状況】の違い
つまり、

多くの人が、
さまざまなお金の使い方を実践してきた
【時間の蓄積の違い】から来るのです。

○ 小川さんは
(本人が意識している、いないにかかわらず)
日本という国が経験してきた
お金の使い方の「申し子」です。

小川さんは日本という成熟国の中で、
ただ単に
物やサービスを消費するのではなく、

自身の経験や、
自分を高めるためにお金を使う割合が、
楊(ヤン)さんに比べて、
大きくなるのではないでしょうか・・。

(たとえば、今のノルウェーや
フィンランドに住む人々の
お金の使い方を想像してみてください・・)

また、小川さんはお金を前にすると、
【消費】について考えると同時に、
自分の「生き方」についても考えます。

なぜなら、お金をどう使うかで、
自分の人生の方向性が違ってくることを
知っているからです。

○ つまり、お金を材料にして、
自分自身について、
あるいは、自分の生き方について
内省することが出来るのです。

これが実は、
【ファイナンシャルプラン】というものの本質です。
(もちろん、とても高度な行いです)

お金を材料にして、
自分の仕事、家族、生き方を考えるとは、
お金の意味を【多層的に捉えること】と、
リンクしています・・。

おそらく、上記の延長上のひとつに、
【投資】という行為が存在するのだと
わたしは思います。

誤解が生じないように申し上げると、
ここでいう【投資】は、
単に「儲ける」ことではありません。

【自分の人生時間を利用して、
お金にも主体的に働いてもらう行為】を指します。

(仕事で)お金を稼ぐ、
お金を貯める、
お金を使う(消費する)以外の、

お金という事象の
潜在可能性(ポテンシャル)を広げる行為です。

それは世界の多くの人にとって、
まったく新しい類の、とても高度な行いなのです。
(第3の道といってもいいでしょう...)

上記のような意味での
【投資】が広がるためには、
たくさんの人が、
お金をさまざまに生かしてきた
【時間の経過】(= 歴史)が必要なのです。

現状、中国人よりも日本人のほうが、
人生時間を利用した投資に対しては
断然準備が出来ているとわたしは思います。

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