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新興国債券もポートフォリオに組み入れてよいのですか? その2)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

わたしは拙著「積立て投資術」の中で、
新興国の債券は組み入れる必要はないと言っています。

新興国は物価上昇率(インフレ率)が高く、
表面上利回りは高いが、インフレ率も高いために
「その国の通貨建て」で見ると、
実質価値は大して増えないから、という理由によります。

また、高金利ゆえ、
為替が変動する振れ幅(リスク)も大きく、
為替差損(円高)となった場合、
マイナスが大きくなる可能性があるとも言及しました。

しかし、未来の方角に向かって
長い時間スパンを取れば、
新興国群はその【成熟】とともに、
インフレ率は低下に向かうことが予想されます。

たとえば、10年物の国債利回りも
(現在より)低下してくるのではないでしょうか。

特に、新興国の中でも
中進国】と形容してもよい、
マレーシア、メキシコ、ポーランドなどの国々では
それが顕著に表れてくるでしょう・・。

いくつかの新興国で「成熟」が近づき、
インフレ率が下がり、
その結果、金利が低下してくると、

為替変動の「振れ幅」(ボラティリティー)も
緩やかになることが予想されます..。

○ わたくしは上記のような観点から、
  投資対象の中に、
 【新興国債券】を組み入れてもよい、
  という判断に至りました。

ただし、
仮に保有されるとしても、
「新興国債券インデックスファンド」は、
先進国債券(シティグループ世界国債指数連動)の
「50%」を限度にすべきと考えます。

たとえば、

安全資産(日本債券)30%
先進国債券     15%
日本株式       5%
新興国株式     25%
先進国株式     20%
グローバルREIT   5%

という「ポートフォリオ」を組んでいる人なら、

安全資産(日本債券)30%
先進国債券     10%
新興国債券      5%
日本株式       5%
新興国株式     25%
先進国株式     20%
グローバルREIT   5%

というのが、
変化の「上限」と考えます..。

また、
新興国の債券が先進国債券に比して
【リスクが大きい】(価格変動の振れ幅が大きい)
ことに変わりはありませんので、 

トータルリスクが増すことに
YESと思える方のみが、
「ポートフォリオの変更」を
検討されてみてはいかがでしょうか・・。

また、別の視点になりますが、
長い目で見れば、
【新興国の国債マーケットの伸張】は、

「シティグループ世界国債インデックス」(除く日本)との
連動を目指すインデックス・ファンドでも、
十分享受することができると考えます。

(今後も、新興国債券の中から、
「シティグループ世界国債インデックス」に
組み入れられる国が増えると予想するためです・・)

次に、以下はeMAXIS新興国債券インデックス、
SMT新興国債券インデックス・オープンなどの
【ベンチマーク】である、

【JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス
エマージング・マーケッツ・グローバル・ディバーシファイド
(円換算ベース)】について説明した文章です。

「SMTインデックスシリーズ」のサイトより抜粋いたします。

ー「JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス
エマージング・マーケッツ・グローバル・ディバーシファイド
(円換算ベース)」とは、

世界の新興国の債券動向を測るために、
JPモルガン社が開発した債券指数で、

新興国の現地通貨建て債券で
構成されている時価総額を加重平均し、
指数化したものです。

米ドルベースのインデックスをもとに、
三井住友トラスト・アセットマネジメントが
独自に円換算したものです。

インデックス構成国(2011年12月末現在):

ブラジル、ポーランド、メキシコ、南アフリカ、
トルコ、マレーシア、ハンガリー、タイ、
インドネシア、コロンビア、ペルー、ロシア、
チリ、フィリピンの14ヵ国

(インデックスの構成割合)

 マレーシア 10%
 インドネシア10%
  タイ    8.4%
 フィリピン 0.5%

 ブラジル  10%
 メキシコ  10%
 コロンビア 4.2%
 ペルー   2.1%
  チリ    0.2%

 南アフリカ 10% 
  トルコ   10%

 ポーランド 10%
  ロシア   9.2%
 ハンガリー 5.8% ー

市場参入障壁が高いため、中国、インドなどの
新興国の大国が構成国に入っていないと思われます..)

○ もう、お気づきかと思いますが、
世界債券の「区分け」のしかたは、
世界株式のそれとは明らかに異なります。

債券においては、
「シティグループ世界国債インデックス」に
組み入れられる国と、

「JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス
エマージング・マーケッツ・グローバル・ディバーシファイド」
に組み入れられる国が【重なって】いるのです。

(具体的には、マレーシア、
メキシコ、南アフリカ、ポーランドですね)

そういう意味においても、
海外債券投資において
「シティグループ世界国債インデックス」を
基軸に置くことには揺るぎがありません・・。

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