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静かな起爆剤としてのドリップ(DRIP)、株式の配当、ETFの分配金を自動再投資する仕組み


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

もう10年以上前に、ETFの勉強をする中で、
ドリップ(DRIP)、すなわち、
ETFの分配金や、株式の配当を
自動的に再投資するサービスのことを知りました。

ちなみにドリップ(DRIP)とは、
Dividend Re Investment Program の略です。
(Dividendが「配当」っていう意味なのですね..)

で、「これって、結構すごい仕組みなのです。」

「えー、よく分かんないよ・・」
と思われる人がいるかもしれませんが、
投資信託の「分配金自動再投資」を思い起こしてみると、
合点がいくはずです。


投資信託では、
特別何もしなくても、
定期的にもらう「分配金」を
自動的に再投資することができます。

「自動けいぞく投資」とか、
「分配金再投資」と呼ばれますが、

これって厳密に言いますと、

○ 無手数料で、
○ 分配金というお金を用いて、
○ 投資先(この場合、保有する投資信託)に
 追加投資をする、ということです。

そして、結果として、
投資信託の「口数」が増えることになります。


たとえば今、あなたが
三菱商事の株を持っているとしましょう。
このとき、ドリップ(DRIP)の仕組みが利用できれば、

○ 無手数料で、
○ 配当というお金を用いて、
○ 投資先(この場合、三菱商事の株)に
 追加投資ができます。

そして、結果として、
保有する「株数」が増えることになります。
(結構すごいことだと思いませんか?)

日本では、個別株式の「配当」は、
もらうもの、という意識しかありません。

つまり、自身の口座に
お金が入ってきてしまうわけです。

お金が入ってくると、
それは「お小遣い」のような感覚になり、

「お小遣い」となれば、
なにかパアーっと使っちゃおうという思いになり、

お友達と飲みに行ったり、
プチ旅行に行ったりして、
(配当金は)
跡形もなく、なくなってしまうわけです・・。


しかし、米国では違います。

米国では、多くの証券会社で、
ドリップ(DRIP)の仕組みが導入されており、
個別株式の「配当」は、
もらうものではなく、

(文字通り)
株を買い増す「原資」となるのです。

ここには明らかに
カルチャーの違い】が存在します。

つまり、配当というインカムを、
(将来、大きなキャピタルゲインを得るための)
「追加原資」とみなすのか、

単に「インカム」として消費してしまうのか、
ここに大きな【発想の違い】があるわけですね・・。

ふつう、追加で投資するということは、
自ら「買い注文」を入れる必要があります。

ところが、ドリップ(DRIP)を利用すれば、
あなたがやるべきことは、
保有する株式をただ
持ち続けるだけ・・】

まさにドリップ(DRIP)の存在が、
長期投資を誘発するきっかけになると思いませんか?


ETFs.jpg


(残念ながら、日本の証券会社で
ドリップ(DRIP)を導入しているところは
まだありません。

証券会社自身のシステム刷新だけでなく、
証券保管振替機構(ほふり)のシステム更新も
必要と思われます・・)

 ↑ どなたかお詳しい人がいたら
   ご教示ください!

さて、ここで
具体例を挙げてみましょう。

米国コカ・コーラ社は、
1920年以来、年に4度の配当を実施しています。
こちらはコカ・コーラ社の配当実績を記したページです。


今、あなたが
コカ・コーラ社の株式を1株持っているとしましょう。
(コカ・コーラ社の株価は現在37ドル程度です)

今年の配当は減っていますが、
2011年は4、7、10、12月に1株につき、
0.47ドルの「配当」を出しました。
年間で1.88ドルですね。

このお金が「口座」に入ってきて、
「バドワイザーのビールでも買おうか」
になってしまうと、・・「ゼロ」になってしまいます。

ところが、この1.88ドルを
株価37ドルのときに「再投資」できたとすると、
なんと、保有株数が0.05株分増えます。
(したがって)あなたの保有株数は1.05株になります。


あなたが1.05株分、
コカ・コーラ社の株を保有する中で、
2年目も、また1株につき、
年間1.88ドルの「配当」を出してくれたら、どうなりますか?

1株につき、年1.88ドルですよね。
今度は、1.05株分を保有していますから、

1年でもらえる「配当金」は
(1.88ドルではなく、)
1.974ドルに増えます。

そして、この配当を、
また株価が37ドルのとき「再投資」できたとしたら・・。

保有株数は0.053株分増えて、
1.05株プラス0.053株 = 1.103株になります。

ほら、 たった2年で
こんなに「保有株数」が増える可能性があるのです。


これって、
1000倍にすると分かりやすいでしょう。

最初1000株だったものが、たった2年間で
1103株に増える可能性があるということ・・。

(ウォーレン・バフェット氏が
大金持ちになれたのも、
ドリップ(DRIP)のおかげではないでしょうか・・)

長い時間スパンで見ると、
「配当」を再投資するとは、
「配当金」で保有する株式を
積み立て投資していくようなイメージに近いのです。

これこそ、本当の
複利効果」でしょう。


ドリップ(DRIP)の仕組みが
利用できるようになれば、

投資家は目先の「株価」を気にするより、
保有する「株数」をコツコツ増やしていこうという
発想】に変わっていくかもしれませんね・・。

たとえ株価が下がっていても、
その時点で「配当」が出れば、

(同じ「配当金」でも)
より多くの「株数」が買えることになり、
短期的な値動きに一喜一憂しにくくなります・・。

ところで、×××証券さん、聞いていますか!?

実はわたしは、
このドリップ(DRIP)の仕組みが、
証券業界の「サービス革新」の
起爆剤になると考えています。

お客様のことを想い、
お客様の利便性を実現させることが、
この業界が発展する唯一の道ではないでしょうか。

「あれ、カンさん。
ETFの分配金については何も言っていないけど・・。」

あっ、失礼いたしました。
ETFのドリップ(DRIP)は、
個別株式のドリップ(DRIP)が実現されれば、

REITのドリップ(DRIP)と共に、
「ついでに」実現されます。
ですので、まずは株式のドリップ(DRIP)なのです・・。

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| 投資の発想法 | 12:04 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

Re: タイトルなし

先日はお疲れさまでした! 配当が自動的に再投資される仕組みがあれば、DRIPと同じですよ!

| カン・チュンド | 2012/12/14 09:13 | URL |

カンさん先月は松本でコンサルでお世話になりました。とりあえず、保有資産の売却を順次進め今週末でほぼ終了します。さて、DRIPの記事を拝見していてフト思ったのですが、企業の持株会のシステムってDRIPと同じなんですね。給与とキャッシュフローの源泉が同じなので望ましいとは思いませんが、1つはメリットがある事が分かりました。まあ、製薬企業でデフェンシブ株の代表ですし、倒産さえ起こらなければ回復する可能性もゼロでないので、会社に残留する保険の意味で入っています。

| ばんちゃん | 2012/12/10 22:59 | URL |














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