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資産運用においては、+7%と-40%を覚えておきましょう


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

わたしは2000年からFPオフィスを営んでいますが、
開業以来、しばしばいただく質問が、

「だから、カンさん。
投信という【乗り物】に乗ったら、
どのくらいのリターンを期待したらいいの?」
というもの・・。

要するに、「投資信託って、
どの程度、利益が出るものなのか・・」
(あるいは「損失」が出るものなのか、)
その【目安】が分からない方が多いのです。

たまたま資産運用に興味を持ったあなたが、
投資信託って【乗り物】はどうなの??

(目安として)
「リターン」ってどのくらいのもの?
「リスク」はどのくらい?

というような【興味】を持つことは、
しごく当然ですし、
また、とても大切なことです。

これらの「イメージ」を【まったく持たずに】、
金融商品を買ってしまうと、

自分の【思い込み】と
【実態】の間に大きなズレが生じ、
(結果)資産運用を続けられなくなってしまいます。

たとえば、あなたが今、
世界の株式に【広く・浅く】投資を行おうとしています。

市場全体に隈なく投資を行うのは、
「インデックス投資」の考え方ですが、

その際に、わたくしが、
「カンさん。で、どのくらいのリターンになるの?」
と聞かれたとしましょう。

(実のところ)
これは、未来の収益率ですから、
【正確な数字】は誰にも分かりません・・。
(未来の本質が【不確実】であるからです。)

しかしながら、
過去の「結果リターン」の中に、
「未来のリターン」の一断片を
垣間見ることはできます。

⇒ ここ、注意が必要なのですが、
【過去の結果リターン】は、
【未来のリターン】を保証するものではありません。

しかし、それでも、
ヒトが、100年前、200年前と同じように、
知的好奇心を持って、

また、より豊かな生活のために
努力を(今後も)重ねると思えるのなら、

わたしは(総体として)、
過去の「結果リターン」の中に、
「未来のリターン」の一断片を見てよいと考えます。

(注: どこの国が・・↑というのではなく、
【広く・浅く】世界を投資対象とした場合・・)

たとえば、ジェレミー・シーゲル氏の
株式投資の未来」(日経BP社)という本の中に、

アメリカ株式市場の超長期(およそ200年間)の
【結果リターン】についての言及があります。

それによりますと、
アメリカの株式市場そのものの
結果収益率は(長期で見ると)

概ね 年6.5~7% + インフレ率 で
  推移していると述べられています。

年6.5~7%という数字は、↑
インフレの影響を除いた【実質の】リターンです。

もし、あなたがこれから、
世界の株式市場そのものに、
「広く・浅く」投資を行う、

そして、
その姿勢を長きにわたって続けるのなら、
概ね【年7%程度のリターン】を期待しても
よいのではないでしょうか・・・。

(ただし、期待リターンは保守的に捉え、
【名目】7%程度とします・・)

わたしが今、お話ししているのは、
市場そのものに投資を行う
「インデックス・ファンド」(もしくはETF)の
イメージですよ。

あっ、念のため、ですが、
上記は【毎年毎年7%のリターンが出る】、
という意味ではありません・・。

資産運用において、
毎年毎年の結果リターンはバラバラです。
たとえば、10年間運用を続ければ、
必ずマイナスの年は発生してしまいます。

(過去の経験則でいえば、10年のうち、
3回、ないし4回くらいは
マイナスの年となってしまうでしょう..)

【名目】7%のリターンに戻りますが、

「カンさん。
今「アベノミクス効果」で、日経平均株価は、
去年の11月から20%以上、上がっているけど、

これって、年7%程度のリターンに比べると、
ぜんぜん大きいじゃん!」
と思われる方がいるかもしれません。

それは「直近3ヶ月のスパン」のみで、
マーケットを見ているからですね・・。

市場というところは
(上がる時は)その実勢価値より【上がりすぎ】、
(下がる時は)その実勢価値より【下がりすぎる】ものです。

○ あなたが長く資産運用を続けるためには、

【上がりすぎ】の状態を いかに看過できるか、
【下がりすぎ】の状態を いかに看過できるか、
がとても重要なのです。

次に・・・、

「カンさん。投信という乗り物に乗ったら、
どのくらいの【損失】を覚悟したらいいの?」

上記質問も、ストレートですが重要ですね。

理論的に、過去、株式がどの程度の
価格変動のブレ(= 振れ幅)を実現してきたのかは、
「標準偏差」という物差しの「数字」で
見て取ることができます。

しかし、私たちはもっと「感覚的」に、
株式の【最大損失幅】を、
知っているはずです・・。

「えっ、それって一体いつのこと??」
(ズバリ、)2008年です。

2008年の1年間、
世界の株式市場そのものに、
「広く・浅く」投資を行う、

つまり「インデックス・ファンド」(もしくはETF)
を用いて運用を行っていたら、
あなたの100万円は、
【-40%~-50%】になっていました。

数字に書くと、
-40%~-50%ですが、

多くの人はこんな「損失幅」には
耐えられないので、
【安全資産】を
相当割合、保有する必要があるのです。

今後も、いつ何時、
マーケットが急変しないとは限りません。

世界の株式市場そのものに投資を行う場合、
あなたの資産価値が
-40%程度】になってしまう「可能性」が
あることを、常に頭の隅においておいたほうがよいでしょう。

たとえば、
世界株式50%、
MRF(日本債券ファンド)50%という
「組み合わせ」を持つからこそ、

最悪の1年に遭遇した場合の
「最大損失幅」を-20%程度に
抑えることができるのです・・。

世界の株式市場に、
「広く・浅く」投資を行う、
その期待リターンが年7%程度だとすると、

10年運用を続けて、
100万円が 200万円程度になる、
というイメージです。
(これが現実的な【収益期待値】..)

もし、あなたが、
100万円を(10年で)680万円にする、
という希望をお持ちなら、
【別の乗り物】に乗る必要があります・・。

その代わり、【別の乗り物】で、
100万円を(10年で)680万円にしようとすることは、

(下ブレのリスクとして)、
あなたの資産が「ゼロ」になる可能性も内包している、
と考えたほうがよいでしょう。

いずれにしても、
+7%と-40%という「数字」は覚えておくと便利ですね。

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| 投資の発想法 | 19:11 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

Re: タイトルなし

ご指摘、ありがとうございます。おっしゃる通りですね。
マイナス幅が小さくなるということは、その分、潜在的なリターンを犠牲にするということであります。

| カン・チュンド | 2013/02/20 16:48 | URL |

こんにちは。いつも楽しく拝見しています。

文中の、
『最悪の1年に遭遇した場合の
「最大損失幅」を-20%程度に
抑えることができるのです・・。』

の後に、「その代わり、リターンもx%に下がります」という一文があるとより親切ではないでしょうか。
もちろん当たり前のことなのですが、この記事は初心者向けのように読めましたので、補足があった方がベターだと思いコメントいたしました。

これからも更新を楽しみにしています。

| | 2013/02/19 20:04 | URL | ≫ EDIT














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