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チャールズ・シュワブ証券が105本のETF取引手数料を無料化


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

2月7日(木)より、
米国オンライン証券大手、チャールズ・シュワブが
100本以上のETF取引手数料を
ゼロにするサービスを開始しました。
その名も「Schwab ETF OneSource

以前から、チャールズ・シュワブ証券は
自社が運用するETF(Schwab ETF)について
取引手数料を無料にしていました。

このような例は、たとえば、フィデリティが
i シェアーズのETF取引手数料をゼロにする、

バンガード社が自社の口座保有者に対して、
バンガードETFの取引手数料をゼロにするなど、
いくつかあったのです・・。

しかし今回、チャールズ・シュワブ証券は
複数のETFプロバイダー(運用会社)を巻き込んでいます。

具体的には、スパイダー(ステート・ストリート)
Guggenheim Investments, PowerShares,
ETF Securities,
United States Commodity Funds などです。

そして、同証券は
さらに多くのETFプロバイダーを
巻き込んでいく戦略であると思われます。

この【ワンストップ化戦略】は、
よく考えてみますと
チャールズ・シュワブが20年前に
投資信託において実施したサービス

「ノーロード型投資信託のワンストップサービス」
と同じ図式といえます。
シュワブが言うところの
Mutual Fund OneSource」です。

1980年代まで、投資信託の流通は、
完全な「縦割り」でした。

特定の運用会社 ⇒ 特定の販売会社という
「複雑な流通経路」をオンライン証券会社が集約し、
(つまり、数多の運用会社を巻き込んで)、

【ワンストップ化】したのが、
他ならぬチャールズ・シュワブだったのです。
(「Mutual Fund OneSource」は、
投信のスーパーマーケットを目指したもの・・)

また、投資信託の購入時手数料をゼロにして、
「ノーロード型ファンド」を一気に普及させました。

今日、アメリカのETFマーケットにおいては、
売買窓口としての証券会社、
上場マーケットとしての証券取引所、

ETFの運用会社、はたまた指数提供会社が
激しい【主導権争い】を繰り広げていますが、
それはすなわち「プラットホーム」の争いでもあります。

今回のチャールズ・シュワブ証券の試みは
【取引手数料をゼロにし】、
【数多のETF運用会社を巻き込んで】、

自社をETF売買の「中心地」にしようとする、
きわめて野心的な試みであるといえます。

もうひとつ重要なポイントは、
米国では個人投資家の多くが
ファイナンシャルアドバイザーの提案によって
ETFを購入しているという点でしょう。

たとえばわたしが米国で
個人向けのアドバイザーをやっているとします。

「ETFでポートフォリオを組む」
ということは、
窓口となる証券会社を決定するということです。

窓口が複数に跨っているより、
取引手数料がゼロであれば、
それだけお客様の「コスト軽減」になるわけですから、

「どうせなら、シュワブに集約しましょうか」
となる可能性が高くなります・・。

さらに、
その証券会社がETFに力を入れており、
ETF、ポートフォリオ構築に関する情報が豊富であれば、
窓口を集約させるインセンティブになるでしょう・・。

さて、ここで不思議に思われるのは、
チャールズ・シュワブ証券は取引手数料を
ゼロにして「どうやって儲けるの?」ということ。

実は同証券は、ETFの運用会社から
「販促費」(marketing fee)の形で報酬を得ます。

このmarketing feeがどの程度のものなのか、
ネット上で情報を調べても(今のところ)
正確な数字は分かりません・・。

が、シュワブはETFの売買窓口として、
投資信託でいうところの
「販売会社的な立ち位置」を
目指しているのかもしれません。

ETFは本来的に
【販売会社】を排除するものであり、
信託報酬も、
運用会社と受託会社とで分け合います。

そこに、取引仲介としての証券会社が入り、
信託報酬の一部を報酬として要求する、
というようなことを(もしかすると)
シュワブは画策しているのかもしれません。

このサービスの今後を注視していきたいと思います。

ちなみに今回「Schwab ETF OneSource」に
ラインナップされるETFはこちらです。

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